新年1発目の観たシリーズ。2022年に2012年作品を観る*1という。なぜか普通のTVシリーズもののドラマかと勘違いしていて、ジムで再生したときに「1本1時間半って映画やんけ」となってしまった。西島秀俊と香川照之だったらまあ間違いないだろうと思って観たんだけど結構よかったです。元ネタは『インファナル・アフェア』という香港映画とのこと。
潜入捜査編
- 冒頭のシーン、やり過ぎなぐらいの比喩だけどあれくらいやっちゃった方が気持ちいいのかもしれない
- いろいろ解釈の出来る隠喩もいいんだけど、「心情でーす!」ってくらいわかりやすいと迷いがないし
- なし崩し的に9年ヤクザに潜入捜査させるのかなり鬼畜だと思う
- その中でもんもんまで入れる徹底ぶりなのも泣ける
- 角野卓造の警視正、小日向文世のヤクザ親分、それぞれ似合いすぎ
- あと堀部圭亮もいい味出してた
- ヒルズの寿司屋みたいなところが出てきてほっこりした
- 伊藤淳史、チンピラ役わからなくもないけどやっぱり真面目人間役の方が似合う
- もとから指輪に発信器/盗聴器が入ってる示唆はされていたけどギプスの使い方は上手いと思った
- 新しい発信器/盗聴器もらってたからそっちをギプスに~みたいな
- ていうか高山は高山で机の下で携帯とかそんなひねりのない捜査情報流出やる?となってしまった
- なくはないんだろうけど潜入者間でディティールに差がありすぎる
- 西田にシャンパン渡した時点で死亡フラグ*2びんびんでもう嫌だった
- 演出が嫌なのではなく、「ああ、森屋報われないんだな」と悲しくなったという意味
- 流石に警視正をやくざがリンチしてビルから落とすのは芸がなさすぎる気がする
- 画としては素晴らしかったけども
- 最後ヒロシが「じっと見てくるやつがいたらそいつは刑事だ」ってセリフなんだったの?
- 森屋が犬だと気づいていたのだとしたらこれは出て来ない発言では
- 「警察側の犬」の判別方法という意味か?
偽装警察編
- 潜入捜査編のダイジェストが30分くらいあって「マジか」ってなった
- 青年期の回想、森屋の話かと思って「ここから織田を裏切ることある?」ってなったけど高山の話だった
- そりゃそうかと自分で自分のまぬけさに笑ってしまった
- 蒼井優、顔のよさが全面に出ている
- 末永万理をシャブ漬けにしろって命令だす織田大成、鬼畜中の鬼畜
- 肉叩きでの拷問も怖かったが、それ以上に利害しか脳みそにない発想を出してきて怖い
- 多分これ高山がやらなかったら別のやつにやらせるけど「シャブ漬けにされた万理」のこと絶対高山に見せるなこれって思った
- 高山もまた「自分のファミリー」を守る行動をとったのよかった
- けど「もうお互い全部黙って幸せに暮らしてくれ~」ってなって辛かった
- 森屋としては潰すべき存在だから黙ってるわけにいかないし、それであれば高山もああするしかないという辛い納得感
- 伏線回収気持ちよかった
- 森屋、最後はあっさりで余計辛かった
- 高山は絶対撃つだろうと思ってたのでやはり行動原理がはっきりしていい
- 西田奈緒子の覚悟も素晴らしかった
- 最終的にそれでも業から逃れられないのかなり最悪でよかった
- あれで一人だけ幸せになろうなど許されるはずもない
- 高山ならエレベーターで自分の頭撃つくらいするだろうとも思ったんだがまだ末永万里を守る気でいるのだろうか
- あれで一人だけ幸せになろうなど許されるはずもない
- とはいえ一番の被害者末永万里でしょ
- 心許した人間に裏切られる*3し、まだシャブ漬けにされるリスクあるし
警察/ヤクザ/サスペンスで「胸糞悪い~」ってなりたい人におおすすめです。褒めてます。いいドラマだった。