ときどきDJ

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白井智之『そして誰も死ななかった』読んだ

後述の『異端の祝祭』を読もうと思っていたのだが誤タップでこっちを開いていた。ジャケがいい感じなんですよね。で、これ。ネタバレになっちゃうかもしれないんだけど読後の感想としては「死んどるやんけ」だった。まあ気になる方は読んでみてください、死んではいるけどこれがオチではないので。 ミステリだと思って読み始めたら久しぶりエログロというかインモラル系のミステリだった。ちゃんとミステリではある。小説家*1の主人公が自分のファンの女性を抱いたらいろいろやべーことになって、顔出しNGの作家から主人公含めミステリ小説家5名で孤島に招待されそこでもやべーことになるという小説。ここまで書いてて気がついたけどこれ特殊設定ミステリってやつだ。インモラルとか言ってすみません。いやインモラルではあるんだけど。

普通におもしろくはあった。特殊設定が飛び道具感あるけどちゃんとトリックとかは真っ当だし。唯一真犯人の動機は「そこまでする?」って感じだったけど、それも含めて特殊設定の中で理解できなくはないという感じだった。次もまた同じ著者の作品を読むかはわからないが、これはこれでおもしろいと思います。しかし人に勧めづらい。

*1:厳密に言うと小説家ではない気もするけど