ときどきDJ

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二次創作が人気ある理由がわかった気がする

K.M.ワイランド『アウトラインから書く小説再入門』を読んで「二次創作から始めてみるか」と小説のプロットを作ってる。今はそのプロット自体が破綻してしまって詰んでるのだが。それはさておき、なぜ自分が「二次創作から始めてみるか」と思ったかを振り返ったら世間で二次創作が人気があるのか理解できた気がした。

ここでいう「人気がある」はコンテンツを消化する側ではなくコンテンツを「生む」側についてである。ただ予め断っておくと「なろう」などでのインディーズオリジナル作品の数とpixivなどでの二次創作作品の数を定量的に比較して「二次創作の方が人気がある」としたわけではなく、あくまで一個人の感覚*1にすぎない点はご了承いただきたい。だいぶ言い訳がましくなったけど言いたいことは1点で、二次創作は「魅力的なキャラクター」を生み出す必要がないため書き手の参入ハードルが低いということだ。気軽に始めやすい。

物語を作るのにおいて必要なことは多い。キャラクター、世界設定、ストーリー。すべて決めなくてはいけない。ただ二次創作は既にキャラクターも世界設定も存在しているため、ストーリーの部分だけを決めればよい。これが気軽さの根源だ。これはおそらく漫画とかでも同様のことが言えるんだと思う。魅力的なキャラクターや矛盾のない世界設定を作るには膨大な時間がかかる。その上、ストーリーをきちんとおもしろいものにするのは至難の技だ。しかしキャラクターが既存のものであれば、「キャラが動いてくれる」ためストーリーも出てきやすい*2

あとプロットが破綻したあたりでプロの作家には優秀な編集者がいる意味もわかった。設定の時間的な破綻などを回避するためには綿密な調査/検証が必要で、正直それを一人でやるのは大変にめんどくさい。『忘却のサチコ』で主人公サチコが作家のために膨大な資料を収集して整理していたが、たしかにあの仕事は必要だなと感じた。話はそれたけど僕も頑張ってプロットの破綻を修正して、なんとか処女作の完成に努めたい。

*1:二次創作やる人多いよね、くらいの印象

*2:こういうところで「解釈違い」の概念が出てくるのだろうから簡単とは言わないが