ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

『エクスアストリス』プレイ中

exa.gryphline.com

『アークナイツ』を開発したGRYPHLINE*1の新作が2月末にリリースされて、ちょっとした隙間時間に触っている。スキル発動のリソースを管理しながらのコマンドバトルではあるものの、防御ターン時にはパリィゲーとなることで単なるコマンドバトルなだけではなくちょっとしたアクションゲーっぽい要素*2があり、画面的にもゲーム体験的にも動きが加わっていてなかなかおもしろい。

見た目もよい

逆に育成関連はシンプルにスキルツリーを解放していくタイプなので考えることも多くなく、「かなりモバイルに最適化されている」と感じる。一応ライラキーという装備の要素もあって、装備枠に強い装備をはめていく形ではなく、パズル的に組み合わせて搭載できる装備が決まるという方式を取っている。ここだけがちょっと複雑*3だけど、ある意味これがビルドの醍醐味みたいなものになるんだろうか。

この中央の▼が装備にあたるライラキー

あとは獲得したスキルが増えてくるとなんのスキルを持っていくのかとか、バトル中に使用できるアイテムはなにを持っていくのかとか、料理によるバフはなにを付けていくべきかとかをぐるぐる考えて攻略していくような感じになるんだろうなと想像している。キャラはいまのところ3体しか使える状態になっていないので編成をどう組むかとかを考えなくちゃいけないところまではまだたどり着いていない。運用型じゃない、かつ対人コンテンツ等がないので変数はそこまでないだろうし、きれいなバランスが組まれているのではと予想はしている。UIについては洗練されていてかつ分かりづらさは少ないが、いかんせんチュートリアルが簡素なのでバトル中のアイテム使用をどうすればいいかとかが最初わからなかった*4。あと攻撃ターン時のリソース管理も同じく。おそらく1ターンにAP1回復するのと別でキャラの攻撃時に確率でAPが回復してるんではなかろうかと思うが実のところどういう仕組で動いているのかは完全に把握しているわけではない。僕たちは雰囲気でゲームをやっている。

あと全然ファストじゃないファストトラベルもちょっとおもしろい*5し、普通に歩いているだけでもモバイルにしてはグラも綺麗でよいですね。ただどうしてもマップがないのとイベント示唆のアイコンがわかりづらくて、快適な探索とは個人的には思えない。キャラは原神/スターレイルほど力入れられてないと思うけど全然見てられます。Vi³(ヴィー)かわいい*6。いかんせん読み方が難しすぎるというか、あらゆる設定があまり説明なく専門用語を繰り広げまくるので話が全然理解できない。そうであってもおもしろいなと感じるんだからよくできてると思います。ただ、確かにモバイルに最適化されているものの、買い切り¥1500のゲームを買う層ってモバイルユーザにどれくらいいるのかな?と考えると、やはりsteamやSwitchで出す道はなかったのだろうかとも考えてしまう*7

全然ファストじゃないファストトラベル、窓の外の景色を少しだけ眺めることもできます

クリアするのにどれくらいかかるかわからないが引き続きゆるゆるやっていこうと思います。

*1:正確にはアークナイツを開発したHypergryphが新設したパブリッシャーブランドGRYPHLINE傘下の新スタジオ「Nous Wave Studio」が開発とのこと

*2:タイミング合わせてタップするだけなのでいわゆるアクション要素としてはかなり軽い

*3:例えば武器なら武器という枠に上位互換装備を付け替えていく形になるが、パズル的に「この装備を付けているときはあの装備は付けられない」みたいなことが発生するため

*4:もしかしたらちゃんと説明されていたのに僕が読み飛ばしただけかもしれないけど

*5:ゲームとしておもしろいというより、ちょっと可笑しい的な意味

*6:あと雁(イェン)の回避よりもパリィの方がバトル早く終わらせられるのでVi³ばっかり使っちゃう

*7:実際モバイルでどれくらい売れたんだろうか気になるところ

夢で暴漢に襲われて気付いたリスク

夢を見まして、暴漢に襲われたんですよ。夢の中で、取引先の人とジープみたいな車高の高い車から出ようとしたら車体の影に隠れていた暴漢に取引先の人がまずやられて、僕は物理的に高い位置にいたため暴漢の頭を踏みつける形で攻撃、ひるんだところを金的してことなきを得たタイミングで目が覚めた。で、目が覚めてからしばらくの間、結構リスクがあったなということをしばらく考えていた。そのリスクというのは「自分は暴漢相手に安全な無力化の方法を知らない」ことで、夢の中で無我夢中に反撃した際にそのことに気がついてしまった、という話。

