ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

DDJ-RB使用感

先日書いたとおり、DDJ-RBを買った。rekordbox djもインストールして環境が整ったのでせっかくだから使ってみた感想をまとめておく。

tokidokidj.hatenablog.com

よかったところ

軽い

楽器屋で買ったので持って帰る間も思っていたのだが、非常に軽い。公称3.2kgは伊達じゃなく、ちょっと出して触りたいという場合でも億劫になることなく使えている*1。まだ持ち運んで回したことがないのでそこまでだが、現時点では満足感がある。

ケーブルが少なくて済む

USBをPCと繋げばそれだけで済むのでとても机の上がスッキリしている。これはRBがマスターアウトもPCから出せるのでスピーカーに繋ぐ必要がないというところもあってUSB1本で済んでいるのだ。マスターアウトをスピーカーにする場合はLR1本ずつケーブルが増えるが、それでもターンテーブルorCDJ+ミキサーに比べればずっと少ない本数で事足りる。

感覚的に使える

各ボタンやツマミの配置がオーソドックス*2なので特に何も考えずに触れたのはとてもよかった。新しい機材を触るときはラーニングコストすら楽しみのひとつであるが、DJの練習したいときに無用なところで慣れが必要にならないのはストレスが軽減される。僕の回させてもらうクラブはほぼ100%でPionner製品を置いているのでこれからさきもお世話になります。

ジョグダイアルの精度がわりといい

僕はスクラッチャーじゃない*3ので何かの判断基準になるわけではないが、今のところジョグダイアルで不自由を感じたことはない。昔の安めのCDJとかだったらこんなにしっかり認識してくれなかっただろうなというレベルは軽く超えている感があって、値段に対して精度を考えると技術進歩に感謝の念を禁じ得ない。

よくなかったところ

PHONEがステレオミニプラグ

これに気がついたときはマジで一瞬返品も考えたレベル。急遽標準プラグじゃなくミニプラグのヘッドホンを引っ張り出してなんとか事なきを得たが、ちょっとショックだった。おそらくRB自体は本当にエントリーモデルで、いままでDJやったこと無かった人に向けて作られているんだろう。だから

  • コントローラー買ったよ!やったー!
    • 繋げられるヘッドホンがない...
      • 手持ちのヘッドホンを使えるようにステレオミニプラグにしたよ!
    • DJソフトウェアがない...
      • 付属でrekordbox djのライセンスつけたよ!
    • スピーカーがないから音が出せない...
      • MasterOutをPCに設定できるようにしたよ!
  • やったぜ

と全方位で「とにかく始められる」という環境を作ってることは評価に値する。ていうか素晴らしいユーザ体験設計だと思う。だからそれに取りこぼされる層としては切ないけど、意図がわかるからまあ許せる範囲ではある。

PLAY/POSEボタンでVINYL BRAKEが使えない

CDJ800以降とかでVINYL MODEにしたらPLAY/STOPボタンでVINYL BRAKE出来てたと思う(できたよね?)のが好きだったのだけど、どうやたRelease FXでしかVINYL BRAKEが使えないっぽい。これは調べれば出来るのかもしれないのでちょっと自信ない項目だし、いやいやRelease FXの方が便利だろという意見もあるだろうから、あくまで「CDJと操作感が違う」という話である。調べたら出来る方法あるかもと思って必死でググっている最中。

searchボタンがない

まあCDJじゃねえんだから無いだろって感じではあるんだけど、skipじゃなくてsearchなんだからあってもいいだろうと。searchがリボンコントローラーになってるやつとかもあるけど、あそこまでやらなくていいから単純なsearchボタンが欲しかった。まあさっきからずっとPCDJコントローラーとCDJの違いに躓いているだけ感あるが気にしない。

結論

¥30,000切ってる値段でこのDJ環境が作れたのは充分すぎるくらいだと思う。だから買ってよかったかな。しばらくは今の調子で続けていって、もっとガッツリDJ環境整えたくなったときとか部屋が広くなってもっとおっきい機材おけるようになったら買い換えるかもって程度にはいい買い物だった。

*1:今は「買ったばっかり補正」であまり気にならないのかもしれないが

*2:Pionner製品を使ったことがあればという前提

*3:むしろスクラッチ苦手なほう

LDHのやり方は勉強して損がない

以前からそう思ってたんだけど、LDH(Exileの事務所)のやり方は本当に参考になるし、上手いとしか言いようがないなと思っていたので改めてまとめて見ようと思った。僕は商業的に音楽に携わっているわけではないけどそれでも参考になるし、実際に商業的に関わってる人は本気でLDHのやり方を研究したらすごくためになるだろうと思う*1

勝ちパターンの宝庫

有力ミュージシャン/プロデューサとの共作

これをまとめようと思ったきっかけが、3代目J Soul BrothersさんがAfrojackと一緒にやった曲があるということを知ったからである。お恥ずかしながらさっき知ったので僕も勉強が足りないとしか言えないのだが*2

