ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

QOLが爆上がりした買い物

えらい長い間書くのをサボってしまった。原因は端的に仕事でバタバタしていたからだ。ただそれだけ。仕事環境がいろいろ変わったりもしたけど、それはまた別の機会にでも書くとして、いわゆる2018年買ってよかったものを書こうと思っていた。しかし既に2019年も2月の半ばに差し掛かってしまったため「QOLが爆上がりしたもの」という名目で最近のよかった買い物をまとめようと思う。

全自動洗濯乾燥機

シャープ 洗濯乾燥機  ドラム式 左開き 7kg ホワイト ES-S7B-WL

シャープ 洗濯乾燥機 ドラム式 左開き 7kg ホワイト ES-S7B-WL

引っ越して来たときに購入した中古の洗濯機がぶっ壊れて以来、長年洗濯機を買うタイミングがつかめずにコインランドリー通いをしていた。コインランドリーは洗濯時間こそ対して家庭用洗濯機と違わないけど、乾燥が抜群に良かった。サクッと20~30分回せば大抵の量の洗濯ものはふわっと仕上がり、かつすぐに取り出せばアイロンをかける必要もない。しかし、そこには共同利用の悩みがつきまとうもので、自分のタイミングで必ずしもお気に入りの洗濯機/乾燥機が空いているとは限らない。梅雨時に雨のなか洗濯物を持ってコインランドリーに来たものの、全ての筐体が埋まっていて虚しい時間を過ごすこともままあった。

そんなある日、ボーナスが入ったある日、特になにも考えずにネットを徘徊しているとマイナーなECサイトにてドラム式洗濯乾燥機の型落ち展示品落ちが非常にお値打ちで転がっていた。これは出会いだということで購入を決めて、慎重に洗濯機置場の寸法を調べて購入手続きを行った。そしてこの決断が正解だったと気がつくまでに大した時間はかからなかった。具体的には下記のような幸せが訪れたのだ。

ノータイムで洗濯を開始できる

先程も書いたように、梅雨や台風シーズンはコインランドリーも利用者が増えるため自分のタイミングで必ず洗濯が開始できるとは限らなかった。が、自宅に洗濯機があることによって、起床即洗濯という驚異のスピード感での洗濯すら可能になってしまった。何事においても「自分のペースで作業が自由に開始できる」というのは非常に満足度が高まる。いままで気が付かないうちに蓄積していたストレスから解放される瞬間に気がついた時にはまさに青天の霹靂だった。

洗濯機を回しながら部屋でぼーっとしていられる

今まではコインランドリーで洗濯機を回している間、近くの喫茶店でタバコを吸ったり本を読んだりして時間を潰す必要があった*1が、洗濯機を購入してからというもの「何らか別の場所で待機している必要がある」というストレスから解放された。もちろんすぐに洗濯物を取り出したい場合は自宅でスタンバイしている必要はあるのだが、コインランドリーと違って何時間放置しようとも他の利用者に迷惑がかからないというのも重要だ。毎度洗濯機を回すたびにかかるコーヒー代も浮くし、洗濯物を洗濯機から乾燥機に移すために店を出る必要もなくなった。

なんにもしなくても洗濯が終わる

洗濯物を洗濯機から乾燥機に移す

この作業がなくなるだけでこんなにも洗濯が楽になるとは思わなかった。いままでも「コインランドリーで洗濯物をぶちこめばあとは待ってるだけ」と思っていたのだが、厳密にはこの「洗濯機から乾燥機へものを移す」という作業が必要だった。しかし、全自動洗濯乾燥機を手に入れた僕にはもはやその作業すら不要になった。洗濯中に本を読んでいても、洗濯物を移すときには読書を中断しなくてはいけなかった。仕事をしていれば仕事を止めなくてはいけなかった。ビートを作っていればPCを閉じなくてはいけなかった。人はなにか作業をしているときに別の作業が挟まると集中力がリセットされてしまう。しかし全自動洗濯乾燥機の登場により、作業を中断する機会を一つ減らすことに成功してしまったのだ。これは僕の中では革命的な出来事だった。

このような事柄によって、しばらくは「趣味は洗濯です」と言わんばかりに洗濯をするのが楽しく、「家事それ自体が楽しい」という生活の質向上を享受することができた。

Bluetoothレシーバ&ノイズキャンセリングヘッドフォン

自宅で映画やドラマ、アニメを観る際に常々集合住宅は辛いと感じていた。大きい音が出せないし、換気扇やエアコンの音でPCの貧弱なスピーカー*2ではもはやMacBook Proのスピーカーの方が音がよく聞こえるレベルで、映画などの没入感を著しく損なうという悩みを持っていた。そんな折、長年ソフトバンクユーザとして培ってきた某Tポイントの有効期限が切れるというのでBluetoothレシーバを購入し、その勢いでAmazonにてほしいものリストに入れていたノイズキャンセリングヘッドフォンを買ってみたらこれがまあ良かった。