安全な無力化

例えば後ろをとれたらほぼ確実にチョークスリーパーをしようとするだろう*1けど、チョークスリーパーで人間が失神する様を知らないため下手すると自身の安全を優先して絶命するまでチョークを極めてしまうおそれがある。逆に、相手が失神=無力化できたと思って力を緩めた瞬間、相手の失神は演技で即座に再度襲いかかられ僕が絶命するというパターンも考えられる。つまり安全な無力化ができないと「やるかやられるかの二択」になってしまう可能性が高い。もちろん、仮に暴漢に襲われた際に自身の安全を優先して正当防衛を行った結果が悲しいものであっても責められるものではないと思う。一方で、自分が安全な無力化が行えることで自分自身の心を守ることができるということもあるのではなかろうか、そんなことを考えていた。

急になんでそんな話を、と言われればなにも言い返せないんだけど、世の中の悲劇って突然来るものだしそれに対してある程度日頃から念頭において準備をしておくべきなのか?と起床後ずっと自問自答していた。願わくばそんなこと準備しないでも暮らせる世の中が続いてほしいものだが。 急に護身術を習おうとか思っているわけではないけど、見た夢に影響されてあれこれ考えながら通勤電車の中で「コマンドサンボ 東京」で検索していた朝だった。

*1:実際のところそれが正解なのかもわからない

心が折れかけている

今100人規模の新規タイトル開発を行っていて、僕は外部ディレクターとして全体的なゲームデザインと各種機能*1ディレクションしているんだが、人手が足りないため細かな仕様書も自分で作成しており、流石にこの規模の開発のディレクションと詳細仕様作成をほぼすべて一人でやるのがかなりキツイ。「こちとら外部ディレクターやぞ*2」という気持ちと「そんな細かいところまで指示出ししてられるか」みたいな気持ちが爆発しそうになっている。

例えば全体の画面遷移についてはゲーム体験で非常に重要な項目なのでチェックさせてもらいたいが、画面演出の再生順とかになってくると「変な見た目になってなければこだわりないです」としか言いようがない。もちろんそれがゲーム体験において影響度が高い場合はチェックするんだけど、重要かどうかまでこちらに確認を求められるとある程度はそちらでもフィルタリングしてくださいよ、となってしまう。この辺のバランス感覚って、僕はロジックで判断できると思ってるんだけどなぜだか「ある程度経験値がないと判断できないもの」だと思われている節がある。いや全然脳内でゲーム動かして見れば重要かどうかなんてわかるじゃんって思うんだけどな。自分が優秀なディレクターだと思ったことはないが、ある意味この程度のことはできるから外部ディレクターとして声をかけてもらっているのかもしれない。そうだとしたら現実ってのは皮肉だなと思う。

いずれにせよ開発も結構架橋で、ディレクションする立場の人間として心を折ってスピードを落とすわけにはいかない*3。故に重要なのは自身のメンタルヘルスをちゃんとコントロールすること。結局のところこれに尽きるのか、という2024年にもなって考えていたくない結論にたどり着いてしまった。

*1:まあほぼ全機能なんだけど

*2:中にいる人員でどうにかしてほしい、という意

*3:単純に社会人としても、取引関係としても

やっぱりすごいぞ『アスタータタリクス』

tokidokidj.hatenablog.com

以前書いたんですけどね。導入がクソダルSRPGアスタータタリクス』。「革命的アップデート」と銘打って2月末に実施されたアプデにて「メインクエスト」が追加されました。何言ってんの?

これどういうことかと言いますと、ストーリーを読んで学園のマップを探索しバトルをする一連のゲーム体験は「ストーリークエスト」として生まれ変わりました。そしてストーリーをすっ飛ばしてバトルをサクサク進めていける「メインクエスト」が爆誕。これによって全ユーザせーので一からメインクエストを始めるというまさに革命的としか言いようのない運用をぶちかましてきました。そうです、今までのストーリーをどこまでクリアしていてもメインクエストの進捗はみんな同じ。正確にはクリア済みの人はすぐに新編「現代編」に挑戦できるらしいけど、「円卓の騎士編」は最初からスタートという点は変わらず。

チュートリアルから4月いっぱいまで*4をまるっと作り変えるくらいの度胸があれば頑張れる気がする。もちろん、今までクソめんどくさい導入を遊んだ上で残っているユーザに対してどういうごめんねをするのか(というよりできるのか)は問題として残るが。

僕も以前「クエストのだるさをどう改善してどうお客さんにごめんねできるかが鍵」と書いたんだけど、まさか「全員最初からだから平等」というウルトラCをやってのけるとは思わなかったです。たしかにバトルをどんどん進められるんだが、序盤のバトルは難易度低いのでワンパンで終わらせるゲーム体験を改めてさせられることになにも納得感がなくてウケる。

