ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

りんごの思い出

りんご音楽祭、初めて行ってきた。結構疲れたけど泊まったホテルが個人的にはあたりで、おかげさまで今日も元気に働いている。せっかく行ったので忘備録として観た人たちや長野の思い出などをつらつらとまとめておこうと思う。なお、観た人たちのところに貼ってる動画などは別にりんごと関係ないものばかりなので注意されたし。その他、youtubeに公式動画が無かったりしたものは公式webサイトやsoundcloudアカウントで代用している。

出発

ホテルを金曜の夜から取っていたので、開催前日である22日に東京を出た。結果的には滞りなく長野へ到着したが、一つ誤算があった。雨だ。東京では謎の豪雨が発生していたので、仕事を終わらせて自宅に荷物を取りに行くのに手間取ってしまった。そのため乗ろうと思っていた電車に間に合うのが難しそうだったため、急遽長距離バスでの移動に切り替えた。その時は切符を予約してなかったのが不幸中の幸いだぜと思っていたが、むしろバス移動の方が正解だったと思う。

行きの移動

長距離バスを選択した理由は2点。

  • 新宿発の松本行き特急は1時間に1本だが、高速バスは30分に1本出てる
    • 手持ち無沙汰で無駄に金を払わないで済む*1
  • かかる料金が約半額*2

当初は「特急電車内で駅弁とビール」という至上の喜びを享受しようと思っていたのだが、できるだけ現地で使えるお金を残しておくという選択肢もありだなという思いもあり、待ち時間/コストの面からバスを選択した。最近結構あるような「ワイド席」とか「電源完備」とかそういうのではなく普通の高速バスだったのでこれといって戸惑うこともなく揺られていた。この歳になるとバスで3時間半はキツイかなとビビっていたが、これといってしんどいこともなく無事松本に到着した。初日の夜は風呂入って寝ただけなのでりんご1日目に移る。

初日

朝食

ホテルを予約した時、素泊まりではなく朝食付きにしてしまったため僕としては珍しく朝食をホテルでとることになった。が、これが大正解だった。漬物大国と言われるだけあって、漬物ビュッフェが最高。とにかく飯が美味いという思いもよらないサプライズがあった。漬物最高。あとわさび系、わさび味噌が殺人的に美味く、大ハマりしてしまった。あれだけ美味ければ北国の人も高血圧にもなるわ。完全にしょうがない。

アルプス公園まで

シャトルバスは高い*3のでタクシーで行こうかなと思ってたのだが、googleマップを確認したところ徒歩で1時間。朝食を食べすぎて腹ごなしをしたかったので歩いて向かうことにした。ジャスト1時間くらいで歩けたが、勾配がきつく、夜は明かりも少なそうだったので徒歩で向かうのはこれきりにしようと心に決めた。ちなみに気候はよい感じで、青空は見えるけど太陽は雲に隠れていたため日差しはきつくなく、気持ちのいい腹ごなしになった。

初日の動き

初日絶対観ると決めていたのはなつやすみバンドだったので朝はのんびり到着したため10:30以降の出演の人たちになります。というか着いてすぐにステージの場所把握のため*4歩き回っていたので実質11:00以降。

テクノウルフ

soundcloud.com

Licaxxxさんはかわいいなあと思いながら*5喫煙所にいたのだが、アー写で気になっていたテクノウルフが始まったらテンション上がってしまいフロアにでた。モジュラー的な音をブリブリやりながらパッドを叩いてリアルタイムに打ち込むスタイル、すごいかっこよかった。あとステージに6人並ぶと壮観で、やっぱりある程度の人数でステージ出ると迫力あっていいよなーと思った。ハイハットやクラップは16ステップ全部に打ち込んであって、フェーダーで音をコントロールしてるのもめっちゃよかった。音は結構硬派で好みだったし、中央で客を煽ってた方(名前がわかららなくてすみません)がなんていうか色々すごい映える人でよいステージだった。

ラビラビ

そばステージに移って座ってビール飲もうと思ってたのだがあまりにかっこよくて思わず前にいってしまった。人力ダンスミュージック。エフェクター使いはもちろんだけど、前提として声が最高でした。打楽器とlooper?echo?回した声をギュインギュイン変化つけていくのが宇宙感あってとにかく踊りまくった。爽やかな音からミニマルな音まで多彩な音が気持ちよく、野外フェスの醍醐味ってこれだよなーと一人グッときながら踊る、非常に楽しい時間。お恥ずかしながらりんごで観て初めて知ったのでなんでこんなかっこいい人達知らなかったんやと少しの後悔。しかもお一人今年で引退されるということで、「この3人でりんごに出るのは今回で最後」というMCにさらに後悔。だが、最後1回でも観れたことに感謝したいと思う。

