ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

DJが好きな理由がわかったかもしれない

ここ最近DJをしていて急に気がついてしまった気がする。音楽の現場ではあまりに下世話な話が多い*1。しかし、ターンテーブルに向かっている自分だけは完全に自由で、音楽にだけ向かっていることができる。たぶん、それがDJを10年以上やっていられる理由なんじゃあないかと思った。

月並みな言葉だが、真正面かつそれ以外に阻害されずに音楽に向き合っていられるときには僕の精神は完全に自由である。これはあらゆる純粋経験の中でオーガズムにも似た快楽で、かつ繋ぎという緊張感が作業に発生したときに「緊張と緩和」という調味料が快楽をブーストする。アドレナリンの過剰分泌。これは本当に美しくて、自分が唯一この世のありとあらゆる雑音から解脱できる瞬間だと感じる。

なんでこんなことを書いているのかというと、先週末なかなかに最低なパーティでロングセット*2をやっていて、自分の出番まで外で時間を潰そうかと考えるくらいに下世話な話に満ちていたのだが、いざターンテーブルの前に立ったらすべての雑音が消えるという経験をしたからだ*3。あれは美しかった。自分の人生が終わるときにはあの感覚が訪れてくれることを祈ってる。

*1:下世話な話が嫌いなわけではない

*2:僕のあとの演者が急遽欠席したためおそらく4時間くらいやってた

*3:ほぼ冒頭の繰り返し