ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

初めてやる仕事の進め方

新規開発をやっていると「今まで自分が経験してこなかった困難」にぶつかることは少なくない。そういう場合の立ち振舞いがちゃんとできる人ってそんなにいないんだなということに気がついた。まあ当然と言えば当然なのだが。僕はキャリア的に新卒で入ったITベンチャーで多ければ年に数回、少なくとも1年に1回は新規事業立ち上げがあったので、「今まで自分が経験してこなかった困難」だらけの状況が普通だった。なのでその度にない頭を振り絞って考えたり、社長にバチクソに怒られながら、暗中模索しながらでも新規事業を軌道に乗せるためにはどういうことが必要なのか体得していったんだと思う。不思議なもので「自分はそうやって体得したもの」はなぜか「周りの人間もできること」のように考える節があり*1、今さら改めて「もしかして結構ちゃんと経験を積まないとできないことなのかもしれない」という考えに至ったりしている。

結局のところ、死ぬほど考え抜いて愚直に実行し、ポイントごとに振り返って軌道修正しながら根性でやり抜く、以外に「今まで自分が経験してこなかった困難」の解決方法ってないんだと思うんだけど。そんなシンプルな考えすら実際にやってみないとなかなか理解できないのかもしれない。

あとこれは結構新しい学びだったんだけど、人間初めて挑戦する仕事についてちょっと舐めてかかりがちというか、何故かベース「できる」という発想になりやすい気がする。もちろん「できる」と思ってるから挑戦してるんであって、それ自体はそんなにおかしいことじゃないと思うんだけど、「実際やってみたらできなかった」にどれだけ早く気がついてフォロー策を練られるかがプロジェクトの成否に直結することが多い。自分の立っている場所と自分の実力を正確に把握して、死ぬほど考えて、根気よく実行する。かなりミニマムなサイクルだと思うが、それをやっているだけで「仕事ができる」と言われるくらいにはなれる気がする。とか書いていて思ったんだけど、これ「仕事ができる」っていうよりは、僕にとっては「社会人の基礎」レベルだと考えているので弊社においてはそういう基準で採用をしていきたいと思ったりなどした。

*1:端的に僕の自己肯定感が低めなので「自分ができることくらい周りもできるでしょ」と考えているのが大きいと思う