櫻井響

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櫻井さんをライブで観れたのは初めてだったので楽しみだった。サウンドチェック時からいい感じの雰囲気で、そのままライブが始まってからは心地よい音の波。ヒューマンビートボックスってやっぱりすげーなーと思いながら揺れていた。MCで「いい感じに気持ちよく座って聴いてもらってる人も、あがってきたらぜひ立って前の方で踊ってね」という優しい言葉で何人も立ち上がっていた。座って聴いてると意外と立つタイミングって失うんだよね。声以外にもサンプリングネタとかを駆使して音を作り上げていくさまは圧巻。エンターテイナー。最高でした。

ザ・なつやすみバンド

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毎度行先になつやすみバンドが出たら絶対観るようにしてるんだけど、今回も最高だった。かわいい。櫻井響さんの時から最前列にいたのでそのまま最前列で観れたが、転換時には既にかなりの人が集まっていて人気の高さが伺えた。たまたま前にいたからよかったけど、油断してたら泣くはめになっていたかもしれない。演奏も素晴らしく、いい空間でずっと笑顔だった気がする。ゲスト(サポート)で来ていたトロンボーンの方、フルートの方、お二方ともすっごいよくて、音は豪華なような素朴なようななつやすみバンドの魅力がグッと深まったようなステージだった。あとやっぱりSSWやってもらえて嬉しかったので貼りました*6かせきさいだぁ氏とコラボ7inchを作ってるということを知らず、物販にて購入。最高。その際、いろいろ僕が面倒事を頼んでしまったのだけど、すごく良くしてもらって、「好きなバンドの人と話せて嬉しい」「面倒事頼んでしまって申し訳ない」「応えてもらっちゃって申し訳ないけど超嬉しい」と感情が爆発した。恋に近いものがある。

小休止

XTAL観たかったんだけどトイレ行きたい&ビール補充したい&胃袋に何か入れたい(酔って死なないように)ということで小休止。りんごステージに偵察に行き、あっこゴリラさんの盛り上がりにワクワクしつつ、ビール飲みながら喫煙所で休む。XTALちょっとでも聴きたかったしそばに戻ってカレーとカオマンガイのハーフ&ハーフを食べた。超美味かった。シンハーとあう。そんでもってあとがけのスパイスに「ご自由にどうぞ(すっごい辛いから気をつけてね!)」と書いてあったのだがほんとにすっごい辛かった。

CICADA

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そばに戻っていたのでCICADA。これも絶対観ておきたかった。転換だから座って食事をしていたが、サウンドチェックでcommonのbeを演奏し始め思わずすぐに食事を切り上げ最前列へ。りんごでbeといったらむしろpe、めちゃくちゃテンションの上がる演出だった。こういうサービス精神あふれる発想のできる人に僕もなりたい。

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ちなみに貼ったMVはCICADAで『Yes』。ライブで聴きたいなと思っていたら演ってくれてすごく嬉しかった。城戸あき子さんの言っていた「はじめはringo a go goから始まって、今日はこのステージに出させてもらった。でもまだりんごステージで演れてないから来年はりんごステージで会おうね」というMCに超ぐっと来ました。we gonna go, we don't stop!

小休止2

トクマルシューゴさんに急いで向かったが終わっていた*7のでmabanuaさん待機のため再びそばへ。と思ったけどEYヨさんが回していたので思わず踊る。才能の塊というかもう形容し難いプレイに圧倒されつつ、OKADADAさんがわさびで始まるということでわさびへ移動。こちらも10分程度しかいられなかったけどギドラの『大掃除』がかかったときは一人で超アガった。後ろ髪引かれる思いをグッとこらえてようやくそばへ。

mabanua

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新曲が多かったmabanuaさん、無事間に合いました。そばステージのいいところは人がかなり入っていてもぎゅうぎゅうに押し込んでこないまったりした空気だったため、特にグイグイ前に行くわけでもないのにするりするりと前から3列目くらいで観られた。パッと目を横に移すとギターに関口シンゴさん。最高!新曲は結構ダンサブル(最近流行りのディスコ調の香りがした)*8。「自分の曲で初めて日本語で歌詞書きました」といっていたが歌声の良さでやられてしまいちゃんと歌詞まで聴けてませんでしたすみません。締めが『talkin' to you』で、あれこれ人が死ぬんじゃないのってくらい盛り上がったが、貼った動画は『drawing』なぜなら僕が好きだからです。2曲目か3曲目くらいにやってくれたときは昇天寸前でした。