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海外のイケイケなプロデューサとかと一緒に演ってクオリティぶち上げたり名前を売るというのは皆さんご存知のことで既に韓国のアイドル市場がやってたことだ。そして韓国は結構国家的にそういう方向に力をいれてたのに対して、LDHは日本のいち事務所がしっかりそういう流れを汲もうとしてたというところがすごい。

仮に海外勢でなくても、別のところのミュージシャンやプロデューサを引き込んで一緒に仕事をするといい結果が出そうなのはある程度予想がつくところで、国内でそれをずっと上手くやってきたのがジャニーズだろうと思う。有名どころで言えば、KinKi Kidsの『硝子の少年』は山下達郎御大の必殺仕事人具合がもろに出てる*3し、SMAPは『セロリ』で山崎まさよし、『夜空ノムコウ』でスガシカオ、NEWSは『weeeek』でGReeeeNなど、一線で活躍する日本人ミュージシャンからの楽曲提供で名曲を残している*4。そしていまYoutubeにジャニーズの公式チャンネルが無いことを知って、そういうとこはあのちょっとうーむとか思っている最中だ。ジャニーズの動画がないことに驚きつつ、ここ最近海外勢との共演でこれはいいなと思っていたのがmabanuaさんの『talkin' to you』(Tahiti 80のXavier Boyerが歌ってる)。マジでセンスいいコラボレーションだし、実際に曲も素晴らしいので本当に聴きまくってた。もう4年も前のことなんだな。

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あとこの視点で言えばPerfumeだってある意味で同じと言える。音楽は全面的に中田ヤスタカがぶちかましまくっている上に、Perfumeの恐ろしいところは演出技術面でRhizomatiksを巻き込み日本が世界に戦える職人達をがっつり囲い込んでチームPerfumeを形成しているというところにあるだろう*5

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真似したくなる要素

特に3代目J Soul Brothersで言えばみんな大好き『R.Y.U.S.E.I』が本当に素晴らしくて、ここ数年でリリースされたオーバーグラウンド界隈の曲では随一の出来だと思ってる。

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『R.Y.U.S.E.I』は曲自体がEDMを踏襲しつつ、JPOPとしてキレイにキャッチーなサビを用意しているあたりが素敵*6なのだが、サビが終わったら魅せ場としてのウォーキングマンを仕込んでいるあたり全方位的な素晴らしさを感じざるを得ない。実際やったら難しいんだろうけど、「踊りたいと思わせるダンスを入れる」というのはやっぱりすごく重要で、歌だけじゃなくてみんなが真似できる/擬似的に自分も参加してるかのような要素を置いておくというのはマジョリティを取り込むのには必須だと思う*7。それはモーニング娘。の『ラブマシーン』サビを当時全国の小中高生がカラオケで真似して歌い踊ったのもそうだし、宇多田ヒカルの『Automatic』が少女が歌うにはあまりに大人びた内容であっても若年層の心を掴んで離さなかったのと同じではなかろうか*8。冷静に考えたら大人びた歌詞は『First Love』だったがまあいいや。

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夢を見させる仕組み

端的にいうと、若い人、子どもを使うという手である。これもみんなやってる通りで、若い人が憧れる存在になるってのは本当に影響力が強くなるし、下手すりゃ親世代から当人たちが子ども持ってからその子どもたちまで影響を受ける可能性があるんだからアプローチする価値が恐ろしいほどあるわけだ。子どもたちは「あんな風に踊れたらかっこいいだろうな、楽しそうだな」「あんな風に歌えたら気持ちいいだろうな」と夢を見て、親世代は「子どものわくわくした目」を見せられたら味方になる可能性が高い。下記、本家Exileのシングル『I Wish For You』は見事で、ドームツアーかなんかの映像を使ってるんだけど「若い人たち」が「大人数」でいるところがガッツリ映りつつ、『I Wish For You』のタイトル通り未来に対する言葉を重ねるという完璧な仕込み。

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意外にもAlbum ver.の方が子ども達がよく映ってた。

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今聞くとオートチューンとわさわさしたシンセ使ってたりしてどことなくKanye Westの『Good Life』を思わせるな。

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『Good Life』は2007年、『I Wish For You』は2010年なのでちょっと離れるか。海外からの輸入の時期という意味ではギリギリ射程圏内になりうるか?

