Huluオリジナルドラマ。小栗旬が好きなので観た。
- 最悪の最悪でよかった
- 最悪の高橋努が観られるのでよい
- というか出てた役者は全員一級クラスの実力だと思う
- 直前に『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』を観ていたので「最近の小栗旬、警棒好きだな」と思った
- 奥山圭輔の親に対する安藤の話、そこから引き取られてからの生活、全て地獄でかなりキツかった
- あまりのキツさに途中ちょっと心が折れかけた
- なにが最悪だったかというと以下ががキツかった
- 現実に「そういう人間」がいることは事実としてある
- そういう人間に出会う出会わないは交通事故に遭う遭わないと同じでコントロールできない
- 白石真琴が安藤になびくあたりとかすべてキツくて原作者の物語構成力の高さが伺える*3
- 「あーあーあーやめとけや」と思った次の瞬間から「想像の斜め上を行く最悪」を突きつけられる
- 改めて小栗旬の演技力やべえなと思った
- 6話クライマックスの一切瞬きしないで目を潤わせる演技とか、留置所の面会で憑き物が落ちた表情とか
- そういう意味では「最悪の最悪」を感じさせてくれた高橋努も化け物級の役者だと思う
- 少年期の安藤達也役の俳優さん(若林時英氏)そこまで高橋努に似てなくない?と思ってたけど高橋努の泣き顔みたら「たしかに似てる」ってなった
- クライマックス、「殺せ!殺せぇーーー!」と殺意のノスタル爺になってしまった*4
- 下した結論は「正解」だったかはわからないが「正しくはあった」とは思う
- あと達也の最後の行動原理があまり読めなかったので結果は丸く収まったものの納得感はそこまでなかった
- 吉田肇、最後本当によかった
- 奥山圭輔がラスト付近で言う「おじいちゃん」って吉田肇のことか?
- 最後の最後、不穏すぎ
- あと清塚信也氏のピアノ最高すぎ
こいつは面白いドラマだった。だけど「様々な最悪」がたしかに存在するのでなかよし度が高くない人には薦められない*5なと思った。カタルシスがより強ければ一番好きになったと思うが『Nのために』は手強い。『Nのために』、『オクトー』同率で『代償』といった感じ。いい役者の演じる最高クオリティの最悪な内容のドラマ、怖え。