DJ HASEBE

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ORGE YOU ASSHOLEが観たかったのでまたもやりんごへダッシュ。何回往復してんだよと思いつつも頑張った。が、残念ながらラスト1曲の終盤しか聴けず。残念だなーと思いながらおやきに移動しようと思っていたら、りんごのサブステージでHASEBEさん登場(ちゃんとタイムテーブル確認してなかったため気づかなかった)。そのまま踊っていくことに。が、HASEBEさんがマジでヤバく、ベストアクトと言っても過言じゃないのではと思うレベルで最高だった。2日目にも観ることになるのだが、初日は選曲が「明日激しいのやるから今日はまったり(HASEBEさん談)」ということで、のんびりしたスタートだったのだがこれがやばかった。特にmoomin『風をあつめて』(はっぴいえんどのカバー)からnever young beachに繋いだには死ぬかと思った。本当に高ぶった時、人間ってこんなに声出るんだってくらい歓声をあげてしまった。kids in parkがかかったときもやばかった。「出演は明日だから大丈夫だと思う」って言ってORIGINAL LOVE『接吻』がかかったり、サブってなに?って感じで超盛り上がってました。

PARKGOLF

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STUTSさんを途中で抜けてパーゴルさんへ、と思っていたが甘かった。HASEBEさんが終わった頃にはもうおやきに入れないレベルで人が殺到していた。グイグイ前に行くことを否定はしないんだけど、僕個人的には「もう無理だっつってんだろ」みたいな状況で前に来られると嫌だし、自分自身も人に嫌な思いさせてまで前でみたいと思えない*9ためそのままパーゴルさんへ向かう。パーゴルさんの方も入れなかったら泣きながら飯食おうと思ってたけど普通に最前列でした*10Red Bullステージはほぼオープンスペースなのでもとからぎゅうぎゅうになるような感じではなく、ああいう距離感で踊るのがやっぱ好きだな。パーゴルさんはキレッキレで最高、一瞬でビールがなくなりました。maltineよろしくの中毒性のあるビートマッピング、アドレナリン出まくり。オープンスペースにもかかわらず、右も左も踊り狂ってる様は圧巻でした。最後の方に『百年 feat. おかもとえみ』をかけてくれたのも嬉しかった。この辺で既に踊りすぎて筋肉痛が確定していたと思う。

TOWA TEI

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ダメ元でSIMI LABみたいなーと思っておやきに戻る。喫煙所には入れたがそこから先には行けそうになかったので15分くらい観て*11りんごステージへ。TEIさんもやっぱり観ておきたかった。りんごは人こそぎっしりいたが、意外にもステージ脇あたりには人がまばらなスペースもあったのでそこにちょこんと突っ立っていた。two month offとかまじかよTEIさん、死んでしまいます、といった感じで職人芸を堪能。やっぱり天才だわあの人。なにをやってもかっこいいというかオーラが凄くて、半年ぶりくらいに観たけど変わらず最高でした。いつも通り、『tongpoo』プレイしたり、最後「次、とりあえずこれかけとくから転換よろしくね」と言って『Rydeen』をかけてステージをあとにするあたりかっこよすぎてビビる。

New Optimism

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人がはけたので、CIBO MATTOの感じなのかなと勝手に想像しながら最前列へ。正面付近最前列という好立地。周りも「ラッキー、前が空くと思わなかった!」と入れ替わり立ち替わりでした。なんかすげーセッティングしてるなと思ったら、想像とぜんぜん違うdopeさでビビる。ていうかハトリさんって勝手にスラッとした背の高い女性だと思ってたんだけど、意外と小柄な可愛らしい方でした。そして英語の発音。客層的になんか反応がいまいちだった気もしなくはないが、ぼく個人的にはすごく楽しめた。OMSBが出て来るというサプライズもありつつ、なんというか、こう、こういうビートって何食ったら思いつくんだろうってな具合でどんなジャンルだろうとヤバイ人はどんなジャンルでもヤバイ曲作るんだなと痛感させられたセットだった。

COSA × KID FRESINO

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本日のトリ。もちろん僕も超楽しみにしてた。この話は2日目でも出てくるんだけど、とにかく人気なのはわかるけど人押しのけてまで前に来る人達がすごかった。この辺に関しては思うところあるから後で触れるけど、とりあずCOSA × KID FRESINOは悪くないので話を戻す。初っ端からガンガンあげてって、日本のhip hopはマジで明るいなと涙が出そうになった。40分だとアルバム1枚分まるっとやって終わりかな?と思っていたが、2人それぞれのソロ曲も数曲交代で演ってくれてやはり最高。COSAさんもFRESINOさんも、お互いタイプは違えど「いわゆる今までの日本語ラップ」とはまた味わいの違う*12フロウが素晴らしい。しかしなんといっても二人揃ってのステージが圧巻で、韻の被せは大合唱だった。いぇいいぇい!*13ラストはやっぱり『LOVE』。もうこれは日本hip hop史に残る名曲だと思う。hookの大合唱の中、一人で笑いながら泣いた。そして初日は終わりを迎えた。

