ワインは好きでちょいちょい飲むものの、知識はないし解像度も高くない。昔フランス人の友人にどういう選び方をすればいいか聞いたら「スーパーで1000円くらいのワインが一番コスパいいので、何個か試して好きなの飲めばいいよ」と解像度が高いゆえの逆に知識が増えていかないアドバイスをもらって今に至る。別にワインエキスパートになりたいわけではないんだけど、もうちょっと教養があると楽しさも広がるのでは?と最近思い始めて、kindle unlimitedでこれを読んだ。
基本的に「赤ワインは渋くて濃いほど得した気分になる」という思想を持っているためだいたいフルボディのワインを飲んでいたが、ピノ・ノワールも試してみようかなという気分になった。リーズリングの白ワインも気になる。こうやって人間って大人になっていくんですね。
このムック本のおもしろいところは「わりと元も子もない」ところで、「ワインの扱い方」の項目「飲み方はどうする?」では
たとえば、グラスは体温が伝わらないように脚の部分を持つのがルールとされています。でも、フランスではみんなグラスのボウルの部分をわしづかみにして飲んでいます。
からの
もしルールがあるとすれば、美味しく、楽しく飲むのがルールです。
とか、まあそりゃそうなんだろうけどさ、みたいなことを平気で書いてくれてるので気持ちがいい。あと「失敗しないワイン選びのポイント10」が結構好きで
- まずは人気のあるワインから試してみる!
- "ジャケ買い"ならぬ"ラベル買い"もおすすめ
- プロに相談してワインを選んでもらう
- 試飲ができるお店を探す
- 温度管理がしっかりとされているものを選ぶ
- 値段にとらわれすぎないでしっかりとした目を養う
- インターネットを上手に活用する
- 裏のラベル表記をチェックする
- ワイン選びに困ったらとりあえずフランス
- とにかくワイン選びを楽しむことが大切!
そりゃそうだろ。
でもまあ、ちゃんと本文読むとなるほどねってなれる内容なのでよいです。あくまで入門の入門、みたいな感じなのでサクサク読めるし、雑誌*1やカタログ眺めているくらいの感覚。
ちなみに普段よく飲んでいるデイリーワインはこれ。これはこれで普通に美味いので継続しつつ、たまに冒険してワインの解像度を上げていきたい。
*1:実際ムック本だからそういうものではある