まあそれはさておき、何故か我々人類はこと「若い人間が頑張る」姿に心打たれ、かつ大人数が動いているだけで謎の感動を感じる仕組みが仕込まれているらしい。「我々人類は」と主語が大きくなってしまったが、実際似たような例は多々あって最近で一番それが顕著に出たのがAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』だと思われる。あとポカリのCMが好評なのも同じなのでは(第一弾は女子高生、第二弾は男子高生、第三弾で一般公募の映像を使う段取りの良さ)*9。多くの人が集まって一つのことを達成するというのはそれだけで身近に夢を見れる仕組みなのかもしれないと思う。

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こうやって考えるダンスが絡む人たちはみんな「ファン投稿」をやってもらってるな。

LDHの良さが「常に全力」な演出だとしたらAKSは「頑張りすぎない(裏では頑張ってるけど表にみせず、あくまで「普通の女の子」なんだという)」演出 が受けてるんじゃないかと思える。もとのコンセプトが「会いにいけるアイドル」なので身近さが重要だったケースということだろう。ちなみにいま調べて知ったが、「クラスで3番目にかわいい娘を集める」は都市伝説だそうだ。

秋元康氏 AKB「クラスで3番目にかわいい娘を集める」は都市伝説

なんだかんだ実力派

ごめんこれは完全に主観だ。tofubeatsの新譜が出るって聞いた時に、「あー、あの愉快な金髪のねーちゃんか」と思って『POSITIVE』*10聞いたら歌がすごいちゃんとしてて驚いたってだけである。もともとLDHはガチ路線というか、体育会系のノリだと思うのでそういうところ(レッスンとか練習とか)はきっちりしてるんだろう。

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それはそれとして、やはり曲のクオリティというかキャッチーさは郡を抜いているとは思う。僕はオリコンも追わないし、流行りの曲を追うというよりはただ適当に好きな曲を漁って聴くだけだが、MTVとか流しっぱなしにしててもやっぱり印象に残るのってジャニーズかExile系の曲ばっかり耳に残ってる。それだけキャッチーで日本人好みなメロディに仕上げているということだろう。ちなみに僕は個人的にはExileExileでもLAのExileとかTimの方のExileとかの方が好きだ

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とにかく、そんな僕でもLDHの曲は印象に残るからすごいんじゃないかって話しだ。動画は載せたかったから載せただけであまり意味はない。

つまるところ

LDHがやってることは成功パターンをきちんと自分たちのやり方に落とし込んで粛々と進めているだけという一番シンプルで難しいことをやってるわけだ。これは本当にすごいことだと思うし、これからさきLDHがまた新しいパターンを持ち込んできたら、次はこちらがLDHの勝ちパターンから学んだ方法を自分たちのスタイルに落とし込みつつ愚直に進めることで成功に近づけるかもしれないということにもなる。よってLDHの動向は探っといた方がいいと思うのである。仮に僕が商業的に音楽に関わることがあるとしたら、メンバーをどんどん増員するというのを思いついたが、そういえば米米クラブがいらっしゃいましたな。やはりLDH抜かりない。

*1:まあ普通に研究してるとも思うけど

*2:去年の曲だっていうのが我ながら滑稽でしょうがない

*3:嵐も『復活LOVE』という曲で作詞:竹内まりや,作曲:山下達郎とかいう一撃必殺をかましてた

*4:さすがに赤い公園 津野米咲提供の一報には驚いた

*5:話は逸れるが、振り付け:MIKIKO,作曲:中田ヤスタカ,技術協力:Rhizomatiksでリオオリンピックから東京オリンピックへの橋渡し演出したのは感涙ものだったし、椎名林檎容赦ないなと感服した

*6:歌が得意じゃなくてもカラオケでうっうー↑ せい うっうー↑ はみんな真似できる

*7:そういう仕込みが簡単に出来たら苦労しないのだが

*8:当時はまだエンターテイメント領域でマスメディアがすげー力持ってたから今とは若干違うが

*9:エール篇に対してサンクス篇というタイトルも秀逸だし、炸裂する三毛猫節/両偏に共通する「君の夢は僕の夢」という歌詞が泣かせますな

*10:ちなみに、モーニング娘。LOVEマシーン』では日本の未来を世界がうらやむというイケイケ感があったが、tofubeats feat. Dream Ami『POSITIVE』は「未来には期待したいし」というあたりに各時代を反映する力を感じてマジつんく♂さんもtofubeatsさんも天才だと思う

PCDJコントローラーを買ってしまった

今までDJをするときは基本CD/たまにアナログといった具合で、PCDJを導入してこなかった。が、今になってPCDJ用のコントローラーを買った。いろいろな条件が重なった結果購入に至ったのだが、自分用のメモとして書いておく。

機材の故障

もう10年近く、ずっとCDJを使ってきた。そしてこの度CDJがお亡くなりになった。アナログの環境もないことは無いが、リスニング用*1ターンテーブルなのでDJの練習しようかなという気分になれず、どうしたものかと思っていた。ミキサーは完全に死んでこそ無いが、いろんなところに持っていったりしていたおかげでかなり満身創痍で、各種ツマミもフェーダー類も怪しかったのでこれを機に手放すことにした。