帰りそして寝るまで

さーて歩いて帰るのは無理だからトイレ寄ってタクシー拾うぜと駐車場にいったところ、引くほどの大渋滞。タクシーが圧倒的に足らん。シャトルバス人殺到でどこまで並んでんの状態。とりあえずタクシーの列に並び、序盤はいいペースではけていったがものの15分程度でタクシー不足。いつ帰れっかなと思いつつ突っ立っていると定番のRed Bullお姉さん登場。天使かと思った*14。翼を授かりつつ待っていたところ、会場警備の方から「タクシーがとにかく足りてない、松本駅までいくならシャトルバスの方が早い」というアナウンスがあったのでシャトルバスに切り替える。すし詰めではあったが確かに移動したタイミングでそのままバスに乗ることができた。そして知った事実。シャトルバスで¥1,000は高いなーと思っていたが「往復¥1,000」とのこと。行き帰りシャトルバスだったら片道¥500相当だったのだ*15。2日目は行き帰りシャトルバスだなと心に誓い、バスの中で僕の手にめっちゃ頭を載せてくるお姉さん(残念ながら「電車で横に座った人の頭が肩に」的なやつじゃなく、ポールをつかむ僕の手をクッションにして、正面から額を乗っけてお姉さんが寝てた。文字するとわかりづらいがときめきはないとだけ理解してもらえれば結構。)を眺めつつ、うしろのお兄さんがずっと「吐きそう」って言ってたので吐かないことを願いつつ、松本駅到着。お兄さんすごいよ、よくがんばったよ。とりあえず地元の赤ちょうちん探すかとホテル近くを散策して居酒屋で一杯。ご当地系の手頃な料理はみんな終わってた(なんやかんや11時過ぎくらいだったので)ため煮込みとビール。郷土料理は食べたかったが、それよりも土地に根ざした店で飲めたのが楽しかったのでよしとする。酒飲んでたので風呂はさっと30分程度で済まし、就寝。

2日目

朝食&朝風呂

初日はきちんと固形物を胃に入れながら飲んでいたため二日酔いも特になく、スッと目が覚めた。とりあえず軽くストレッチをして2日目の朝食へ。美味い、美味すぎる。埼玉銘菓は食べたことないけど、多分同等に美味いと思う。朝ごはんが楽しみな旅行っていいなーと一人感慨に耽っていた。美味すぎる漬物&米&味噌汁が最高すぎた。食事のあと思ったより時間に余裕があったため朝風呂へ。朝風呂もひげ剃りがメインタスクだったのでさっと暖まって部屋に戻って準備。サ上とロ吉が絶対観たかったのでシャトルバス用の¥1,000を握りしめていざゆかん。

2日目の動き

サイプレス上野とロベルト吉野

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到着後、まずはビールを確保してりんごステージへ。始まる30分近く前にスタンバイしたので前から2列目。十分すぎる見晴らし。せのしすたぁさんという可愛らしいお嬢さんが雄叫びあげながらメインステージに来たときは転換待ちだった人たち(ぼく含め)も超盛り上がった。tofubeatsのセッティングの方が先だったのだが、ロ吉さん登場からのセッティングを行いおもむろにtofuさんのPCの上にレコードを置いてて笑う。ロ吉さんのウォーミングアップで既に会場は沸いていたが、ステージが始まった瞬間からぶち上がり。『ぶっかます』『上サイン』『HipHop体操第二』など、朝っぱらから声が枯れるのではと思うくらい騒いだ。MCで「多大な悪影響を及ぼした、尊敬する石野卓球プロデュース」のくだりは最高でした。終了時はサ上さんはKOKに向かうということで会場全体でエールを送った。残念でしたがお疲れ様でした!10kg減量も頑張れ!

tofubeats

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セッティングのときから思ってたけどtofuさんでけえな。サ上とロ吉が終わったあたりからくっそ人が前になだれ込んできてちょっとモヤッてた。とりあえずtofuさん登場、さらに人が押してくる、さらにモヤる。ともあれスタートは『SHOPPINGMALL』から。新しいところで『LONELY NIGHTS』*16、上で貼った『No.1』*17や『水星』『Don't Stop The Music』などアンセムもプレイしててすごく楽しかった。個人的にはインスト曲がtofu節全開で超アガったんだけど会場はそこまでって感じだったようだ。そういえば水星のイントロをブルースハープでやってたんだけど誰か動画上げてんのかな。tofuさんはガンガンアップしていいと言っていた気がするが僕は撮ってないので他の人に任せる。

