ミステリというより刑事モノの要素の方が強いが、それはそれとして結構面白かった。というかまあ刑事モノなのであまり悲惨な状況がなく、心をすり減らして観るということをしないで済むのは楽でいいですね。Season1は地上波、Season2はHuluオリジナル*1ということらしいです。Season2までイッキ見するくらいには面白かった。ちょいちょい「さすがに科学のこと信用しすぎでは?」となることもあったが、フィクションはそれくらいフィクションしてた方が気持ちよいというのもあるのでそこまで気にならないです。あと原作は登場人物の最上友紀子博士が主人公っぽいけどドラマだと室長の小比類巻祐一が主人公なのでいろいろ差分はありそう。なので原作読んでる人はちょっと注意が必要かもしれない。
- ディーンフジオカは癖があるがハマり役だったと思う
- わりと木村拓哉と同じような「なにやってもディーンフジオカになる」感じはあるけど今回は上手くはまってた
- 岸井ゆきのめっちゃよかった
- 愛嬌があるし、役もばっちりハマってた
- 主人公格の周りを固める役者が上手く構成されてた
- 謎解きに関してはほぼ不可能で、謎を解くことを楽しむのではなく科学犯罪対策室の面子がいかに状況を打破するかを楽しむエンタメという感じ
Season1
- やはりボディーハッカージャパンが出てきてから*2が面白い
- 1話がおもしろくないわけではないがどうしても印象が薄くなる
- 鮎川智彦、めちゃくちゃ思わせぶりだったのに最後まで出てこなくて笑ってしまった
- 肉体なくなってるならしょうがないけどSeason2最終盤に出てきたらアツかったのに
- この世界線でもYouTuberは非常識なはた迷惑なやつと捉えられててウケる
- VRでの錯覚とかもネタとしては面白いがさすがに非現実的なのでもうちょっと練ってほしかった気持ちがある
- プロメテウスウイルスというアイデアはだいぶワクワクしてよかった
- やはり栗山千明は役者として強い
- 心霊ホテルの話は小難しいことなしのエンタメで非常によかった
- ナノマシンの話もVR自殺と同じくらい「もうちょっと現実味がほしい」となってしまった
- 8~10話までの疾走感は大変素晴らしかった
- 絵に書いたようなマッドサイエンティストの存在も非常に好感が持てる
- 序盤からずっと「これで三枝が実は裏切りものだったりしたら相当凹むぞ」と思ってたけどそこまで性格悪くなかった
Season2
- 奥田玲音という役が投入されたことでかなりチームとしてのキャラ立ちのバランスが取れた
- 「現代のロボトミー」というパワーワードが聞けて楽しかった
- 最上が九竜殺しの嫌疑で追われる展開、たしかに今思えば最上が主人公ポジションならよくある展開だった
- 既に三枝の疑い*3は晴れていたので安心して観られた
- 4~6話までの(以下略
- このドラマは「最終3話は本気だす」みたいな標榜でもあったんか?というレベル
- 素晴らしいので文句をつけたいわけではないです
- 掃除屋、めちゃくちゃよかったな
- やっぱり掃除屋は「おどおどタイプ」か「執事みたいに口調が丁寧タイプ」に限るぜ
- そしてここで奥田のキャラが完全に活きるのでそういう意味でもよかった
- あと最終3話の内容は普通に人権違反だし生命倫理のかけらもなくて最低な話です
- 若干笑けるくらいに最低な奴らしかいないのでこのドラマの数少ない胸糞ポイントかもしれない
質の高いエンタメでした。総じて音楽も映像も美しかったし、小比類巻亭でみんなでワイン飲んでるのとか「なんだこの普通に羨ましい光景は」って感じでよかった。あと知ってはいたけどディーンフジオカ氏はすごいちゃんと音楽やってますね。かっこいいと思うか、好きか嫌いかでいうと「特にコメントはない」って感じなんだけど、ちゃんとトレンドも追ってる感じがして、真面目に音楽やってるんだなということは非常に伝わりました。