CDJセットを選ばなかった理由

悲しいかな、全体的なコスト感が一番の理由になった。昔CDJのセットを揃えたときは10万くらいかかって、そこからほそぼそ拡張していき結果30万くらいかかっていたような気がする。ただ、それは10年も前の話しであってきょうびもっと手軽に買える機材なんていくらでもある。Amazonで中古のCDJ800mk-2が¥21,000だというのを見て衝撃を受けたが、あの巨体(ターンテーブルに比べれば言うほど大きもないが)をもう一度部屋に招待する気にもなれず、安価なPCDJコントローラーへと気持ちが行ってしまった。多分今後もCDアナログともに買い続けるんだろうとは思うけど、最近はbeatportで曲を調達することも多いので自宅練習用は割り切ろうという判断だ。

買ったもの

Pionner DDJ-RBを買った。

www.pioneerdj.com

決め手

最後までDDJ-SB2と迷っていたが、DDJ-RBを選択した。その理由は下記。

ボタン配置

SB2はserato DJに対応しているとのことだったので、当初はそっちを買うつもりだったのだが、どうしてもPLAY/CUEの配置がパッドと並んでいると違和感が拭いきれなかった。別に使えば使えるんだろうけど、自宅練習用で変に慣れてしまうのを防ぎたかったというのと、単純に見た目のこだわりとしていただけなかったという点が強い。

rekordbox djが付いてくる

正確にいうとrekordbox dj自体にすごく魅力を感じているというわけではなかった。普通にserato introでいいだろうし、serato製品を使えるようにしておいた方が汎用性は高いだろうとすら思ってた。だが、rekordbox djの機能にはマスターの出力先をPCに設定できるという機能があるのでこちらを選択するのに至った。ちょろっと回すかというタイミングでPC開いて、コントローラー繋いて、オーディオの電源を入れて、というのが面倒になりそうだったので「さらっと流すときはPC出力の方がむしろいい」と考えrekordbox djに惹かれた。

小さくて軽い

これに関して言えばSB2も小さいのでRBを選んだ理由ではないが、大前提としてPCDJコントローラーは「小さくて軽いものにしよう」ということを考えていた。なのでこれはSB2ではなくRBを選んだ理由ではなくPCDJコントローラーを選んだ理由だったなと今気がついた。細かいことは気にせず進めるとして、場所を取るものは購入する前段階で精神的ハードルが上がる。小さくて軽ければ、邪魔になったら収納に突っ込んでおけばいいし、出したいときに気合もいらない。あとはどこか外でDJする時に「機材も持ってきて」と言われても対応出来るようにしたい*2という思惑もあった。 あと他の小さくて軽いコントローラーはツマミが無くて全部フェーダーだったり、遊べるエフェクトがなかったりなど、安さに任せて買ったら全然触る気起きなくなる気がしたのでRBに落ち着いた*3

今後の展望

せっかくPCDJデビューするのだから、コントローラーやDJソフトの性能を最大限使って行きたいなとは思ってる。アナログやCDJの時にできなかったことも安価で達成できるようにはなっているはずなので、使える機能は使い倒す精神でいきたい。でも多分現場にはCD持ってCDJでやるんだろうなとは思う。ちょうどCD全盛期に育ったので、単純にCDというメディアが好きなのだ。いずれにせよ気負わず、新しいおもちゃを使って出来ることが増えたら現場にも持ち込むとして、一通り触ってみようかなと思う。

*1:あるいはサンプリング用

*2:CDJとミキサーを電車で運んで現場行った時はマジで死にたいと思うくらい重くて疲れた

*3:SB2にも付いてるけどSlicerが好きというのも結構ある

滅多にみない夢をみた

お題「最近見た夢」

すごく懐かしい人たちの夢をみた。彼らは学生時代の同級生と、先輩たちだった。そして僕の憧れだった。

一番近くにいた「作る人たち」

もとは同じ学科で妙に気があうやつと出会ったのが始まりだった。なんとなく音楽の話をしたらびっくりするぐらい趣味のバックグラウンドが近く、僕らはすぐ意気投合して遊ぶようになった。 彼は世間的にいうところのクリエイターだった。僕も彼も「クリエイター」という言葉が大嫌いだったからそう名乗ることは無かったが、絵を描き、音を作り*1、映像を撮る、そんな男だった。僕は写真を撮るというバックグラウンドがあったし、その頃にはDJもしていた上に、デザイン(を見るの)は好きだったので仲良くなるのも当たり前の流れだったのかもしれない。 ただ、彼と僕との違いは決定的にあった。「度胸」だ。僕は自分の作品に自身が無かったから外に向けて何かを出すということはあまりしていなかった。その頃はDJをやるのも知り合いづての「これなら自分も参加させてもらってもいいかも」と思えるパーティ*2でしか回してなかった。 彼は違った。常にハッタリ半分で、どんな大舞台でも「出来ますしやれます」と言って、本当にやってのけていた。彼の映像は国内外でささやかながら評価され、彼の音は色々な人を巻き込んで各所でイベントを作り、彼のデザインは自主発行ではあったが書面になって流通した。僕は常に彼から「お前もやるだろ!いいから早く詰めて作り始めるぞ!」と声をかけてもらい、よりほそぼそと制作に励んだ。