川辺ヒロシ

kawanabehiroshi.com

tofuヘッズたちの大移動でぜんぜんりんごから出ることができなかったので、喫煙所で一休みしてからおやきへ。ちょうど川辺さんの時間だったのでこれまた喫煙所に入っていった。既に結構人がいたけど、喫煙所出てすぐのところでたまたまスペースが出来たのでそこで鑑賞。後半の追い込みがヤバく、山下達郎『Funky Flushin'』がかかった瞬間にフロア大盛り上がりの大合唱。川辺さん最高すぎる本当に。ちょうど日差しは強いけど風が冷たくて気持ちいいなーと思っていたときにあんな曲がかかったものだから「僕はいま西海岸にいる」と謎の精神世界へ潜り込んでしまった。

campanella

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曲は好きだから貼った。二日酔いでリリック飛ばしながらも、昨日のCOSA×KID FRESINOと同じく「日本人ラッパーのレベルの上がり方」に驚愕。本当に本当にかっこいいMCが増えたし、campanellaさんもその一人だと思う。この時点でもう結構人の入りがしんどい感じ(もともとおやきは狭めのステージなので)になってきてた。僕はたまたま空いたスペースに入り込み前から10列目くらい、ぎり屋根の内側あたりに突っ立ってた。前に立っていた人たちがみんな長身だったので正直あまり見えなかったが、音がかっこよかったので個人的には満足している。次回観るときはもっと近くでみたいなと思わせる素晴らしいラッパーでした。

チプルソ

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もうこの辺から人が多すぎてわけわかんなくなっていた。「No DJ, 1MC」とビートボックスに乗せながら登場するチプルソさん。雰囲気がもうヤバイ。お家芸フリースタイルを交えながらガンガン客をアゲていく。さすがフリースタイルが美味い人間はMCも上手くて、「PAさんもっと外音上げてください、マイクももっと上げてください、おやきステージもっとアガってください」で客ぶち上がり。そして僕としてはDJ KRUSH『四極』でフリースタイルしていたのがマジでアガった。KRUSH!!!もちろんフリースタイルだけでなく、上にも貼ったサンプリングネタがヤバすぎる『淡い』など素晴らしいステージ。エンターテイナーのスキルを見せつけられた30分だった。

唾奇×Sweet Williams

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チプルソさんの時からそうだったんだけどtofuさんのときと同じくとにかくすし詰めだってのに前に来ようとする人が多すぎて死ぬかと思った。まあいいよ、いい。文句言ってもしょうがない。ただ僕はそういうのちょっといいやって感じです。いずれにせよステージがスタート。SWさんが出てきてビートが流れる。超上がる。でも多分会場の半分くらい、入場時のSE流してると思ってたんじゃないかな。あー、人がグイグイ来すぎててちょっとネガティブな感情が出てきてる。よくないですね。なんにせよインストでも最高だったんだけど唾奇待ちみたいな状況から唾奇さん登場。大歓声。散々文句みたいなこと書いたけどこれもtofuさんのときと同じで、始まるとやっぱすげーかっこいいからいろんなものが吹っ飛んだ。唾奇さんはMCでも結構アツいこと言ってたんだけど最後はやっぱり「奥の方いけば人少ないからセックスしようぜ」で爆笑した。唾奇×SW名義なのに『Soda Water』もやってくれたしサービス精神満点。ラスト『made by day』での「金がねーから歌ってんじゃねえ ふざけんじゃねえ」の大合唱は最高だった。その後Pich Odd Mansion(と唾奇さん)がすごく好きなツイート放ったので載せておきましょう。

小休止

「え?呂布カルマみてないの!?」って感じだと思うが、トイレに行きたかったので惜しまれつつ退散。坂の上から聴いてました。呂布カルマは大きいから遠くから観ててもわかりやすいのがいい。そんなこんなでビールが足りなくなったが血中アルコール濃度ケアのためご当地料理も調達しようということで山賊焼きを注文。もらったときに「え、揚げ物なんですか?からあげじゃなく山賊焼きなんですけど」とお姉さんに聞いたら笑いながら「揚げ物なんです。鶏を揚げる、盗りあげるということで」と教えてくれた。くだらな過ぎてお姉さんと一緒に笑った。

