ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

頼むから土日くらい一人にしてくれ

ありがたいことなんだけれども。平日はオフィスで働き、リモートではあるが人と連絡を取り続けている。夜に付き合いで飲みにいくこともまた増えてきた。プライベートでも夜待ち合わせして食事にいったりなどは普通にある。先週末とかは季節柄もあるしこれはしょうがないと思う。ただ、普段の土日は自宅で仕事をしたりするが一人で完結できる仕事に限るし、ジムに行ったりはするけど僕は「不特定多数の中の一人」に過ぎない。知らない人間なんてほぼ非実在*1のようなものなので、お互い相手に迷惑をかけなければ哲学的ゾンビくらいに捉えてる。なので基本土日は一人で過ごしていられてると思ってる。

ただ、そんな一人でいたい週末に限ってプライベートの予定を入れられたりする。マジでめんどくさい。普通に断ったりもするんだけど理由を求められることがあまりにだるい。まあ全部「仕事」って答えればいいだけなんだけど。

僕はただ、起き抜けでふと思い立って着替えて喫茶店のモーニングを食べに行ったり、財布とカメラとiPhoneだけ持ってダラダラ2時間散歩したり、気まぐれに気に入ってるイタリアンのテイクアウト買ったり、ラジオを聴きながらインフィニティチェアでお茶を飲んだり、ジムで一心不乱に有酸素運動したり、夕方に風呂入りながら夜観る映画を探したり、適当に買ったワインが思いの外当たりでおもわずとっておきのチーズを出してしまったり、寝る前に明らかに読書のペースが落ちて「いい加減寝るか」と照明を落としたりするのが好きなんだ。たまの週末くらい一人にしてほしい。

*1:個体として存在しているけど、コミュニケーションを取る必要がないので存在していてもしていなくても大差ないという意味

最近音楽が楽しくない

メンタルがどうこうというのはある程度脱したし、何が原因とも言えないんだけど最近音楽に関わってても楽しくない。DJもしてるしイベントにも誘われれば*1だいたい行ってる。でも全然楽しいと思わない。音楽を聞くのはそこまで嫌じゃないんだが、ビートものを聴く気になれないためずっとthe band apartの昔の曲*2とかばかり聴いてる。多分ビートものを作る気になれないから聴くのも億劫になってるんじゃないかと思ってる。

音楽が楽しくないからspotifyでもpodcastの方が比重が高くなっているし、自宅にいるときは本ばっかり読んでいる。漫画は少し読むけど、本ほどは読んでない。本を読むのが楽しいのが唯一の救いかもしれない。

映画は観たいと思っているものの、純粋に時間が取れなくて観てないところがある。できれば劇場で観たかった『RRR』や『マイ・ブロークン・マリコ』、『すずめの戸締まり』など数々スルーしてしまった。劇場での映画体験はすごく好きなのだが、結局観客ガチャなところがあるのでネトフリ/アマプラなどで誰にも邪魔されない状況で観るという易きに流れがちだ。あとPS5を手に入れてから好きな映画のBlu-rayを買ってばかりな気がする。といっても『AKIRA』『劇場版パトレイバー』『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』『人狼 JIN-ROH』『カウボーイビバップ 天国の扉』『マクロスプラス』とかその辺。改めて観るわけでもなく、ただ高画質で所有したい欲を満たしているだけ。

年末はDJする機会が増える*3ので、また音楽やるのが楽しくなるといいなぁ。

*1:極度の密集状態やノーマスク的なのは避けるが

*2:なんとなく日本語詩も聴きたくなくて英語詩の頃のアルバムを選んでる

*3:というか既に増えてる

わりと読書が捗っている

普段遣いのiPad mini + kindle unlimitedで運用している。やっぱり紙の本の方が好き*1なんだけど、結局手が多少濡れてても読めるという利点が勝って電子書籍で読むことが多い。前に書いた通り佐藤究の『QJKJQ』を読んだ。本当に目眩がするような文章ですごかった。若干突飛なところも感じなくはなかったが全体としてレベルが高く、「頼むからもう勘弁してやってくれ......」ってなったりしてた。好き度で言うと『Ank: a mirroring ape』の方が上だけどこちらもかなり好きになった。