自分が「いなくなる」瞬間

ある日彼に飲みに行こうと誘われた。早めに着いたから先に店に入っていると言われ、指定された店に行くと、通された4人席は2つ埋まっていた。そこで友人と一緒に僕を待っていたのは1年先輩の人だった。その人は特定のジャンルでは名のしれたミュージシャンで、僕も友人を通して紹介されていた。なぜその人がいるのかはわからなかったが、ただただ仲のいい友人と尊敬している先輩に飲みに誘われたことに気を良くして「遅れてすみません」と笑いながらビールを頼んだ。 そこからは他愛のない話しがしばらく続いた。学生なのに僕らは「〇〇の新譜が良かった」「△△の映像作品がDVD化されたから買ったらめちゃくちゃ良かった」「☓☓のパーティで酔い潰されて死ぬかと思った」と学業の話しをそっちのけで熱く話しあった。そしてそのときは来た。

「新しく団体を立ち上げることになった」「お前にやって欲しいことがある」「あの話し、興味あるだろ?」

いつも僕を巻き込むときと同じ話し方だった。嬉しかった。興味のある分野だったし、大好きな二人から声をかけられたのが僕にとっては最上の褒め言葉と等しかった。だけど僕の心は締め付けられるように傷んだ。 彼らは「彼らの新しい団体を作った」のだ。僕と一緒に団体を作ったのではなく、「彼らだけの団体」を作り、外の人間として僕に声をかけてくれたのだ。これは彼らに全く非のない話しだが、僕は「一緒にやる人間」に選ばれなかったことを悟った。それは僕が学業を最優先して、自分の勉強している分野に心酔していることを知っている彼らなりの気遣いがあったんだと思う。ただ、それでも僕にとっては「彼らの居場所から、自分が『いなくなる』瞬間」を確かに認識した。その後しばらく彼らと一緒にいろいろなものを作った。こんな僕をいつも誘ってくれた。僕が「忙しい」とか「自分はそんな大したものじゃない」とか今考えても吐き気がするほどどうでもいい理由を並べて参加を断っても、何度でも誘ってくれた。しかし次第に彼らの団体の屋台骨が仕上がってくるにつれて、僕ができることは本当になくなっていき、関係が悪化したわけでもなんでもなく、次第に連絡をとることが少なくなっていった。 断じて言えるが、彼らが僕を遠ざけたわけではなく、同じように僕も彼らから距離をとったわけではない。ただただ「そうなった」という事実だけがある。そして彼らは学校から去り、僕は学校に残った。

夢をみた

その後、数年経っても彼らと一緒に遊ぶことは続いた。いつも楽しそうに笑い、全力でいじりいじられ、僕らは変わらなかった。今となっては本当に会わなくなってしまったが、いまでも会えば同じようにいじりいじられ、騒ぎ倒せると思ってる。だが、あの頃と同じように笑えるだろうか。僕は彼らの前でかつてと同じように笑顔でいられるだろうか。正直、僕にはその自信がない。彼らの気を悪くしないように必死に笑うと思うが、あの頃の笑顔と同じ笑い方はできないのではないか。そんな今、夢で彼らと会った。

夢のことだから詳しい状況は覚えていない。賑やかな居酒屋みたいなところで、それでいてコワーキングスペースのようで、学生時代に溜まっていた友人の部屋のようでもあった。彼はいつもの笑顔で僕にこう聞いた。「次はどんなヤバいの作ってるの?」 ダムの放水の如く僕は喋っていたと思う。いまこんなのを作ろうとしてる、この前はこんなの作った、作っても作っても不安が拭えなくて本当に辛い、お前らの新しく作ったやつ観たよ、嫉妬するぐらいかっこよかったし多分めちゃくちゃ嫉妬してる、僕はいままでなにやってたんだろうと自責の念で死にたくなることも多い、もっともっと作りたいしもっともっと「いいもの」を作りたい、でも最近なにがいいのかすらわからなくなってきた気がする、なにかを変えなくちゃって思ってるのになにから変えればいいのかわからなくて鬱屈としてる、そんな僕にとってはお前らが希望だ。夢というのは往々にして理解できない状況が平気で成立してしまう。僕が喋れば喋るほど、彼らは物理的に遠くへ行ってしまった。ついさっきまで隣に座っていたはずだったのに。笑いながら僕に向かってなにかを喋ってくれていたが、表情を見て取るのがギリギリなくらい距離ができてしまった状況では内容は聞き取れなかった。僕は必死だったんだと思う。まだもっと話したいことがあると僕が叫んだ瞬間、目が覚めてしまった。

