ジムで次なに観よっかなとHuluのマイリスト眺めてて、「あれこれ感想書いてなくない?」となったため書きます。すみません、多分三ヶ月くらい前に観てます。
なんで書くの忘れてたんだろうな、話題がわりとセンシティブ*1だからだろうか。いやでも個人的な思想として「腫れ物扱いしない」というのがあるので多分違うか。単純に忘れてただけかもしれんです。
事件、謎解き、絡み合う人間ドラマ…東野ミステリーの真骨頂ともいうべき予測不可能で緻密な展開に加え、性同一性障害の主人公・美月と、事件をきっかけに再びフォーメーションを組む元アメリカンフットボール部の同窓生たち。30代半ばを過ぎ、“恋愛”“結婚”“仕事”…何かにつまずき、行き詰まり、誰もが「自分らしく生きたい」と願う彼らの青春群像劇でもある。 さらに、性の多様性が叫ばれる今、“ジェンダー”を題材にしたミステリーに真正面から挑むのは、今作がWOWOW初主演となる中谷美紀。これまで数々の難しい役柄を演じてきた彼女が、新境地を開拓する。共演には、桐谷健太、国仲涼子、大谷亮平、鈴木浩介ら豪華俳優陣が集結した。
人死ぬけどめちゃくちゃ状況がキツいわけではない、でもそれ以外の「人間の内面」がかなりキツい。そういう意味ではだいぶ重いです。まあ一応「体育会系特有の青春っぽさ」や最後に救いがないわけではないので観終わった余韻はよかった。
- 西脇夫妻、許容力がありすぎる
- 普通に考えたら「友人とはいえそこまでしてやれねえよ」って感じ
- そういう意味でも西脇夫妻にとってもアメフト部の仲間というのは特別な存在だったのかもしれない
- 美月、こいつ一筋縄でいかないやつだな
- 切迫しているのはわかるが「お前そこはもうちょっと人の話聞けよ」とツッコみたくなることがしばしば
- 中谷美紀の演技の本気さがそう思わせるのかもしれない
- とりあえず中尾が最高です
- 転がり込んでくる美月も、その理由も、理沙子の無理解具合も、中尾の理解度も全部が「キッツいなこの人生」ってなる
- 僕は当事者じゃないので想像するしかないんだけど、もし自分が西脇哲朗とかの立場だったら何ができるんだろうかと途方に暮れてしまった
- 早田と望月、追い詰める側として優秀すぎ
- 相川の「メビウスの輪」の話は「なぁるほどなあ(クソデカため息)」と新たな視点を得られた
- 結局僕は当事者じゃないからなんにもわかってなかったんだなって
- システムの話も個人的にかなりキツかった
- 現代社会がまだ未適応ゆえになにも悪くないのに抑圧を受ける人間がいること
- その当事者はイリーガルな方法を取らざるを得ないということ
- 中尾のラストについてはひたすら悲しいけど、最後に美月がとった振る舞いでちょっとでも報われてほしい
- あと戸倉家の人間全員ちゃんと不幸になってください
めちゃくちゃ刺さったわけじゃないけどシンプルに「レベルが高いドラマだったな」と思いました。もちろん原作がおもしろいんだろうというのもあるが役者のレベルの平均値が高い。久しぶりに主演桐谷健太を観たけど演技よかったです。あと本筋から逸れるので上で書かなかったけど、途中いきなりおっぱじめるシーンがあるのでパブリックな場所で観る方はご注意ください。
前に観た『変身』は医療倫理と「自分とはなにか」という自我論みたいなところだったし、今回はジェンダーと社会という話だったのでシンプルなミステリというよりは「現代に問いかける」という印象があった。そういう意味では東野圭吾作品って結構そういう傾向にあるのかもしれないですね。とはいえ未だ著作は読んだことがないので、折を見て原作や他のシリーズ等も読みたい気持ちがある。
