今年も残すところあと1日となりました。今年は結構エントリを書けたので、いそいそと今年の振り返りを書き続け本日に至ります。2022年ラストエントリです。
ちゃんとした振り返りって実は2016年くらいしか書いてなくて、たしかこれは実家に帰省して大晦日に地元駅前にあるドトールかなんかでタバコ吸いながら書いていた記憶がある。6年経ってしまいました。今年は振り返りやろうと決めていたので12月半ばから書き始めてるためもうちょっとちゃんとした内容になると思う*1。
2022年にあったこと
正直人生において印象的なトピックスはなかったかなという印象。例えば結婚とかしたらもうちょっと変わったんだろうけど、引き続き結婚願望はないし、未だにしたくないとすら思ってるのも変わらない。他国で戦争が始まろうが、元首相が銃殺されようが、日本に生きる一人の独身中年男性の人生に風すら吹かないのってなんだか哀しいね。
仕事面ではどうだったか。年収は少し上げました。というか今まで低く設定しすぎてたので年相応の金額はもらうようにしたという感じ。金持ちには程遠いが、まあそこそこもらってるくらいにはしたけど生活は特に変わらなかった。生活水準は上げるのは楽だけど下げるのは厳しい、みたいな話はよく聞くし自分も経験がある*2のでむやみやたらなことをしなかったのがよかったのかもしれない。仕事内容については機密性が高いので詳細は書けないけど、引き続きアプリやwebサービス、ゲームの開発/運営に携わった。ここ数年はゲームが大半だったけど、ちょいちょいwebサービスとかにも関われたので楽しかった*3。来年以降は新規タイトル開発が既に入っているので、数年はwebサービスとかをやる余裕はなさそうだからモチベーションキープには気をつけていきたい。
経営者としての働きは正直あまりよくなかった気がする。売上/利益ともに昨年より上がったけどそれは単なるパワープレイであって、戦略的な成果ではないから。あと今年はもう1名くらいチームに人を足したかったけど目下の案件に集中せざるを得なくて、組織成長みたいなところに労力を割けなかった。マネジメントもわりと行き当たりばったりになってしまった印象があり、次に声をかけるとすれば組織のグロースができるマネージャかなと思ったりしている。しかしそういうことが出来る人は引く手あまたなのでなかなか難しいこともわかっている。
音楽の面でも目立った動きはなかった。唯一昨年から前進したのはLogicでのビートメイクからAbleton Liveに完全移行したこと。今まではなんだかんだ手癖でLogicを使ってしまっていたが、今年友人のremix制作を請け負った際に意を決して移行して無事Ableton Liveと仲良くなった。DJに関しては引き続きレギュラーで回しているイベントと、不定期でゲストDJとして呼んでもらって結構な回数をやった。まだオンラインがほとんどで現場は数えるくらいしか行ってないけどやることはやれたかなと思ってる。そういえばDVSにしたというのも前進といえば前進か。やっぱりターンテーブルを触るのって純粋に楽しいです。
写真についてはGRⅢxの購入*4が大きくて、作品作ったり展示会やったりはしてないけど格段に撮る枚数が増えた。やはり気軽さって重要。撮って出しのjpgでも十分見られる画が出るし、iPhoneで撮るのは味気ないけどカメラバッグを散歩に毎回担いでいくのはしんどい、という方はGRⅢxご検討ください。おかげで散歩ルートも結構増えたし、都内の緑が多いところにいろいろ行く意欲が湧いてよかった。写真はやっぱり数撮ってなんぼだと思っているため、とにかく撮影数が増えたのはよいことだと思っている。一応2022年に撮った中からお気に入りだけ貼っておくか。
ピンが来てないね
あとは今まで以上に身体のことを考えるようになったというのはあるかもしれない。ジムに通うようになったし、食事にBASE BREADを導入したり、あとは飲酒を攻略したり。なんだかんだ6kgぐらい身体を絞って、確実に体型は20代の頃よりもバランスよくなった*5。有酸素運動はコンテンツがあれば無限にできる、というのがわかったのも発見だったな。podcastや「観た」シリーズで書いてるようなドラマ/映画などがあれば延々やっていられる。
それからなんやかんや服とかスニーカーとかメガネとか買ってますね。意外と人生楽しんでるんじゃないか?
