ときどきDJ

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『沈黙のパレード』観た

わりと選球眼を信頼している知人が「あんまりおもしろくなかった」と評していたので本当にあんまりおもしろくないのか気になって観てみた。あと純粋に映画ガリレオシリーズ好きなので。

今回は湯川よりも結構草薙に焦点が当たっていて個人的にそこはよかったと思う。昔は暑苦しいと思っていたが年を取るたびにだんだん北村一輝の演技が好きになっていく傾向が僕にはある。お話的には草薙がかつて担当していた行方不明少女が遺体となって見つかった事件での容疑者(完全黙秘により後に釈放)が少女の住んでいた街に戻ってきて空気最悪、そんな中街では祭りのパレードが開催される。そしてパレード期間中に先述の容疑者が殺害され、街の人間はみんな容疑者殺害の動機があり全員黙秘する。これを湯川がどう謎を解いていくかという話。

話としては普通におもしろいとは思うものの、選球眼を信頼している知人の感想もわかるなと思った。なんというか映像が映画感が薄くて90分ドラマみたいな感覚のまま終わってしまったなという印象*1。お話のおもしろさは『容疑者Xの献身』には届かず、映像の美しさは『真夏の方程式』に劣る、となると「あんまりおもしろくなかった」と感じるのはしょうがないかなと思った。そういう意味では僕にとって今作のよかったところは「草薙が結構フューチャーされた」くらいしかなったと思う。あ、でも全員がだんまり決め込んでいる理由のところは普通に好きでした。総評としては悪いんじゃないんだけどよくもない、みたいな。そしていよいよもって内海薫のキャラが埋もれてきたな。

結論、積極的におすすめはしない映画でした。繰り返すが「悪いもの」ではない。

*1:シネマカメラ使ってないはずはないだろうけど、なんだろうかあの安っぽさを感じてしまう映像は