はい、最悪のシリーズです。が、これ書くために調べたんだけど2作目ってこっちなの!?完全に残酷が3作目だと思ってた。kindle unlimitedくん叙述トリック(?)*1がすぎるぜ......。
まあでも別に決定的な話の関連とかはない*2ので僕は自分が読んだ順番でも楽しめました。というかなんなら「監禁であれを扱ったから今度はこっちか」と残酷が3作目である意味すら見出しつつあったくらい。でもよく考えたら監禁の最後で架乃の決断があって幕引き、となるんであればたしかに監禁が3作目か*3。まあいいや、気を取り直していきましょう。気を取り直しても最悪なんですけどね。
サークル仲間の三人が何者かに監禁される。犯人は彼らの友情を試すかのような指令を次々と下す。互いの家族構成を話せ、爪を剝がせ、目を潰せ。要求は次第にエスカレートし、リーダー格の航平、金持ちでイケメンの匠、お調子者の渉太の関係性に変化が起きる。さらに葬ったはずの罪が暴かれていき......。殺るか殺られるかのデスゲームが今始まる。
これですね、明らかに『殺人依存症』とはわけが違います。酷い目に遭う奴らが脛に傷を持ってるので。『殺人依存症』はなんの罪のない人間が対象なのでMost最悪、『監禁依存症』については対象に一定職責がある*4ので次点最悪、『残酷依存症』に関しては「最悪なやつらが対象」なので「因果応報じゃん」って感じでした。痛そうではあるけど、まあ仕方ないね。もちろん人間誰しも清廉潔白ではないし、僕だって誰かを傷つけてしまったことがないとは言い切れない*5けど、やつらはやりすぎですよ。まあもちろんフィクションだから言えることで、現実では線引がなく限りなく曖昧なグラデーションだから現実で起きたら同じ主張をするかはわからないけど。
で、本作にもミスリードがあります。叙述トリックと表現してしまうと現実に存在する同じ属性の方々を「叙述トリック」と定義してるように見えかねないので「ミスリード」と表現するが、これはある程度本読みの勘で当てられると思う。一応それらしき匂わせというか「ヒントっぽい情報」はわりと提示されているので。まあなんていうかシリーズで初めて対象者に対して「天罰下ったか」という感想を持ったので単に最悪なシリーズでもないんですね*6。これに関してはわりとスプラッタものとして僕は捉えてます。最後の老婆の嗚咽と笑い声は映画『JORKER』にも似た爽快感がありますね。ただ、なんかこれ浜真千代が若干のダークヒーローっぽく描かれてるけど僕はお前がやったこと*7忘れてねーからな?とも思いました。
いずれにせよシリーズ全作読みました。最初が一番キツかった。でもやはり櫛木理宇先生さすがです。『侵蝕 壊される家族の記録』以来ですが読めてよかったけどしばらくはちょっとこういうのから離れたい。
