ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

アジャイルメンタリティ

最近取引先から「アジャイルをチーム内(先方社内)に導入してほしい」というリクエストをもらってスクラムマスターとして入っている。経験則としてわかっていたことだが、導入にあたって一番の鍵になるのはメンタルの部分だなと再認識した。 どれだけアジャイルが普及していっても、今まで経験してこなかった人たちはアジャイルに救いを求めたり、アジャイルがなにかいい感じにしてくれると期待してしまう。しかし残念ながらアジャイルはなにかを救ってくれるのではなく、自分たちでどう現状を改善していくか、の方法論のひとつでしかない。個人的には特に「自分たちで」という部分が非常に重要だと思っていて、自分を助けてくれるのはスーパーマンでも制度でもなく「チームで協力して、常に改善していく」というアクション以外にない。

まずこのことに気づいてもらうのが一番苦労する。

特に「こんど外から来る人間が新たにアジャイルという手法を導入しにくるらしい」というスタートだと、よりこの傾向が顕著に出る。こういうときに社内にアジャイルコーチ的な人がいると一定楽になるのだが、一人でやろうとすると関係構築からチームビルディング、場合によってはプロダクトオーナーを含むコーチングが必要になるので非常にやることが増える。ましてや僕は認定コーチでも認定スクラムマスターでもなんでもないので、僕自身常に勉強しながら導入/最適化していくことになる。非常に負荷が高い。

とはいえ、先方社内の人たちも別に悪意があるわけでもないし非協力的なわけでもない。ただただ「困っているからなんとかしてほしい」というだけなのだ。そこに僕を入れてもらった以上、「困っているが、なにに困っているのか、どうしたら打破できるのか」をきちんと整理して前に向かっていけるように努力していくだけだ。楽な仕事ってのはない。今日も頑張っていきましょう。