あと中山七里『セイレーンの懺悔』を読んでいる。これはkindle unlimitedに入っていたからというだけの理由。まだ序盤だけどわりかし好きなタイプの小説だという気がしている。報道記者(テレビ)が主人公のミステリ/サスペンスもの。ホラー要素はなさそう。ちょっとした残酷描写はあれどスプラッターほどではないので、こういうのを読む機会は今までなかったため新鮮な気持ちで読んでいる。ドラマもある*2ようなので観てみたい気持ちがありつつ、Pravi独占とのことなのでちょっと渋っている。

他にも講談社文庫フェアみたいな感じで我孫子武丸『殺戮に至る病』や殊能将之ハサミ男』など、人生の中でも上位で好きな叙述トリックものが読めるので読み返そうかと考えたりもする。しかしそれぞれ紙で持ってるし、新しいインプットに時間を割いた方がいいとは思ってる。悩ましい。あといい加減kindle unlimitedの検索性の悪さはどうにかしてほしい。kindle unlimited対象作品一覧でカテゴリ分け表示をサクッとできるようにして、webビューとアプリ内遷移は分けてくれ*3

*1:残りどれくらいで風呂敷をたたむのかというのを感じながら読みたい、残ページ数表示はちょっと野暮だと感じてしまう、という理由

*2:WOWOWオリジナルとのことなので期待はできそう

*3:小説カテゴリで10ページくらい見てるとカテゴリ選択まで10回戻るを選択し続ける or 検索のトップからkindle unlimited対象一覧までまた遷移しなくちゃいけないのをやめてほしい

佐藤究『Ank: a mirroring ape』読んだ

kodanshabunko.com

特設ページとかあるのか。すげーな。

いや、これ2019年初版なんですけどマジでこんなすごい小説を3年も読んでなかったのかと自分に失望してしまった。素晴らしかった。ライトSF、パニックホラー、エンターテインメント、全部詰まってる。そんで全編通して「人とはなにか」に対する異常な興味がすごすぎ。

あらすじとしては、京都にあるチンパンジーの研究施設で不慮の事故が起きて京都で大殺人大会*1が起きちゃうさてどうしましょう、という話。これだけ読んでおもしろくなさそうと感じたらすみません、僕のせいです。まあ正味謎解きというわけではないのである程度詳細に書いてしまってもネタバレにはならんだろうけど、なんとなく話の中身をブログにつらつら書くのはあまり好きじゃないので書かない。この小説で巧みだなと思ったのが、時系列をバラして書かれているため「起きていること」「それが起きるに至った直接的な原因」「その奥に隠された『本当に求めているもの』」がどんどん組み上がっていく構造になってるところ。進めれば進めるほど解像度が上がっていく感覚があるというか、起きていることへの納得感が増していく。この体験はすごかった。また、パニックホラーはそれだけで成立するくらいに躍動感にあふれていて、やりすぎないスプラッター描写もあまりにちょうどいい。そして最後にパルクールが加わることで一気にエンターテインメントとして完成される。やばすぎ。時系列が分けられているからこそ静と動が感じられて、静のパートがあるからこそ動のパニックホラーパートがより強調されるし、動のパートがあるからこそ静のパートで物語の解像度の上がり方がブーストされる。あとこれ著者の人めちゃくちゃに勉強してんだろうなーってなってすごかった*2