ディープファン君

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山賊焼きを食べる場所を考えていたのだが、りんごのコンピ*18で聴いてかっこよかったディープファン君を観がてら食べようとそばへ移動。山賊焼きはパンチがあって超美味かったです。ビールで優勝できる。で、ディープファン君。これがもうすごかった。圧倒的ステージング。なんかシザーシスターズを観たときのような衝撃だった。上に貼った動画は今年のフジロックのものだが、とにかくテンションがぶち上がったステージングでお客さんもノリノリ。男性ボーカルの高音はファンクを歌うために生まれて来たのではと思うレベルですごかった。ディープファン君、音源もよかったけどライブ見に行くと絶対好きになると思う。僕はなった。

DJ HASEBE

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昨日に続いて2回目でございます。まあ昨日が昨日なんで、というかもうHASEBEさんなんでよくないはずがないんですよ。ちなみに初日の宣言通り、激しめ(というかクラシック多め)で会場ぶち上がり。途中ソフトウェアがフリーズするというハプニングもあったが会場は終始踊りまくりの「DJってすげえ」と思えるセットだった。jackson5の大合唱とか、house of pain『jump around』とかブチ上がった。上に貼ったのは前日出演されていた野宮真貴さんをfeat。これ初日の方に貼ればよかったな。その他『never mind』や『今すぐ欲しい』など、HASEBEさんワークがたくさんかかって泣きそうだった。

田我流

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ディープファン君のときから前から2列目にいたのだが、HASEBEさんが終わって後ろ振り返ったらすごいことになっていた。下手するとそばがあんなにギュウギュウだったのってこの時だったんじゃないだろうか。登場した田我流はしきりに「あんますげー勢いでいくと疲れちゃうから揺れながらいこうぜ」とフラグをビンビンに立てたMCからスタート。なんというか立ち振舞がすごい男前でした田我流さん。チプルソさんのときも書いたけど、(性質こそ違うが)すごい力強いオーラがある。フロアが暖まったタイミングで『やべ〜勢いですげー盛り上がる』。カウントダウンが始まった時点で会場爆アゲ。モッシュかってレベルで踊る跳ねる。しかも田我流さんが「この曲の最中に俺の仲間がビデオ回してるあそこ(会場後ろ)まで行く」と宣言し、実際にダイブ。クラウドサーフで無事最奥まで行った模様。半端なかった。戻ってきてからは政治に対する苦言を呈しつつピースな雰囲気から会場みんな待ってましたと言わんばかりの『ゆれる』。たぶん泣いてる人結構いたんじゃないかな。僕は泣いたよ。『回る』なんかもやってくれて最高だったな。キーボード叩きながら目頭が熱くなってきた。

小休止

ここで小休止。ZAZENに間に合えばいいなと思いつつりんごステージにあるアメスピのサンプル配布所にタバコをいただきに行く。動きすぎて疲れていたので、普段はアメスピ吸ってないけど座ってのんびり聴けるところを求めて移動。この時、あまりに疲れていたためG.RINA & Midnight Sunを見逃してしまうという失態を犯したことに気がつくのはまたあとのお話。ビールを確保してアメスピブースへ。ZAZENは巧すぎて異次元だった。ZAZENが終わったタイミングで再びそばへ。が、またしても行こうと思った途中のRed Bullステージで寄り道、踊ってたらDJ TASAKAさんの番になってさらに踊る。人間意外と体力あるもんだな。

Slow Riddim & Good Time

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日が落ちて来て涼しくなってきたなーと思いながらそばステージで腰を下ろす。そこでこちらSlow Riddim & Good Timeさん。MCで「大阪からきたSlow Riddim & Good Timeです。いまみたいなこんな時間のことをバンド名にしました」といっていたが、まさにその通り、バッチリのタイミングでの登場だった。パワフルな曲も、しっとりした曲もgood timeと名乗るだけあるいい時間だった。ツインボーカルお二人とも声量がすばらしく、MC時にちらっと『悲しくてやりきれない』*19の一節をアカペラで歌ったときは鳥肌が立った。「youtubeにMVあるよ!」とおっしゃってたので上に貼ってあります。いい。

Seiho

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BLACKSMOKERSはセッティング時にトラブルがあったのかなかなか始まらなかったからお土産買いに下降りてそのままSeihoさんを観に。Seihoさん、ぶっ飛んでたなー。昼ほどではないけどやはりおやきは混んでいたので坂の上から聴いていたのだが、これはフロアのど真ん中にいたら超楽しいだろうなと思いながら踊ってた。Avec Avec『Moon Prism』がかかったときは脳汁出まくった。僕は坂で踊ってたので、通る人が「ノリノリですね」と笑って声をかけてくれた。恥ずかしかったけど、悪意ある言い方じゃなかったから嬉しかったです。Seihoさんは15分くらい観ただけなんだけど今度またゆっくり観たいなぁ。

