ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

倉野憲比古『スノウブラインド』読んだ

特になにか理由があったわけでもないんだけど、読むのにめちゃくちゃ時間がかかった。内容は大学教授の館に招かれた大学生*1たちが不可解な殺人事件に巻き込まれるという話。その大学教授の館がいわくつきなんだけど、さて怪奇現象かそれを装った巧妙な殺人か、という話だと思ってよい。叙述トリックもありつつ、ネタバレを避けてぼかすけど結構なとんでも展開もある。webの書評に現代の奇書と書かれていたのもある程度うなずけるなと思った。わりと「なんなんだこれは」みたいな展開が多いし、人によっては意味がわからないという一言で切り捨てられそうなんだけど、夷戸*2の心理学/精神分析学うんちくも結構よかったしトータル何故かおもしろかった。本当に「何故かおもしろい」という言葉が受けた印象そのもの。夷戸シリーズというシリーズものになっているらしんだけど他のシリーズ作品も読んでみるかは正直迷ってる。もう一冊くらい読んでみてまた「何故かおもしろい」だったらシリーズを追うのもありだなと考えてたりする。

*1:院生もいる

*2:「いど」と読むそうです