心の栄養

別に彼らは死んでない*3。だからなにかお告げめいたものではないと思う。夢から覚めてしばらくはどうしようもなく甘美な余韻と耐え難い孤独を感じて呆然としていた。夢が深層心理に起因するものであれば、僕はまだ彼らの居場所に同じ高さで立てることを諦めてないのだと思う*4。そして、諦めてないからこそ今の高低差を感じて焦っているのだろう。 郷愁の念ではないが、過去の環境を思い出して浸るのは甘い甘い経験だった。それ自体がなにを生むわけでもないけど、心に向かって栄養が流れていくようなそんな気すらした。栄養は燃料だ。燃料を得たらそれを燃やし、進まなくてはならない。エンジンでも脳でも、燃やすものがある以上は働かせて前へと向かわなくてはならない、そう思った。 甘かった、美しかった、だけど死にたくなるくらい辛かった。次いつ会えるかはわからない。でも夢の中で会って「彼らからもらった栄養」*5を糧に、1mmでも前に進まなくちゃいけない、今はそう信じてる。もし少しでも彼らに近づけたら、次に会ったときにはもう一度、あの頃と同じように笑って「遅れてすみません」と言える気がするのだ。

*1:後に彼にそそのかされて自分で曲も作るようになった

*2:初めて回す人ばっかりの身内パーティとか

*3:それどころか第一線で活躍してる

*4:彼らの居場所にいれてもらいたいのではなく、「同じ目線で立っていたい」という気持ち

*5:自分の頭の中で起きていることなのだから自家発電感も否めないが

目が覚めてしまう辛さ

目が覚めてしまう辛さ

夏真っ盛りの頃から長い時間眠れないという状態が続いている。夜1~3時くらいにねてもだいたい4~5時に目が覚めてしまい、二度寝をして起きられる自信もないからそのまま1日を過ごすことが多い。ではもっと速く寝たらどうなるか試してみた、2~3時に目が覚めた。僕は今非常に困っている。こういうのってもっと50代とかになってから発生するもんじゃないのか。

日中の生活への影響

日中が昼12時を過ぎてからを指す場合は大きな影響はない。ある程度エンジンがかかってさえしまえば普段通り動ける。ただ、昼食後とかは地獄になるので眠気の対処法として昼食の量を減らしたりしてる*1。その程度でどうにか済んでいるのであれは影響は軽微といえるが、残念ながら日本社会の多くは午前中から営業を開始していて、僕の所属する会社も午前中から業務が始まってしまう*2。午前中それなりに頭がまわらないのはキツイ。単純に午後の方が時間はあるし、午前の数時間で何かクリティカルな仕事ができるのかと思いたくもなるが、以外と午前中の対応は重要だ。昼すぎる前に一度全体のタスクを整理してめんどくさい作業を先にやってしまえば、午後に使える時間と精神的余裕がかなり確保できる。そう思っていたのだが午前中頭が回らない現状、危機的状況だ。

対策

これといって効果的な対策が得られていないので現状に甘んじているのだが、もう数カ月こんな生活してるだけでも結構辛いのでそろそろどうにかしたい。試したこと試してみたいことベースで挙げていく。

飲酒

泥酔するとすごく眠れる。ただ、泥酔して眠っているだけなので全然回復しないし、それどころか二日酔いでこの世の終焉を心から願いたくなるレベルなので今のところ効果なし。試してみたいというレベルで言えば、カルアミルクやワインをコップ1杯分だけ暖かくして飲んでみる、というのはある。あれでもカルーアってコーヒーリキュールか。あかん。

脱クーラー

夏から続いているのであまり確度は高くないけど、寒くて目が覚めているのではと思うことはあった。ちょうど涼しくなってきているので

  • クーラーを切って寝る
  • 比較的あたたかいものを羽織るor掛けて寝る

というのは試してみる。問題はここ最近の雨で暖かめの布が用意できていないのと、寝るとき用の服を捨ててしまったので新たに購入する必要がある。せっかくだから着心地のいいものを探してみようと思う*3

運動

適度な運動は良い睡眠もたらすらしいので少し運動してみようと思う。そろそろ生活を冬仕様にするので、帰宅後に軽くジョギングや体幹トレーニングするくらいの程度から始めることとしよう。ジョギングだったら近所を1周、体幹トレーニングだったら1セット3分を数回。軽く軽く始める。