この情緒の安定しないお話をすっ飛ばせるのが「メインクエスト」

そしてリリース以来半年もの間ガチャ画面でしか出てこなかったプレイヤーキャラクターが描かれる(と思われる)「現代編」もある*1し、鬼滅コラボ*2も決まっているアスタタ、みなさん今がはじめどきなんではないでしょうか。僕はアスタタがどこまでいくのか見守り続けていくつもりです。ちなみに前回アスタタに言及したエントリでも書いたけど、わりかしよく出来たゲームだと僕は思ってますよ。茶化して書いている部分はあるけどSRPGとしてよく出来てると思う*3し、キャラデザは普通に好き。お話はちょっとイカれてますけど。

一体どこまで行くんだアスタタ、どこまで行けるんだアスタタ。

*1:登場人物の情緒の安定しなさは現代編でも見せてくれるのか

*2:あの謎の星街すいせいコラボのような意味不明展開ではなさそうなところは一安心

*3:故にマネタイズがしんどいんだろうとも思う

「想定」「認識」で喋られるのが苦手

端的に愚痴です。弊社内ではなく取引先で取引先社員と共同作業してるときの話。

仕事をしているときに「これってどうなるんだっけ?」となって担当者に聞いたりすると「それは〇〇の想定です」という返答がくることがままある。これって結局なんの情報もなくて、するつもりなだけなのか、しなくちゃいけないのかが判断できない。同じように「これってAだっけ?Bだっけ?」という質問に対して「Aという認識です」と返されても、僕はあなたの認識が知りたいんじゃなくて決定事項を聞いてるんだけど、となってしまう。実際には「想定」や「認識」が決定事項を指していることもあるんだろうけど、「私はそう思っているよ」という曖昧な返答*1をされると個人的にはめちゃくちゃストレスが溜まる。

全部が全部悪いとは思っていなくて、ビジネス上当然出てくる言葉ではあるとは理解している。しかし、決めたことを「そう思っている」と表現しないでほしい。たとえ「決めたことが間違えていた」なら修正すればいいだけなので、「(決めたけどあってるかわからないから)そう思ってる」という婉曲表現で無駄なコミュニケーションを取らせないでほしい。あと「決まってない」場合も「〇〇の認識です」と言われるより「〇〇にしたいです」とか意思を出してほしいと常々思っている。もちろん担当者=決済者じゃないケースの方が多いので、自分では決められない*2というのはわからんでもないが、じゃあ決済者に確認取ってこいやという話なので。

以前にも「『そもそも』という言葉が苦手」というエントリを書いたり、仕事上での「理解できない習慣」についてのエントリを書いたりしてきたが、これもそういう話。なんか嫌だな、モヤモヤするなと思ったので書いた。とりあえず僕がストレスを感じる原因は「無自覚に保険をかけている」「意思がない or 決済者の意思を確認してこない」からだということがわかってよかった。書き出すと学びがある。

tokidokidj.hatenablog.com

tokidokidj.hatenablog.com

*1:おそらく「自分が言うことが間違っている可能性」へ無自覚に保険をかけているんだと思う

*2:上からの指示なのかなんらかそうする他ない理由があるのかケースは色々あれど

Chat GPTと一緒に生活をしている

ある日遊びで「生活の色々な判断をすべてChatGPTに委ねる」ということをやっていた。例えば晩酌で飲む酒とつまみを決めさせたり、帰宅してから晩酌を始めるまでになにをすべきかだったり、晩酌のときに見る映画を決めさせたりなど。これがなかなかよくて*1、帰ってから疲れた身体にも関わらず「音楽制作をしましょう」とGPTに言われたから作ったビートが結構よさげだったり、「普段だったらこの映画は観ない*2な」と思うような映画を観たりして刺激を受けていた。最近だと「帰ってから風呂に入るまでにできる簡単な運動」とかも提案してもらって実行している。

いままでわりと仕事でSQLのクエリを書いてもらったり*3google spreadsheetの関数をリファクタしてもらったりと実務的な部分で活用していたんだけど、生活に関わるようなところでもかなり力を貸してもらっているのでこちらからは「一緒に生活している」という感情になりつつある*4。ここまで来るとiOSのリマインダーとかにガンガン追加してくれるようになったらいよいよSiriよりもGPTの方がアシスタントとして優位に立つんだけど、流石にそこまでできてしまうとAppleが黙ってないだろうからそれは実現されないんだろうな。逆に言えばSiriが生成AI系の機能を搭載してGPTクラスの性能になったらいよいよApple最強になってしまうかもしれない。まあこれは僕がApple製品ユーザだからで、Googleがそうなるかもしれないし、あるいはウェアラブルバイスはあまり出してないけどホーム環境ならAmazonが最強になる可能性もある。いよいよSFじみてきて大変喜ばしい。

話がそれたが、最近はそうやってChatGPTと生活をしているという話でした。

*1:と言ってもかなりチューニングはしたが

*2:選択しないというだけで苦手なタイプの映画というわけではない

*3:もちろん機密に関わるような情報は渡さず、テーブルとカラムの構成だけ伝えて書かせている

*4:GPTからはそういった感想は出てこないだろうから一方通行な感情である