DJ機材のないカフェで「DJしてよ」と言われ、セッティングを考えていた。まあ僕はDDJ-RBを持ってるからそれ持ってきゃいいだろうとか悠長なことを考えながら。
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全くもって間違えたことは考えてないと思っていたのだが、一つ考慮すべきことを忘れていた。スペースの問題だ。DJ機材がない場所なので、店内スピーカーにつなぐミキサー(ラックに入れてある)のそばには小さなテーブルしかない。お客さんもすぐ近くに座るのでスタンド*1を持っていくこともはばかられる。なによりDDJ-RB自体、コンパクトといってもそれなりに大きさがあるし、それに加えてスタンドを持っていくなんて非常に手間がかかる。詰んだ。
と思ったのだが、ふいに「PC(rekordbox)と小さなMIDIコン繋いで、オーディオインターフェースで音出せばいいんじゃね?」と思い立って試してみた話。ちなみに現在進行系で試行錯誤してるからまだ成功体験というわけではない。
KORG nano Kontrol 2
そう言えば何年も前にnano Kontrol2買ってクローゼットに入れっぱなしだったなと思って引っ張り出してみた。
もとはmac用のスタンドアローンソフトで一発録音をする際に細かくパラメータをいじりたくて買ったのだけど、キーボードショートカットをいい感じにアサインすることが出来たので買ったはいいが使うことなくしまったままになっていたブツだ。なんというお金の無駄遣い。そんなこんなでとりあえず小さなMIDIコン自体は所有していたので試してみることにした。
rekordbox側の設定
rekordboxはもとからMIDIコンをある程度(本当にある程度レベルで)サポートしているので、pioneer製品以外でも簡単にマッピングできそうだった。rekordbox 5系*2の画面右上、「MIDI」ボタンをクリックしてMIDI信号マッピング用のウィンドウを開く。まっさらな状態だと思うので、アサインしたいカテゴリのタブ選択しておもむろに「ADD」をクリック。突っ込みたい機能を入れたら「LEARN」をクリックして、MIDIコン側でアサインしたいノブ/フェーダー/ボタンを動かすとそれだけでアサイン完了。簡単!*3
注意
ここで一つ落とし穴があるとすると、MIDIコンを接続した状態でrekordboxを開かないとMIDI信号マッピング用のウィンドウ内のボタンが反応してくれない。また、単に接続されているだけではなくて、PC側でMIDIコンが認識されていないとrekordboxはうんともすんともいってくれないので必ずドライバ等をインストールしてPC側で認識されている状態で試して欲しい。
デッキ
普段は2chしか使わない(今回は4ch使おうか迷ってるのでまだ変更する可能性はある)ため、deck1と2は左から二つを使うことにした。とにかくplayとcueが使えないことにはどうにもならないのだが、nano Kontrolにはプレイボタンは一つ。仕方ないのでS(通常Soloボタン)とM(通常Muteボタン)をそれぞれplayとcueにアサイン。そしてフェーダーはチャンネルボリュームにアサイン。試しに動かしてみたところちゃんと動く!
テンポ
テンポスライダーはどうしたもんかと悩んだ結果、「やはりチャンネルと紐付いたところにあるものでコントロールした方が迷わないだろ」と思いたち、それぞれ上部のノブにアサイン。アサインしたときは「これだ!」と思ったが、結構イケてないので再配置する可能性が高い。テンポ合わせを全てrekordbox側のsyncでやってしまえばアサインしなくてもいいのだが、syncは結構鬼門だと思っているので手で合わせたいためわざわざアサインしておいた。
EQ
これには困った。なにせnano Kontrolのノブはそれぞれスライダー上部に1つずつしかついていない。これではどっちのdeckのEQがどのノブなのかわからん。しかし無いものを求めてもしょうがないので、「8個あるフェーダーのうち、左2つは既に使っているのでそれ以外の3つずつをそれぞれdeck1のhi/mid/low、deck2のhi/mid/lowにアサイン。我ながらイケてない!が、かつてあったvestaxのPCDJコントローラを使った時に「EQがフェーダーだと感覚がつかめなくてマジだるい」と思ったのでここは譲れなかった。
困ったので改善しようと思ったこと
とりあえず上記で必要最低限のアサインは完了したのだが、困ったことはやはり出てきた。なのでこれから次に上げる項目のアサインを踏まえて、再度マッピングし直すと思う。
GAINいじりたい問題
どれだけノーマライズされていても、元音が弱いとバランスが取れない。なのでGAINを使いたいがアサインしてなかった。一応PC上でコントロールもできるが、コントローラを触って片手でトラックパッドで操作、というのは無理がある。これはテンポにアサインしてしまったノブにアサインしなおそうと思う。
じゃあテンポどうする問題
ではテンポはどうするという問題にぶち当たる。一応左2つ以外のフェーダーにはなにもアサインしてないので、左から3番目がdeck1、4番目がdeck2という配置にしようかなーと思っている。
テンポの「ちょい調整したい」問題
あれなんていうんだっけ?タンテやCDJだと特に意識せずやってることだから何ていうのか覚えてないのだが、テンポがちょっとずれてるときに縁をスッとやってグッと「テンポを微調整するあれ」。送りと戻しがあるはずなのでどこかしらのボタンにアサインしようと思ってる。いまのところ考えているのはテンポをアサインしたフェーダーのSが送り、Mが戻り、とかかなと。名前が出てこなくてよくわからない文章になってしまったが、稀有にもこのエントリを読んでるひとには伝わるだろうと思いこむことにする。
試行錯誤の結果は改めてまとめる
最初に書いたとおり、これからやる現場に対しての準備なので「これやったら良かった」とかを共有するエントリではない。あくまで「このときはこうやろうと思ってた」の記録である。なので上に挙げた改善点をこれから直して試し、結果現場でどうだったかというところまでまとめようと思う。自分のためにだけど*4。なんにせよ機材をいじってるのはやはり楽しい。楽しくて全然関係ないことまでやりたくなってきてしまうから要注意だ。そして、さんざんここまでMIDIコンで操るという話を書いてきたが、肝心のオーディオインターフェースがいま手元にないので、それだけは別途購入せねば。また金欠だ。