あまりに面白かったため、同著者の『QJKJQ』も読んでる。最近、品田遊氏や佐藤究氏など大当たりの本が引けて嬉しい。

*1:勢いで書いたけど「大殺人大会(だいさつじんたいかい)」って響きいいな

*2:感想が極めて頭悪そうになってしまった

『シェフは名探偵』観た

www.tv-tokyo.co.jp

あんまりミステリ要素はなさそうだなと思っていたけどなんとなく西島秀俊をみたい気分だったので観た。結論いいドラマだった。

  • 全役者がレベル高かった
  • キックボードお兄さん絶対オーナーだろと思っていたら案の定だった
  • 基本的に不快になる要素がなくてそういう意味でもレベル高かったと思う
    • 1点だけあるとするなら、ギャグとして「高築だけないがしろにされる」みたいな演出があるんだけど「いじられキャラはないがしろにしていい」みたいな空気にされるのは嫌だった
  • 謎解きパートもわりかしちゃんとヒントは提示されていてしっかり作ってる印象だった
    • 難しくはないけどちゃんと読みきらないと解けない感じでちょうどいい
  • 金子ゆき、あきらかに女性と付き合ってるなというのが随所に出てたので意外性はなかった
    • ここですげーよかったのが、カミングアウトをめちゃくちゃ「いい話」みたいな描き方をしないところ
    • 「そういう人がいるのは当然」という社会に向かっていこう、とスタッフが考えてるんだろうな
    • でも観てて「あれ高築には言ってなくなかった?」とは思った(まあ気にするほどではないが)
  • ブイヤベースを盗みに来た女性シェフ、普通に人間ができてなさすぎてウケてしまった
    • でも見た目がめちゃくちゃ好みだったので複雑だった
  • タルタルステーキの話も普通に最悪でよかった
  • 久しぶりにサイコパスじゃない山本耕史がみれたのもよかった
  • 最後お父さんに会えてよかったっすね
  • オープニングが一瞬Official髭男dismかと思ってびっくりした
    • 気になって曲調べたらプロデュース亀田誠治さんなのね

考えたり感じたりしてることあれこれ20221215

寒い

ここ1~2週間くらいから急に寒すぎ。11月末とかむしろ暑いと思ってたのにこのギャップはなに?気温はグラデーションで下がっていってくれ。特に起き抜けが寒すぎるくせに前日の酒が残ってたりするから「喉乾いた、冷たいもの飲みたい」→「お茶に氷を入れて2杯くらい一気飲み」→「あまりに寒い」→「おもむろにお湯を沸かし、熱いお茶を入れて飲む」というルーティーンが完成してしまった。バカのモーニングルーティーン。

うなぎについて

www.mbc.co.jp

僕はうなぎが絶滅危惧種認定されたと知ったときからうなぎを食べるのを控えている。ブコメでも同じ考え/行動をしている人が何人かいるようだ。この技術が確立され安定化してきたらいよいようなぎ断ちを解除できる日が来るのかもしれない。

それはそれとして、僕は「代替食品」が好きだ。技術の進歩が舌で感じられるし、あまり美味くなくても「ディストピア飯だなぁ」というSF体験ができるので楽しい。食事にSF体験を求めるのは稀有な例だと認識しているので共感は得られないかもしれないが、僕個人が楽しい分には文句を言われる筋合いはないのでよいでしょう。うなぎ代替食品として有名なのは「うな次郎」だと思うけど僕の一番のお気に入りは「うな蒲ちゃん」。これが一番うなぎっぽいと思ってる。近所のスーパーで取り扱いがなくなってしまった*1ので最近は+5分歩くローソン100に行って買ってる。

www.sugiyo.co.jp

この漫画がすごい2022

【2022.12.12更新】『このマンガがすごい!2023』今年のランキングTOP10を大公開!!【公式発表】*2

『タコピーの原罪』が「2021年12月10日より2022年3月25日まで連載された」作品であるということに驚愕。マジ?

『さよなら絵梨』2位、『正反対な君と僕』9位、嬉しい。知らない漫画が多かったので時間のあるときに読んでいきたい。『光が死んだ夏』、『緑の歌 - 収集群風 -』、『天幕のジャードゥーガル』、『星旅少年』、『太陽よりも眩しい星』、気になります。

最近はほぼwebで読める漫画くらいしかちゃんと読んでない気がする。特にはてブの「アニメとゲーム」タブに挙がってくるようなやつしかちゃんと追えてない。必然的にジャンプラとかが多くを占めてくる。アフタヌーン四季賞だけは意地でも追っていきたい。

若い頃に聴いた音楽がうんぬんについて

togetter.com

以前はちょっと気にしてたし、いまでも自虐的に「2022年になってもまだ〇〇聴いてる僕は終わってる」みたいなことをつぶやいたりするけど正味本心では全く気にしてない。というのも、前時代のようにジャンル分けすることの意味も薄れているし、若い人でもかつてのレジェンドから感化されそれを発展させた音楽がたくさんあるので古い/新しいの区別もどんどん曖昧になってる。なのでそこを意識して音楽を聴く意味もあまりないと思う。「知らない音楽を聴く」のは脳にいいかもしれない。ただ、脳を活発にするためだけに聴くなら音楽じゃなくてもいいんじゃないと思ってる*3。これは僕個人の意見。音楽は音楽のために聴きたい。僕は。

