ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

『CRISIS公安機動捜査隊特捜班』観た

www.fujitv.co.jp

かなり好きな感じだったがゆえに細かなところが気になってしまった。大前提、好きです。好きゆえ「もうちょっとここどうにかならなかったんかな」みたいな点が多い。惜しい。繰り返すが好きです。

  • メンバー最高すぎ
  • 演技力の暴力
  • カルト教団への潜入捜査、好き
    • 眞島秀和さん、どうせまた可哀想な目に合うんだろうな......って一瞬で理解した
  • プチエンジェル事件モチーフやったのすごいと思う
    • ただこれ関連の登場人物が全員最低の行動をしてめちゃくちゃ胸糞悪かった
      • 神谷透ラスボスかと思ってたのにあっさり更迭されて肩透かしだった
  • 殺し屋がほぼ『善悪の屑』で笑ってしまった
    • あとはしゃぐ殺し屋はかわいかった
  • 平成維新軍の厨二っぽさは嫌いじゃない
    • ただ全体的に「伏線っぽく描かれたもの」に対するカバーが希薄な気がする
    • 最後大山玲が関与しそうな描写が入ってたのはよかったのでもっと話膨らましてほしかった
  • 里見修一悲しすぎ
    • けど殺ったのはよくないのでしょうがない
  • 神の光教団からの林奪還計画は最後ちょっとエンタメやっちゃったけどアツかった
    • 基本的にアクションシーンはガチアクションでかっこよい
  • 金子ノブアキが役者としてすごくよいということに気がついた
    • もともと「ミュージシャンは音楽をやるべき」という思想だったのだが最近その考えがなくなってきた
    • 『レディジョーカー』での演技もよかったため評価が上がったというのもある
  • 岸部親子最悪すぎ
  • それを受けての鍛冶の動きも最悪すぎ
  • 最終、警察というか国家に対しての不信感を特捜班一同が持って「緊急ニュースが入りました」での締めはよかった
    • よかったからこそ「こっから先の話が観てえんだよ!」ってなってしまった
    • 特別ドラマかシーズン2やってほしい
  • 結城雅の件もそうだけど「優秀なやつほど寝返るとやばい」ってことを意識しなくちゃいけない
    • 特捜班がテログループになったら相当厄介
  • 全部がゆるく繋がってたりしたら最高だったんだけど、わりかしぶつ切りなお話なのが残念
  • 音楽はよかった*1
  • 対象的に主題歌のダサさ*2が目立ってしまった
  • 作品の主題としては「国家とは、共同体とは、個とは」みたいな感じなのかな
    • だからこそ最終結城は「単体のテロリスト」で描かれたんだと理解している
  • 端的に「国家はクソ」という話なのかもしれない

基本的には映像美、音楽もいいし役者は最高だしアクションは爽快。だからこそお話の「一連の流れ」みたいなものの薄さが気になってしまう。藤崎兄弟や有馬丈博をちゃんと殺したのはよかった。ただ神谷透の更迭はもっと深くまで伏線として使えただろうし、維新軍もあれだけ大々的に出してたわりにサクッと終わってしまって物足りない。あと松永芳はマジでなんだったんだ*3。まあプロの作家が書いてるものに素人が口出してもしょうがないんだけど、好きだからこそ色々言いたくなってしまった。ただまあ出てる役者が軒並み化け物級なので、映像観てるだけでも楽しいです。

*1:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO

*2:歌い出しの「crisis」のスキャット、完全に蛇足では

*3:話に絡むかと思いきや一切関係してこない

2時間くらいしか寝られなくて辛い

地獄のミサワではない*1。なんだか眠りが浅くて、今年に入ってからほぼ毎日2時間くらいしか寝られていない。タイムラインとしてはAM2~3:00くらいに寝て、AM4~5:00くらいに目が覚めてしまいトイレに行ったり茶を飲んだりタバコを吸ったりしているとAM6:00くらいになって、ここから寝るくらいなら起きて仕事するかとなってしまう。仕事をし始めたらPM10:00くらいまでは最低でも続けてしまい、そこからジムに行って1時間ほど運動をして帰宅するとPM11:00。風呂に入り、酒を飲んでまたAM2~3:00くらいになるのを繰り返している。まぶたが常に重く、思考も鈍い。酒をやめれば改善するんだろうけど、酒を飲まない1日に価値を感じないのでその選択肢も実質存在しないと思っている。酒をやたらに飲むから眠りについてすぐ尿意で目が覚めてしまうんだと思うので、強めの酒を少量飲む運用にするべきか。それはそれであまりよくない気もしている。人生は難しい。