生活騒音が気にならなくなる

エアコンをつけようが、換気扇をつけようが、洗濯機を回そうが、ほとんど生活騒音で没入感を阻害することがなくなった。そのため何を観ていても聴覚的に邪魔されることがなく、映画を観るのがより楽しくなった。また、深夜に帰宅してabemaなどでニュースを見る時も、周りの住宅に遠慮すること無く自分が聞き取れるレベルの音量で音を出すことができるようになった。洗濯機の項目で「他の利用者に迷惑がかからない」という利点を挙げたが、他者に対してなんらか精神的に負い目を感じる状況というのは僕にとって大きなストレス感じる原因の一つなので、それがなくなったということは本当に大きなポイントだった。

ちなみに僕が購入したAUSDOM anc8はノイズキャンセリングの性能ではそこまで優秀というわけではないが、アラウンドイヤータイプというところが非常によい。オンイヤータイプではノイズキャンセリングが優秀でも耳を押さえつけられている感覚を常に受けなくてはならないが、アラウンドイヤーであれば耳の周りを覆われるのでそういったストレスもない。また、耳の周りを覆われているため必然的に遮音性も良くなる*3ためノイズキャンセリングが多少不十分でも少し音を出していれば生活騒音もかき消せる。大音量じゃなくてもある程度周りの音に左右されないで視聴できる環境というのはとてもいいものだ。

移動が自由になる

このBluetooth環境を繋いでいるデスクトップPCは部屋の隅にあるデスクに配置してある。デスクには当然椅子が対になっているのだが、この椅子はオフィスチェアなのでゆったり映画を観る環境としては今ひとつである。そしてリラックスするときに座るソファは残念ながら部屋の対角線上に配置してあるのだ。これまでヘッドフォンをPCに繋いでいた時には当然ヘッドフォンのケーブルが届く範囲までしか移動できず、映画を観ながらソファに座ることはできなかった。ソファで映画を観るためにはヘッドフォンを外し、ちゃちいスピーカーからギリギリ迷惑にならない範囲で音を出す必要があった。二者択一である。しかしBluetoothという文明の力を手にしたことで、僕の行動範囲は部屋の中であれば自由となった。今まで通りデスクに向かった状態で観るもよし、ソファで寛ぎながら観るもよし。なんならトイレに入っても音は途切れない。移動の自由は非常に満足度が上がる。なにも考えずに椅子を引いて、椅子の肘掛けでヘッドフォン端子が引っこ抜ける、という事故に注意する必要すらないのだ。不安から解放されたときに人は幸せを感じる。

typeC to HDMIケーブル

さて、我が家のデスクトップPCだが、やつには無駄に27inchのディスプレイを繋いでいる。決して大きいわけではないが、ゲームをしたり映画を観るだけであれば小さな部屋の中では十分な存在感がある。その「小さな部屋の中で十分な存在感があるディスプレイ」がもはやゲーム/動画視聴用としてしか使われていなかったのである。僕は普段仕事やビートメイクにMacBook Proを使っているのだが、常日頃から思っていたことがあった。デュアルディスプレイにしてえ*4、と。なにゆえニュース流しっぱなしにしているディスプレイが27inchあるのにMacBookは13inchなんだと。

で、また現れるのが某Tポイントである。ソフトバンクやCCCは事あるごとに期間限定のTポイントを付与っては、期限が切れるから使えと催促してくる。中途半端な数百円分、どう使ってくれようかと悩んでいたときにひらめいた。このディスプレイをMacBook Proのサブディスプレイに使ってやろうと。そこでtypeCと直接繋げられるHDMIケーブルを探した*5ら¥700で見つかった。見事期間限定ポイントでまかなえる。速攻で購入し、翌々日にはポストに投函されていたHDMIケーブルをMacBook Proに繋いで入力切り替えをしたところ、ちゃんとサブディスプレイが使えるようになった。

ビートメイク効率爆上がり

今までLogicを開いてソフトシンセなど立ち上げようもんならビューがかぶるかぶる。トラックパッドをシュッシュやってウィンドウを探しまくっていたが、サブディスプレイの活用によりプロジェクト画面をMacBookに出したままソフトシンセ/エフェクター/ピアノロールをサブディスプレイでいじりつつ打ち込みができるようになった。端的に言って最高。しかもtypeCで直接繋げられるため、MIDIコンなどを接続するためのtypeC to typeAの変換アダプタを使う必要がない。MIDIコンはtypeA to TypeBが多い*6のでこれには助かった。MIDIコンも自由に使いつつ、もちろん充電用のポートも残しつつ、サブディスプレイが使えるようになるというのは製作スピードだけでなく、ストレスからの解放という意味でも大きな役割を果たしてくれた。

