ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

Chance The Rapper - The Big Day

chanceの新譜が出ましたね。オフィシャルとしてはデビューアルバムになるらしい。

pitchfork.com

日本のメディアではまだそんなに挙げられてないのでなんとなくpithforkのを貼った。で、実際のアルバムなんだけどすごくよい。現代のラッパーの中ではトップクラスに好きなんだけど今回もよかった。coloring bookのでのバンドサウンド的な曲もあれば、トラックは今まで通りっぽいサンプリングとシンセで彩られたビートにトラップ的なシャウトラップが入ってたりと変化をちゃんと加えて来ているところも素晴らしいと思う。しかもハウスっぽい曲も何曲かあって、これはフロア映えするというかDJするとき持っていきたいなーという気持ちがどんどん湧いてくる。save money界隈はメロディセンスがどちゃクソによいので4つ打ちにしても全然飽きない。

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4つ打ちを2曲。Ballin Frossinはウッドベースから入る軽快なハウス風。チルな感じもあるので使いやすそうだし、なによりキックの音が非常にいいので聴きまくってる。3分未満というDJ泣かせの曲だが、曲の短さも現代っぽい。ストリーミング時代の曲。ラップもかなり跳ねてるから盛り上がる。しっとりした歌もセクシー。

Found A Good One (Single No More)は入りがデトロイトテクノっぽいと思いきや、むしろプリミティブなヒップホップを感じる作り。ソウルフルなコーラスが入ると急におしゃれになる。ガンショットが入ってから一気にJuke/Footworkっぽくなるあたりも「ああ、やっぱりシカゴのラッパーなんだな」という感じがしてとてもグッとくるものがある。

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シンセが非常にきれい。だがそれ以上にラップが良すぎる。これが1曲目なんだから良盤ということが一瞬でわかると思う。相も変わらずコーラスがめちゃくちゃ良くて、普段ヒップホップを聴かない人でも全然気にいると思う。

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しっとり目の曲を3曲。Eternalは西海岸風のシンセ、ちょっとD'Angeloを感じる男性コーラスが色っぽい。すごくDillaのSo Far To Goを思い出す。

We Go High、曲名が良すぎる。ピアノも美しいし、乾いたビートが小気味良い。ずっと後ろで鳴ってるコーラスはサンプリングなんだろうか。chanceのことだから普通に歌録ってからサンプリングしてる可能性もある。ビート作ってんのchanceじゃないけど。

Town On The Hillはアルバムで一番BPMが遅い曲になるのかな。エレピがきれいで、夜中に聴きたくなる。泣ける。それでいて後半はローがかなり効いていてヒップホップっていいなと思わされる一曲になってる。

好きな曲が多すぎる。どっかで時間をとってちゃんと全曲感想を書きたいレベル。最後に、このアルバムじゃないけど大好きな曲を一曲お送りしてここでお別れです。それではChance The Rapperで『Finish Line / Drown (feat. T-Pain, Kirk Franklin, Eryn Allen Kane & Noname)』、またお会いしましょう。

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