読んでないです、Audibleで聴きました。一応カクヨム版は参照しながら聴いてましたがこれを「読んだ」というのはちょっと違う気がしている。
あらすじとしては主人公であるオカルト系編集/ライターが失踪してしまった友人の情報を集めるという体でショートストーリーとともに展開していく、という話。これ、説明が難しいな*1。話が結構いろいろな形式で構成されていて、「雑誌に載った内容」の体のときもあれば前述の通り「主人公による情報収集の呼びかけ」の体もあったり、「インタビューの書き起こし」形式のときもある。なかなか巧みである。そのすべての話に関連する怪奇現象の根源について徐々に迫って行くんだけど、やはりプロの声優さんってのはすごいですね、テキストで読んでてもそこまで怖くなかったのに実際読み上げで聴いたらめっちゃ怖い。一人全役だし、男性キャラも入れば女性キャラもいるので、よくこんなに声の出し分けできるなと感心してしまった。最終的なオチとしてはやや「リング」パターン的な感じ。こういうオチ嫌いじゃないです、普通におもしろかった。
ちなみに「カクヨム版を参照しながら聴いていた」のは、どうしても耳で聴いているだけだとふいに意識からこぼれて聴き逃してしまうのでテキストでも振り返れるようにしたため。ただ、書籍版じゃなくてカクヨム版でそれをやっていたため、多分丸々一編カクヨム版にはないエピソードがあるっぽくて「さっき聴いてたところテキストでも読み返したい」とカクヨムを見ていたら「僕が聴いていた内容がない、一体僕はなにを聴いていた?」というインターネット怪談みたいな経験をしておもしろかったです。
*1:どうしてもネタバレに近くなってしまうので