そして、メンタルの浮き沈みもありながら2022年もいろいろ音楽を聴きました。素晴らしいミュージシャンがたくさんいるのは本当に喜ばしい。Obsidianに残っていた今年のベストディスクはこちらです。
BEST DISC 2022
アルバム
Samm Henshaw - Untidy Soul
1月リリースにして2022年ナンバーワンかもしれない。アホほど聴いてました。知り合いが「来日行った」と言っていてマジで叫んでしまった。僕も行きたかった。イントロからの『Thoughts and Prayers』の歌い出し「Hello stranger, Girls in danger」だけであまりの美しさに涙が出ます。
Furui Riho - Green Light
『Purpose』名曲ですね。すごくちょうどよく、かつ「今っぽい」。A.G.O氏提供のビートも非常に心地よく、散歩のときによく聴いていた。『ABCでガッチャン』みたいな曲も歌えるんだなー器用だなーと思いながら聴いていた。非常に有望な若手です。
Tahiti 80 - HERE WITH YOU
もうだいぶ中堅から大御所に寄ってきた気がする。未だにちゃんとアルバムを出して自分たちの音楽をアップデートしていく姿勢が素晴らしい。僕の周りのDJでは結構かけてる人いました。
SNEEEZE & Olive Oil - OniiilE
なんと言っても『LOVE MY LIFE2』ですね、名曲『LOVE MY LIFE』の続編。ビートはかなり聴きやすくなっていたし、なによりSNEEEZEのリリック
夜な夜なオーディオとワンナイトラブ ダメな自分も愛してLOVE MY LIFE
というパンチラインがめちゃくちゃ刺さった。そして全体的にいなたいビートが多くてテンション上がりました。
Elujay - Circmvnt
オークランドのシンガーソングライターだそうです。おすすめで流れてきてなんとなく聴いたらすごくよかった。ネオソウル/R&Bの系譜でありつつ、すごくドープなビートミュージックを感じる。若い人がこういう音を発明してくれるのってすごく希望があることだなと感じる。
Elephant Gym - Dreams
言わずもがな。なんなら書いたし、フジロックの配信では観ながら泣いてた。
BBHF - 13
アルバムの歌い出しが
ホームラン級の馬鹿を
なのが最高だった。Galileo Galilei、復活だそうですね。最高ですね。僕は「高校生バンド」という肩書がずっと苦手だったんだけど、Galileo Galileiを聴いて初めて「そういう偏見ってよくないな」と思い直したほど好きなので。みなさんも楽しみに待ってましょう。
PUNPEE, BIM - 焦年期
アルバムっていうかEPなんだけどね。ふたりともラップが上手いしメロディセンスがいい。Zeebra 97'には笑いました。
角松敏生 - Inherit The Life
17曲も入っててすごい。僕は本当にこの人のギターが好きで好きでしょうがない。2022年に出たクラシック。『STOMP THE BEAT』ではラップも聴けるよ!あとChic『Good Times』のサンプリングもあるよ!御大、これからも音楽を作り続けてください。
King Kashmere & Letherette - TR3B
これもエントリ書いた。今年出たラップアルバム*6で一番好きかも。シングルで言えば後述のDenzel Curryが最高だったんだけどドープなビートと硬派なフロウのラップが非常によいです。
Louis Cole - Quality Over Opinion
これ。もう。これ。事前に何曲もシングルでリリースされてたから既知の曲もあったけど2022年を終わらせるにふさわしいアルバムでした。前作『Time』よりもアグレッシブで、キャッチーさより意欲を全面に出すスタイルが最高だった。『Not Needed Anymore』がシングルリリースされたときにエントリ書いたくらい。
後にインタビューで「あえてデモっぽさを残している曲があるが」と聞かれたLoius Coleが
いい質問だね。それは僕が常に抱える闘いだ。曲ができたと思っても、整いすぎている、洗練しすぎていると感じることもある。それだと伝えたい感情がちゃんと伝わらないと思うんだ。だから、あえてデモっぽく聴こえるようにすることもある。そのほうが、曲の本当にあるべき姿に近いから。
一つの曲と長い時間をかけて向き合わないといけないこともある。ときには何カ月も、それが完成したと思えるまで。これは闘いだ。曲がいつ完成したかは、いつも明快なわけじゃない。でも、僕の場合、自分のなかで「これで完成だ」と感じる瞬間がある。ずっと取り組んでいくなかで、そう思える瞬間があるとき訪れるんだ。
と答えていたのにはすごく感動した。一番好きなのは『Message』からの『Falling in a Cool Way』のギャップです。
あとライブにも行って情緒が乱れた。
Invalids - Permanence
スーパータッピングアルペジオバンド。美メロでちょびっとシャウトもある。個人プロジェクトから始まって、ベースをデスメタルバンドのメンバーに弾いてもらった、というエピソードも素敵なバンドです。もともと2018年に出したEPの曲がspotifyのradioで流れてきて気に入り、8年ぶりのフルアルバムが今年リリースされ見事年間ベストに選出されました。突然『Mono No Aware』とか日本語タイトルの曲*7があったりしてウケるが一番好きな曲は『Let It Be Said』です。
山下達郎 - ソフトリー
ストリーミングはない!買って聴け!!甘えんな!!!!
シングル
Floating Points - Vocoder
長くてよい。
TOSHIKI HAYASHI(%C) feat. LIBRO - Dream Theater Music
最高。好きなビートメーカーが僕の一番好きなラッパーを招いてくれた。二人でアルバム作ってほしい、%Cビート5曲、LIBROビート5曲とかで。第三のコースから財産残す!
Nao Yoshioka - Tokyo2020
2022年に「2020」ってタイトルの曲出すのがいいですね。Kaidhi Tatham Remixの方だとリミックスとオリジナル両方入っててオトクなのでそっち貼っておきました。星野源の『喜劇』もそうだけど最近Kaidhi Tathamやたら日本人のリミックスやってる気がする。
星野源 - 喜劇
というわけで、はい。好き。
BRAVE JAMES, Louis Cole - Spaceship
聴けば一発で「あ、Loius Coleのドラムだ」ってなるの本当にすごい。キャッチーな曲もいいです。
ROTH BART BARON, 中村佳穂 - 月に吠える
すげーとこが組んだな、と。実力の融合。おそろしい。
Denzel Curry - Melt Session #1 feat. Robert Glasper
ごめんなさい、これはちょっとズルしてます。正確にはこの曲はシングルでリリースされてないです。アルバム『Melt My Eyez See Your Future』をベストアルバムに入れるか迷ったんだけど、アルバム通すとちょっと聞き流しちゃう曲もあるなーでもこれはいれたいなーという気持ちで1曲だけレギュレーション違反してます。あとslowthaiがフューチャリングしてる『Zatoichi』もかっこいいです。あれ?ベストアルバムか?ベストアルバムだな。
そんなこんなで今年もたくさん音楽を聴きました。来年もたくさん聴けるといいな。
結び
クソ長くなってしまった。
2022年も生きました。大変だった。来年も戦っていきましょう。2023年の抱負は来年エントリだします*8。お疲れ様でした、最後に今年書いたエモ系のエントリをまとめてお別れです。よいお年を。