仕事をする上でも効率爆上がり

仕事をする上ではChromeで複数タブを開いたり、仮想デスクトップを複数作ってショートカットキーで切り替えながら作業をすること自体には慣れている。しかしやはり切り替えないでも他のウィンドウを確認できるというは非常に便利で、なににも代えがたい快適さがあるのだ。作業をしながらチャットを確認することもできるし、ワイヤフレームを組んでそのままドキュメントに貼り付けることもできる。そんな些細な幸せが人間の作業効率を間違いなく上げていくのである。

エチケットカッター

パナソニック エチケットカッター 黒 ER-GN20-K

パナソニック エチケットカッター 黒 ER-GN20-K

これもTポイントで買ったやつだ。Tポイントにどれだけ依存してるんだという話にもなりそうだが、Tポイントは「買おうかなと思ってはいるけどなかなか踏み切れない細々したもの」へ使うのが最近の定石となっている。この薄汚れた世間で生きているとどうしても大気汚染から身を守るために自己防衛反応が起きる*7。しかし毎朝「あ、鼻大丈夫かな」と気にして家を出る直前に鏡を見に行くのが億劫だった。しかしこのエチケットカッターがあれば食事の準備をしているときやシャワーを浴びて一息ついている際にガーッと鼻に突っ込んで刈っておけばまあまあ人前に出ても問題ない状態に鼻をキープできる。そういう細かな不安を消し去ってくれる存在は貴重だ。また、このエチケットカッターは鼻だけじゃなく眉を整えたり耳やひげにも使えるとのこと。まあ鼻に突っ込んだものを眉に使うのは若干抵抗があるし、耳にも使ったことはないし、ひげはひげそりに勝つなんて無理だろうということでもっぱら鼻にしか使ってないが。いずれにせよ便利な存在であることに間違いはない。

UNIQLO EZYスキニーフィットカラージーンズ

www.uniqlo.com

ここ数年黒のスキニーパンツを履くことが多い。着回しの汎用性が高く、9割無難なスタイルに落ち着かせることができるからだ。近年は毎年無印のスキニーが体型にドンピシャで買い続けていたのだが、惜しいことに前シーズンからスキニーはいわゆるデニム的なインディゴ系の色しかなくなってしまい、黒パンツはスリムフィット(スキニーになれているとブカブカに感じる)しかなくなってしまった。そこでUNIQLOで代替品を探していたところ、上記のEZYスキニーフィットカラージーンズと出会った。

UNIQLOのカットは膝から下が妙に短く、膝頭の少し下に布が余ってしまうため履き心地/シルエット両面でドンピシャにハマるわけではなかったのだが、なによりも柔らかくストレッチの効いた布地が素晴らしい。数年前の無印黒スキニーの衝撃には及ばないがこれはすごい商品だと思う。土日に目が覚めてシャワーを浴びたらとりあえずこれを履いておく、というくらいに愛用している。理由としては

  • パッと見て「部屋着」っぽさがないので突然の外出/来客に対応できる
  • 万が一昼寝をしたくなっても爆睡できるレベルで履いているストレスがない
  • アンクル丈なので休日の抜けた感じにちょうどよくハマる

といった点が挙げられる。これが¥3,000程度で購入できるのだからすごい。個人的に100点満点ではない*8けれども、オンの状態(よそ行きの状態)からシームレスにオフの状態(家の中の状態)へ移れるのは大変にQOLが上がるのでぜひ試してみてほしい。

振り返って

今回「QOLが爆上がりした」と感じたものをまとめてみたが、振り返ってみると「無くても生きていけないわけではないけどあると嬉しい」というレベルのものばかりだと気がついた。マズローの欲求5段階説的に言うならば「生理的欲求」と「安全欲求」は既に満たされているので自己実現欲求」へのアプローチがQOL爆上がりへの近道なのかもしれない。さて、僕の社会的欲求と承認欲求はどこにいってしまったんだろうか。

*1:前述の通り、乾燥が済んだらすぐ取り出したかったため

*2:自宅のネトゲ用デスクトップはセットで付いてきたちゃちいスピーカーで音を出しているため

*3:まあこれはモノによりけりだが

*4:オフィスではディスプレイ2つ繋いでトリプルディスプレイにしてるため、1画面の辛さと日常的に戦っていた

*5:デスクトップPCはDVIで繋いでいる

*6:僕の環境だけかもしれないけど

*7:平たく言うと鼻毛が伸びる

*8:シルエットについては骨格の個体差などもあるため