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ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

「作りたい」のバランス

先日写真についてのエントリ(ていうかフィルムについてだけど)を書いてて、せっかく趣味でやってるならもうちょっと仕事にも活かせないもんかな*1と不意に思った。 僕はITって言ってもB2Cよりなところでへーこら仕事をしているので、日々なんかおもしろいものを作れんもんかなと考えたりする。特にもうしばらくアプリ開発に携わっているので、なんかスマホアプリでも作りたいなと。

 

そこで写真アプリでも考えてみるかな、と思ってからふと気がついたことがある。写真アプリを利用するシーンを考えると

 

「簡単に撮って」「フィルターで綺麗にして」「シェアしやすい」

 

ことくらいしかメリットとかないんじゃね?と。まあそうじゃない素晴らしいアプリはたくさんあるけども、面白い飛び道具系になればなるほど日常的に使うかっていうとそうでは無いわけで、instagramとかが流行ったのもそういうところに一番早くわかりやすくアプローチしたからではないかと思うわけです。ましてや高機能カメラアプリとかもいろいろあるし、単純にそっち方面で後発のサービスがグロースできるかというと非常に怪しい。

 

ここで振り返ってみると、この考え方も結局「自分では開発できないコンプレックス」*2から来ているのではないかと思う。僕は企画として「こんなんどうよ」と手練の職人たちに声をかけてまわり、やりたいと言ってくれる人たちを率いて開発を進めて、作りましたーと言ってリリースまで持っていくのが仕事。なのでどれだけ自分がやりたい飛び道具系の企画を思いついても、エンジニア/デザイナーの人たちに「おっ、それやりたいな」と思ってもらえるような仕様を考えられないとモノが出来上がらないドツボに陥っているわけである。

 

同じ趣味を持った人たちで集まって作ればある程度解消される気もするけど、今までの経験上そういうチームよりも雑種的なチームの方がいいプロダクトが作れる気がする。なので雑多な価値観に耐えられる仕様というと「グロースしそう」と思えるものを考える必要があるのだ。(一概にそうとは言い切れないけど、やっぱりみんなハネそうなサービスって好きだしね)

 

同様に、先日ふと「ただ(中二病的な意味で)かっこいいセリフを言わせるだけのためにゲーム作りたいな」と考えた*3時も、売れるかな?と想像してみたら多分売れないという算段がついたので、手元のメモ書きにとどめてある。「面白そう」の判断基準は人それぞれでも、「すごく人気が出そう」というのはやはり大きなキーワードだ。そのキーワードなしに人に動いてもらうには、必ずどこかからお金を持ってこれないとみんな食べて行けない。人の金で飯を食いながら自己満足を満たすなんていうのはただの趣味レベルのものでしかないので、ビジネスではない。企画する人間の「作りたい」と、実際に作ってくれる人たちの「作りたい」のバランスというのは非常に難しい。

 

極論をいうと、僕はビジネスサイド出身だけど個人的な考えとしては「売れなくても楽しければいいじゃん」のタイプ。でも、自分だけならまだしもそれに人を付きあわせちゃいけない。非技術者にとって技術者のテンションが上がる仕様を考えられないとモノができないジレンマとはこれからも寄り添っていかなくちゃいけない。むむむむむ。

 

あ、そうだ、勉強がてら自分だけでなんか作ってみよう。ちゃんちゃん。

*1:大概こういう場合、活かせないというのは承知の上

*2:コンプレックスという言い方が適切かは微妙

*3:ここのところゲーム開発でてんてこ舞いだからただの現実逃避である