なんなら最近音楽聴いててもあんまり楽しくないから無理してまで聴いてない。無理して聴くのは音楽に失礼だと思っている。新譜チェックとかはするけどこれはただの性(さが)であり、ルーティーンの一部なので。狂人のルーティー*4

ジム

まだ毎日行ってる。健康なルーティーン。

こんなことを考えていたが、やはり昼休みの1時間でできる運動*5だとちょっと物足りない。やっぱり夜にも行きたいなと思ってユニクロで防寒着を買った。ダウンとスポーツ用スウェットみたいなやつ。下に運動用のTシャツ/ショートパンツを着ていくことにより、ジムでは「脱げばすぐ動ける」状態にしておくとスピーディに対応できてよい。「温かい」ってすごくて、夜外を歩いているときに「温かいな」と感じるとすごく精神が安定する。精神安定には身体を温めることが重要と言われるのもよくわかる。自宅でも温かい格好しろよ。

一通り走り書きしてて思ったけどブコメつけるのだるい*6からこっちに書いた節がある。そういう日もある。

*1:僕しか買ってなかったんだろうね

*2:なんでOGP設定されてないの?

*3:YouTubeでα波とかβ波とかθ波とかいくらでもあるので

*4:大概のDJはこの狂いを持ってると思う

*5:行き帰り10分、開始前/終了後の準備5分と考えると最長45分くらいが時間的な限界なので筋トレくらいしかできない

*6:うなぎ、この漫、若い頃に〜、あたりの話題

最近読んだ本

Kindle Unlimitedでちょいちょい読書してる。いい加減積読を消化すべきなのは理解しているんだけど、どうしても気軽に読める方を取ってしまいがち。反省が残る。

『修羅の家』

我孫子武丸が好きなので。煽りに「『殺戮に至る病』を凌ぐ」と書かれていたが、それはないなと思った。面白くはあるものの、叙述トリックもないし、実在の事件をモチーフ*1にしているわりにはカジュアルな描き方をされているのもちょっとなと思った。繰り返すが面白くはある。性描写、スプラッター描写、胸糞展開あり(実在の事件モチーフなのが救われない)なのでくれぐれも耐性がない人は気をつけてください。

『忌録: document X』

なんか見たことあんなと思って調べたらねとらぼでbarzamさん(マシーナリーとも子氏)が書いてたやつだった。

nlab.itmedia.co.jp

僕は普通にホラーものとして楽しんでしまったが、どうやら推理要素もあるらしくわりと盛り上がってた*2

togetter.com

すげー「インターネット感」がある作品で結構気に入った。こういうのもっと読みたいね。この中では『光子菩薩』が好きでした。たぶんこう来るだろうと思ったとおりのオチだったけど、これもおそらく考察がもっとあるんだろうなと思ってる。『忌祀: occult』も読んでみようかな。

『ひよこでもわかる反出生主義』

あんまりこういう入門書的な本は好きじゃないんだけど読みやすかった。ショーペンハウアーの解釈はあまりピンと来なかったんだけどまあ学者?先生の方が精度高いとは思うので各々判断してくれればいいです。縦書きにしてもらうともっと読みやすいのにな。「反出生主義」について、歴史的な推移をまとめてくれているので「理解したい人」というよりは「大枠の流れを把握したい人」向けだと感じた。反出生主義に対する著者の主張とかではなく、まっとうな批判的考察*3だと思う。ミュウツーの方の本も読んでみたいと思ってる。

『眠れなくなるほど面白い 図解 体脂肪の話』

身体絞ってる*4のでそれをキープするために見ておくかくらいの感じで。大体予備知識として持っていたのでそんなに学びはなかったが読みやすくはあるので「これから身体を絞ろうと思ってる人」にはいいと思う。でもこれ読んでよかったなと思ったのは「高野豆腐はいいぞ」ということがわかった点。昔嫌いだったんだけど年取ったらすごく好きになった食材なので、「好きなものを『身体にいいから』という理由で食える」というのが嬉しい。なので最近高野豆腐の含め煮ばっかり作ってる。美味いです。

*1:同題材だったら『侵蝕 壊される家族の記録』の方が嫌でよかった

*2:今でも考察が続いているのかは知らない

*3:わざわざこんなこと書きたくないが、「学術的批判」の意

*4:もう当初考えていたところまでは達成できてるんだけど