生活の冬仕様というのはこちら(夏仕様の裏返しが冬仕様)。 tokidokidj.hatenablog.com

瞑想

瞑想万能説があるが実際のところは知らん。だけどお金も手間もかからない*4のでこれもとりあえず始めることにする。瞑想については正しくやれているのか確認する術がいまのところないので効果が出なかったら僕の瞑想方法がよくない可能性も否めないのであまり期待しないでおく。

結果

は追って報告する。特命リサーチ200X懐かしい。

*1:おそらく30分程度仮眠をとるといいのだろうが、器用に30分きっかりで目を覚ます自信がないので挑戦できてない

*2:最近IT業界は始業が遅めに規定されてたり、フレックスやリモートという働き方を導入する企業も多いが、その波には乗れていない

*3:でもあんまりお金はかけられない

*4:時間はかかるが

「そもそも」って言うのをやめたい

嫌いなものについて話しをするのはフラストレーションが溜まるわりにプラスの効果も感じられないので気が重いのだが、思うところがあったのでまとめておくことにする。表題の通り、「そもそも」って言葉が嫌いなので言われたくないし言いたくないと思っているログを残しておこうと思う。

発端

konifarさんのブログが好きでよく読む*1のだが、あるエントリを読んでいたら僕がずっと感じていたことが著されていた。

konifar-zatsu.hatenadiary.jp

下記、本文中から引用。

ちなみにこれは個人の意見だけども、逆に凍りつきやすい言葉は「そもそも」で、言われた方はわりとイラッとすることが多い印象。使うときは代替案の提示が必須だと思う。

議論の場において、無駄を減らしたいと思いつつ空気を凍らせないようにしたい、という話しなのだが非常に共感するところがあった。そして上の一文。僕は「そもそも」という言葉に非常にイラッとするし、自分が言ってしまったときには「しまった」と思うことが多いのでこれは一度自分自身でも整理しておきたいなと思ったのが発端にあたる。konifarさんを一方的に尊敬しているけど、別に媚を売ろうという気があるわけではない*2

ちゃぶ台返し

「そもそも」という言葉が出てくる状況では、ほとんどの場合ちゃぶ台返しが起きていると思っている。AとBのどちらにするかとか、なぜCという状況になってしまったのか原因を探ろうとか、そういう場面で「そもそも」という言葉はこう使われるのではないか。

  • AとB、どちらにしよう
    • AはA'というメリットがあるがA''というデメリットがある
    • BはB'というメリットがあるがB''というデメリットがある
      • そもそもAとBって2択はどっからきたの?両方ともダメだよ、Xが議題に挙がらないのはなぜ?


  • Cという状況になった原因はなにか
    • C'の問題が出てきたときにC''の状況を考慮してなかったのでは
    • C'への対応はあっていたと思うが、既にC'''の問題も発生しているということに気づけていなかったのでは
      • そもそもC'とかC'''が出て来る時点でおかしい、Yのはずじゃないの?

上記自体は別に起き得ない状況ではないとは思う。本当にAとBの両方とも話にならなくてXがあれば解決できる場合もあるだろうし、Yが大前提として全員認識しているはずの状況であれば口もはさみたくなる。着実に問題の解決に向かって進んでいるのであれば、文句も言えなくなるだろう。

だが、普段「そもそも」という言葉を聞くケースでは「選択肢を募る時点でXという候補を挙げていない」「Yが共通認識ではなく、一部の人間にとっての前提である」ということが多く、「なんでそれもっと早く言ってくれなかったの?」とか「その話っていつ決まったの?」という疑問が生じることがあるのだ。これを僕は「ちゃぶ台返し感がある」と思ってしまう。

誤解の無いようにもう一度言っておくが、Xという選択肢やYという前提が解決に向かう提案であれば全くもって問題ないし、むしろ議論をスピーディに完了させる最高の仕事だと思う。だが、世の中そう簡単にいかないもので、XもYも正論ではあるが正論であるだけで実際の状況にそぐわないものであることも少なくない。

例えば現実的なケース*3で考えてみると

  • A案
    • SEOをA'社に発注する
    • A'社は長年SEOをやっているので実績があるので目標達成の確度は高い
    • しかしその分、費用は他社に比べて高めだ
  • B案
    • SEOをB'社に発注する
    • B'社はコスト的には随一の安さで、かつ担当者の熱量も高い
    • しかし最近できた会社だから実績はないので、効果に対する確度が未知数だ

という状況のときに

  • X案
    • 自分たちでSEOやる
    • A社が高くてB社が本当にできるのか不安なら自分らでやれよ
    • B社に発注するコスト分のリソース使ってやれば社内で完結するんだからどうにかできるだろ、ほら解決

みたいなこと言われても、いやいやそれいま言う?となってしまう*4。 これはちょっと乱暴なまとめ方だし、「そもそも」っていう言葉がこんな頭の悪いケースでだけ使われているとは思ってないが、極端にいうとこんな感じの状況で聞くことが多い気がしてるのだ。ただ、実は「こういうケースが多い」のではなく、「数少ないケースだが、ちゃんちゃらおかしすぎて異常に記憶に残っている」のだという可能性もあるので、もしそうだったら決めつけてしまって申し訳ない。