*1:きょうび地獄のミサワを即座に連想する人がどれくらいいるのかはわからんが

青崎有吾『体育館の殺人』読んだ

久しぶりにエンタメ全振りの現代ミステリ読んだ気がする。これといって理由があった訳では無いけどkindle unlimitedでジャケ読みした。結論よい小説だった。読んでる最中はアニメ化とかいいかもと思ったけど、アニメにする前に先に実写映画でやった方が合うかもしれない。

解説でも触れられているが、「オタク探偵」のエンタメ性はあくまでガワであって、内容は至ってまっすぐなミステリだった。幕間にて「ヒントは全部出てるから推理してみろ」と作者から挑戦状が出てくるのだが正直完敗です。全く読みきれなかったし、たしかにすべてのヒントは開示されていた。どう論理を組み立てるかすら検討がつかず、作者が「おすすめしない」と書いていた「動機から犯人を推測する」方法や「意外性の観点から犯人を推測する」方法、そのどちらも全く見当外れな読みしかできなかった。繰り返すが完敗である。客観的事実をひたすらまとめて解きにいけばもう少しにじり寄れたかもしれないけど、今となっては「もしも」の話に過ぎない。

アニメや漫画の元ネタ選びについては正直作中キャラの年齢よりも作者の執筆時点の年齢が頭をよぎるが、逆に「無理やり作られたオタク像」ではなく自然なものになっていたと思う。あと何故か向坂香織のキャラデザは常に池袋晶葉で脳内再生されていた。映像コンテンツに比べて書籍は一気読みできるから数が増えがちなのでなるべくバランスとっていきたい。

『ダイイング・アイ』観た

www.wowow.co.jp

公式サイトに情報がなさすぎる。

なかなか救いがなくてよかった。三浦春馬氏はなんだかいろんな話がありすぎるのでその辺りに触れるつもりは一切ないということを予め表明しておく。

  • 三浦春馬、身体バッキバキに作っててすごい*1
    • 完璧超人かよ
  • 璃子怖すぎ
    • 高橋メアリージュンが顔の造形美しすぎてそれも相まって怖さ倍増
    • この人の怪演か、1話目くらいしか主に出て来ないのに存在感を発揮した柿澤勇人がMVPかなと思う
  • WOWOWオリジナルでわりかし過激な濡れ場が多かったからジムで気まずかった*2
  • 基本的に役者のレベルは高い
  • 村上成美、小野千都子、いい感じのクズ*3だった
  • サクッと殺された後輩刑事が一番不憫かもしれない
    • 人生の悲惨さは圧倒的に岸中夫妻が不幸なんだけど、後輩刑事は特に死ぬ理由もなく舞台装置として死んだため
  • 生瀬勝久が出てきた時点である程度展開は読めたが、最後は読みきれずよかった
    • このドラマも結構「だんだん解像度が上がっていく」系だったのでピタゴラスイッチ感はそこまでない
    • ただピタゴラスイッチ感があればよいというわけではないので、このドラマはこれが正解だと思う
  • めちゃくちゃ刺さったというわけではないけど、全体通してずっと不穏な感じだったのが好印象だった
  • でもマネキンの目が動く演出の意図は最後までわからなかった

*1:が、バーテンがあの身体を作る意味はあまりわからない

*2:あとで気づいたけど、ちゃんとR15表記あったのでこちらの不備です

*3:夜の街界隈でまともな人間だったの岡部義幸くらいでしょ

ワインの解像度を上げたい

ワインは好きでちょいちょい飲むものの、知識はないし解像度も高くない。昔フランス人の友人にどういう選び方をすればいいか聞いたら「スーパーで1000円くらいのワインが一番コスパいいので、何個か試して好きなの飲めばいいよ」と解像度が高いゆえの逆に知識が増えていかないアドバイスをもらって今に至る。別にワインエキスパートになりたいわけではないんだけど、もうちょっと教養があると楽しさも広がるのでは?と最近思い始めて、kindle unlimitedでこれを読んだ。

基本的に「赤ワインは渋くて濃いほど得した気分になる」という思想を持っているためだいたいフルボディのワインを飲んでいたが、ピノ・ノワールも試してみようかなという気分になった。リーズリングの白ワインも気になる。こうやって人間って大人になっていくんですね。