BLACKSMOKERS

blacksmoker

そばに戻るとちょうどライブ開始のタイミング。さすがスモークの焚き方がすごかった(他の人たちのときに比べて)。エグいビートがガンガンなって、ソプラノサックスがうなりあげるのすごくかっこよかった。なにやらソプラノサックスはマイクの不調?のようでマイクを通さずそのまま音を出していたんだけど、たまたま最前列にいられたからガッツリ聴こえてよかった。すごいかっこよかったからこそ後ろの方のお客さんまでちゃんと届いていたかがちょっと心配。若干りんごから話はそれるがBLACKSMOKERのwebサイトだいぶ更新されてないようでinfoが2011年、flashサイト久しぶりにみた。なんにせよすげーよかったのでまたどっかで観たい。

DJ KRUSH

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この時間のためにりんごに来たといっても過言ではない。いやもちろん他にもいろいろ観たい人はたくさんいたし、現にここまで書いてきたように絶対観たいというステージを何個も観ることができた。が、だ。僕にとってDJ KRUSHという存在はあまりに大きい。自分でもKRUSH信者だと自覚している。そんなDJ KRUSHが、2日間に渡ってとても楽しかったりんご音楽祭2日目のトリ...始まった瞬間から泣きそうだった。ちなみにセッティングしてる最中のKRUSHさんはいままで観たことがないお茶目さでほっこりした。サウンドチェック後「じゃあやりましょうか」の一言でスタート。

もう本当に聴きながらずっと反省してた。この人は本物のオリジネーターで、世間とか周りがなに言ってても自分のHipHopを体現していく人なんだなと。ダブステ的なベースミュージックの手法を取り入れた曲をガンガンプレイしてたんだけど完全にDJ KRUSHそのもので、「この人を超える世代がそろそろ出てこないとKRUSHさんに申し訳ない」と思うくらい完全にトップランナーだった。僕はDJ KRUSHが大好きで、どんなことをしても超えられないのはわかっているが、それでも越えて行こうとしないと、僕のような世代がもっと頑張らないと、KRUSHさんが育てたシーンや文化をさらにいいものにしないとダメだ、と反省しまくっていた。それくらい圧巻のステージで、声をあげることすら忘れて踊り狂ってた。

その後チプルソ氏、呂布カルマ氏、OMSB氏を交えて『軌跡』からプレイ。ラストOMSBの『ロムロムの滝』はOMSB氏が「ぶってえの来るけどびびんなよ」と言って始まった。本当にめちゃくちゃ太い音でテンションが青天井。理性崩壊。歓喜の渦。全部終わったときには終わったことが理解できなくてしばし呆然としてしまった。DJ KRUSHはいつまでも僕のスーパーヒーローだ。

帰りそして寝るまで

すべてが終わって、若干飲みたりなさを感じたのでとりあえずそばステージから撤退。牛タン串を買ってビールで一杯やろうか迷ったけどこれはまた次の機会に。というのも、さくっとホテルに戻って風呂入ってからホテルのレストラン(朝食のところ)で一杯やろうかと思っていたのだ。そのため遅くなりすぎるとレストランが閉まってしまう。ということで行きに買ったシャトルバスのチケット片手にバス乗り場へ。あ、おみやげにりんごキャンドル(小)買いました。まあいいとしてバス乗り場へ行くと、昨日がなんだったんだというレベルでそのままバスに乗り込むことに成功。しかも座れたので、名残惜しさを感じつつもゆったりと松本駅前まで移動できた。

バスを降りてタバコだけ買ってホテルに戻ると驚愕の事実。ホテルのレストランは日曜日が定休日だったのだ。完全なる失態。もうホテルで飲む気まんまんだったから周辺の店とか全然調べておらず、身体もいい感じに疲れていたのでコンビニで酒とつまみをかって先に風呂に入ることにした。2日目は日差しがあったので多少の日焼けをしつつも、事前に対策をしていたので問題になるほどでもない程度で済んでいたので気持ちよく入浴&サウナ。カラカラになった状態でホテルの部屋でビール。普段家とかでは発泡酒で済ませちゃうことも多いんだけど、流石に一番搾り買ったよね。長野ではそうなのかわからんのだが、鉄腕ダッシュが9時台にやっていたのでTOKIOをみつつ、またおしゃれイズムで上田晋也森泉今井翼をみつつ、さっと酒のんで就寝。最高だった。