「求めるゴールの違い」と「配慮の差」

なんでこんなことが起きるんだろうと考えてみると2パターンが考えられると思ってきた。それが「求めるゴールが違う」と「配慮の差」だ。

求めるゴールが違う場合

議論の場でのゴールは、どんな議論であっても「課題/問題を解決すること」に行き着くと思う。解決しなくてはならない課題/問題が存在して、それを一人では解決できない場合に知恵を持ち合うのではなかろうか。しかし、斜め上の提案として出て来る「そもそも」の言葉は、突き詰めると「課題/問題を解決すること」をゴールとして設定できていない発言であるのを感じる。例えば先程の例で言えばSEOを強化したいという思いの根源には「自社サービスを広く周知して利益を出したい」とかそういう欲求があって、それに対して「いまSEOが弱い」という課題に対して様々な要因が出ているのだと思う。当然自分たちでやるという選択肢があるなかで「他社に依頼する」「依頼するにあたって候補が2社ある」という段階まで来てまでひっくり返すのが正解である場合もあるだろう。だがそこに至るまでの全ての議論をすっ飛ばして話しをもとに戻すのは「自分がその議論に参加したくない(≒君らが考えといて)*5」ないしは「議論の中でクリティカルな提案をしたい」という個人的な思惑なんじゃないかと思ってしまう。何度でも繰り返すが、それで解決するのであれば文句はない。だから難しいところなのではあるが。

配慮の差

再三繰り返すとおり、そういった大胆な意見が本当に正しい選択なこともある。だが、そういった場合であっても「そもそも」という言葉の使い方はしなくていいのではないかという違和感が拭いきれない。この違和感が配慮の差だ。また先程の例を出す。

  • AとB、どちらにしよう
    • AはA'というメリットがあるがA''というデメリットがある
    • BはB'というメリットがあるがB''というデメリットがある
      • A,Bと並んで、状況も変わってきてるだろうからXという選択がないのかもう一度考えてみたいと思ってる*6

言い方じゃねーか!と感じる自覚はあるが、結局こういうところの配慮は極めて重要だと思ってる。人によってはそれだけでモチベーションに影響するし、モチベーションに影響しなくとも「選択肢を絞る間にもそれぞれの時間を使っている」わけで、その時間全て白紙に戻す可能性があるときには配慮のひとつふたつがあってしかるべきだろうと考えているからだ。「いまさらこんなこと言って申し訳ないんだけど」という気持ちを表明した上で、本当に一度ゼロから考え直した方が正解だったら儲けものだし、ちゃんちゃらおかしいこと言ってたらそれだけで思考と時間の無駄になるんだから慎重に行ってもいいんではなかろうか。チームで動くことが前提となっている仕事の場合、正論ではあるが結果が出ませんでした、ではなににもならない。ただもちろん、配慮することでマイナスになるケースもあるということは自分としても忘れないようにしたい。

持論

「結論」として結ぶには「という場合もある」というだけでなんら核心にたどり着けなかった。このままでは「こうするべきだ!」と強く言えないことがわかったので、少なくとも自分が今後どうするつもりなのかをまとめておく。

  • 「そもそも」という言葉を使うことは極力やめる
    • 問題の解決ではなく、個人的な思惑が含まれる可能性を排除するため
      • 「いい発言をする」じゃなくて「いい結果を出す」ことを目的とする
      • いい発言をしたやつの評価が高くなる組織なら、評価を変えさせるか自分が去る
    • 最低限の礼儀を持って仕事をするため
      • 嫌われないように仕事をするためではなく、パフォーマンスを最大化するために配慮する
      • 嫌われた場合は「結果を出すためにしたことであり、それ以上でもそれ以下でもない」ときちんと表明する
        • もちろん、結果のためとはいえ無礼だと思われたなら謝るべきところは謝る
        • ビビる必要はない

*1:本家をずっと読んでいたのだが、たまたまKonifar's ZATSUの存在を知ったのが下記のエントリだった

*2:引用したエントリ自体3ヶ月くらい前のものだし

*3:現実的だと思う例であって、実際にあった例ではない

*4:これが現実で起きたらわりと地獄だと思うからちょっと現実から遠ざかってしまったと思いたい

*5:上述のkonifarさんのエントリでは「無駄な議論を減らす」というのが目的のため、たぶん僕の考えとは競合しない。近いようでまったく別の話だと思ってる。

*6:X案が「選択肢を募る時点で候補として挙げていない」ものだった場合は「今更もう一案出して申し訳ないんだけど、今ならこれが最善かもっていうの思いついちゃった」って言えばいいと思う