このムック本のおもしろいところは「わりと元も子もない」ところで、「ワインの扱い方」の項目「飲み方はどうする?」では

たとえば、グラスは体温が伝わらないように脚の部分を持つのがルールとされています。でも、フランスではみんなグラスのボウルの部分をわしづかみにして飲んでいます。

からの

もしルールがあるとすれば、美味しく、楽しく飲むのがルールです。

とか、まあそりゃそうなんだろうけどさ、みたいなことを平気で書いてくれてるので気持ちがいい。あと「失敗しないワイン選びのポイント10」が結構好きで

  1. まずは人気のあるワインから試してみる!
  2. "ジャケ買い"ならぬ"ラベル買い"もおすすめ
  3. プロに相談してワインを選んでもらう
  4. 試飲ができるお店を探す
  5. 温度管理がしっかりとされているものを選ぶ
  6. 値段にとらわれすぎないでしっかりとした目を養う
  7. インターネットを上手に活用する
  8. 裏のラベル表記をチェックする
  9. ワイン選びに困ったらとりあえずフランス
  10. とにかくワイン選びを楽しむことが大切!

そりゃそうだろ。

でもまあ、ちゃんと本文読むとなるほどねってなれる内容なのでよいです。あくまで入門の入門、みたいな感じなのでサクサク読めるし、雑誌*1やカタログ眺めているくらいの感覚。

ちなみに普段よく飲んでいるデイリーワインはこれ。これはこれで普通に美味いので継続しつつ、たまに冒険してワインの解像度を上げていきたい。

*1:実際ムック本だからそういうものではある

恒川光太郎『秋の牢獄』読んだ

『秋の牢獄』『神家没落』『幻は夜に成長する』の三編が収録。どれも趣と最悪さがあってよかった。爽やかさと仄暗さと、小説ってこういう意味不明体験ができるからやめられんなと思う。

『秋の牢獄』は、11月7日がループしてしまう女子大生が主人公。主人公と同じように11月7日を繰り返す「リプレイヤー」たちとの交流や、リプレイから解放してくれるとされる「北風伯爵」が描かれる。リプレイヤーたちとのやり取りはまるで学生の夏休みのようで淡い。「北風伯爵」は恐怖の対象ではあるものの、名前から受ける印象も相まって、冷ややかではあるが嫌悪感は感じられない。ループを抜け出す最後の一文が素敵である。

『神家没落』は、神様の棲む家に入り込んでしまった社会人青年の話。なんというかこの作者は人殺すのが好きだなーと思った*1。神様の家で神の食物を摂取することで神性みたいなのが宿っちゃったりするんだろうか、みたいなことを考えていた。主人公は狡猾でありながらだんだんと浄化されているように感じていたのに、やっぱりだまし討ちするあたりが人間らしい。しかもよりにもよって最悪の人間相手にそれをやってしまうあたり、筆者の巧妙な話作りに引き込まれてしまう。オチが好きです。

『幻は夜に成長する』、最悪で好きです。これはあらすじを言っちゃうと興ざめなので最初の最初部分のみに触れるが、幻術使えるばあちゃんと小さな娘さんリオの話から始まる。どこ書いてもネタバレっぽくなっちゃうので抽象的な書き方をするが、リオを取り巻く人間の中でまともな人間なの両親くらい。まあ他にもまともな人間いなくもないんだけど、両親*2がまともでよかった。最後のオチも「化け物になっちまったか」と絶妙に胸糞悪くてよかった。

三編、計180pくらいでサクッと読めるのでおすすめです。

*1:「舞台装置としての殺人」を指しているので決して筆者を中傷しているわけではない

*2:特に父親

タイ風野菜炒めばっかり作ってる

本場タイの味 万能調味料 www.gyomusuper.jp

昨年これを買って、たまーに使うくらいだと全然使い切らないなと思って最近は毎日結構な量使ってる*1。スーパーで売ってる「カット済み野菜炒めパック」みたいな野菜を買ってきて、レンジで1分、フライパンに放り込んで調味料ペースト突っ込んで雑にかき混ぜると美味いタイ風野菜炒めができる。豚肉とか入れた方が味はよくなるが、めんどくさいので肉はあまり入れない。なんならもやしだけでも同じ方法で調理してわしわし食いながら酒飲んでる。マジで限界のときはレンチン3分して調味料ペーストを袋に入れて袋ごとぶん回す野菜炒め(蒸し)*2でもイケる。ちょっとエスニック欲が出たときにやると「別にこれでいいんだよな」って気分になるし、あまり飲む酒を選ばない*3のでおすすめ。

*1:ちなみに、このペーストを雑にお湯で溶くと「実態のないトムヤムクン」みたいな辛くないスープになっておもしろい

*2:カップ焼きそばと同じ理論

*3:僕の試した限りだとビール、焼酎(麦、芋)、赤白ワイン全部合うと思う