3日目と帰路

月曜は夕方から出社すると会社のメンバーに伝えたところ「いや普通に休めよ、死に体でこられても仕事にならんだろ」的な言葉をもらったので1日休みにしていたため、朝のんびり起きて朝食。変わらぬ美味さに僕笑顔。せっかくだから街中をぶらぶらしようかとも思ったが、基本的に土日も仕事をしている身としては二日間ほぼなにもせず挙句月曜に動いていないとどうにも身体の調子が狂うため、チェックアウトぎりぎりまで部屋でのんびりしてから駅前のモスバーガーへ。結局朝からオンラインになって仕事をしていたら会社のメンバーから「休め」メッセージが来まくった。週一リモートは普段水曜日にやっているのだが、たまには月曜のリモート作業も乙なものがあるという話題で盛り上がりつつ、昼過ぎにあずさで新宿へ。ちゃんと寝てたくさん食べたから体調的には万全だったが、やはり疲れはあったらしく新宿についてからはルノアールで黒糖宇治抹茶ミルクを頼んだ。くっそ甘くて元気になりました、いつもありがとうございますルノアール。そんなこんなでまたルノアールで仕事をし、新宿をぶらつき夕方帰宅。最高の二日間(移動を含めると計4日間もの時間)だった。

総括

りんご音楽祭、長野(松本)、素晴らしかった。朝から晩まで音に浸りつつ、美味いもの食って酒のんで。久しぶりにリフレッシュ出来た気がする*20。個人的にはおやきステージは狭いので呼ぶ演者によっては本当にキツイのでもうちょっとスケールアップして欲しい感はあった。また、そばステージは客層も広さも素晴らしく、ずっとあそこで寝っ転がっていたいくらいの気持ちよさでした。2日目は日差しがあったのでもうちょっと日陰が多いとさらに最高なんだけどなーとも思うけど、それはあくまで夢レベルの話なので強い要望というわけでもない。りんごステージは広くていいですね。もうちょっとりんごステージに出店してたお店で食べるもの買えばよかった。そして、どんなイベント、どんな場所でもそうなんだけど、人が既にかなりの数入っているところへ自分本位で前に進む人がいるのはやっぱりなんかやだなぁと思う。誤解しないでほしいのだが、そういうふうにギュウギュウになって楽しいイベントや文化もある(ハードコアバンドのライブとか)と思うのであくまで僕の個人的な趣向の問題だ。我先に、という言葉がぴったりなくらい自己中心的な考えでそのイベントに来ているようにしか感じないし、心地良い環境でいい音に揺られたいので興がそがれるというのが本当につらい。まあそこまでして「絶対観たい」という気持ちは否定しないので、僕は僕で自分の趣向にあったイベントや場所を探すのがいいんだろう。いずれにせよりんご音楽祭すごい楽しかった。今年は結局長野でも仕事してバタバタ帰ってきてしまったので蕎麦が食べられなかったので、また長野にいく理由ができました。来年も楽しみにしてます。あーつかれた!

*1:ちょっとタバコ吸いたいから喫茶店入って、とかでどんどん金がなくなっていく

*2:特急あずさ指定席で¥6,700、長距離バスは¥3,500

*3:後述するがこれは半分誤解だった

*4:かつビールの調達のため

*5:もちろんDJプレイもよかった。5分くらいしか聴けなかったので挙げてないだけ。

*6:オフィシャルサイトのURL貼ったら中黒が文字化けてたというのもある

*7:CICADAと時間ほぼかぶってたので当たり前だ

*8:Rhymesterのfuture is bornも完全ディスコだったし

*9:STUTSさんが「そこまでしてみたいわけではない」のではなく、どんなに大好きな人のライブでも「そこは自分がこらえて、超悔しいけど次の教訓にする」というスタンス

*10:Licaxxx女史との入れ替わりのとき貴重なツーショットやでと思わず写真撮ってた

*11:というかほぼ見えなかったので「聴いて」が正しい

*12:どっちがいい/わるいじゃないので

*13:『KDFS × COSA』でのCOSAの一節

*14:単純なのでいつも来てくれるたびに思ってる

*15:無料じゃないと認めない、という人はごめんなさい

*16:朝からすみませんと言っていたtofuさんはかわいかった

*17:好きな曲だからこれ貼った。G.RINAさんはいらっしゃらないでtofuさんが歌ってた

*18:http://ototoy.jp/feature/2017091508 期間限定なので注意されたし

*19:もちろんフォークルのカバー

*20:肉体的には疲れていても精神的な疲れが抜けると人間はまた動けるようになる