ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

いつまで経っても教えられることばかりだ

ぼーっとFacebookを眺めていたら、前職の社外取締役の方の投稿が目に入った。それがとても感慨深かったので感傷的な話しを一つ。身バレと先方の特定を避けるために*1濁した書き方になるが許していただきたい。

出会いとその人

出会い自体は上述の通り、僕が入社した会社の社外取締役としてその人がいた、それだけだ。入社当時は本当に経営の相談として関わっていたようで、社長とミーティングに来ているときに挨拶をしたり株主総会のときにお茶を出す程度で、あまり深く関わったりはしていなかった。それでも、そんな薄い繋がりのときから会うたびに「お、元気にしてるかい?」と明るく笑顔で話しかけてくれてとても人当たりのいい方だという印象を持っていた。

その方は世界的に有名な某社のトップを務めていたり、いまや日本でも普通に普及している非常に有名なプロダクトを(経営者として)作り上げたすごい人なのは話に聞いていた。そんなすごい人が普通に挨拶してくれるというのがなんだか不思議な気持ちだったが、トップに立つ人間というのはこういう人当たりのよさを持ち合わせているもんなのかなと思っていた。その後少しずつ一緒に仕事をするようになり、提案書を見てもらったり事業計画などを作ってはチェックしてもらったり一緒にミーティングに同行してもらったりしていた。

別れ

別れと言っても、別に喧嘩して絶縁したとか粗相をして出禁*2にされたというわけではなく、僕がその会社を去ってしまったというだけだ。風のうわさに聞くところによると、その方も前職の社外取締役は辞任して中小企業で社長をやっているらしい。そうして僕とその方の接点というのは今となってはFacebook上で友達になっているくらいだ。

Facebookでの投稿

フィードを眺めていると力強い長文が目に入った。まんま載せると特定出来てしまうので端的にいうと

会社の大小問わず、経営者は寝ても覚めても仕事である

しかも自分が今までやってきたことがすべて経験則として通用するとは限らない

だから自分の覚悟で走り続けろ

と言った内容だった。内容としては至極一般的な話に聞こえるかもしれないが、どうしてもその方と退職前に飲みに行ったときのことを思い出す。

二人で話した夜

僕は辞める直前それなりに高いポジションにいたので、退職希望の旨を経営層に伝えたところありがたいことに引き止めてもらった。もちろん僕も引き止められるだろうとは思ったが、それを踏まえて退職を希望していたので具体的な退職日についていかに会社に迷惑をかけないように進めるかに焦点を絞って話し合いを行った。さすがにそういった姿勢で僕が出るものだから、経営層としても「もう止められないだろう」と認識されたようで、僕も会社も協力しあって退職の準備を進めていた。そんななか、当時社外取締役だったその方から「週末の夜に時間があったら飲みにいかないか」と誘いを受けた。

僕は「最後の引き止めはこの人が来たか」と思って失礼のなさそうな店を予約した。引き止めなら社長も来るだろうと思ったから社長のスケジュールを調整しようと思ったらどうやら先約が入っている。これは不味いとその方に連絡を入れたところ、二人で飲みたいから社長は同席しなくていい、とのことだった。一体なにが始まるんだとビビりながら、予約をして、店の場所と時間を伝えて、ドキドキしながら待った。その間、その方から来た連絡は「予約ありがとう!」というメッセージだけだった。

当日は仕事をさっさと切り上げ、店の前で待っていた。少し遅れてやってきたその方は笑顔で現れて、第一声で遅れたことを詫びた。ああ、人格者だと思った。店に入ってからはお互いビールで乾杯してからいろんな話しをした。その時の会社の状況について、僕が見ていた事業部の展望について、業界全体の流行について。そして一通り話したあとに、すっと切り出された。

「なんで辞めようと思ったの?」

来たか、と。しかし僕の気持ちは決まっていたので、自分の考えていることを正直に話した。その人はずっと笑顔で、しかし真面目に僕の話しを聞いてくれた。相槌を入れて、時折笑いながら、静かに話しを聞いてくれた。そして口を開いた。

「きみみたいな人、たまにいるんだよな。応援したいから頑張ってよ。身体壊さない程度にさ。」

てっきり引き止められるのかと思っていた僕は思いっきり肩透かしをくらった。

「ただ、しんどくなったら帰ってきていいと思うんだよ。あいつ(社長)もそう言ってたし。」

「現実はしんどいけど、でもきみならやっていけると思うよ。ただ、金がなくなって飯食えなくなったら家に飯食いに来な」

「わからないことにぶつかりまくると思うけど、僕が答えられることもあるだろうからなんかあったら連絡ちょうだいよ」

と終始笑っていた。僕はなんだか驚いたというか気が抜けてしまって、ぽかーんとしていた気がする。あれ、なんだかすごい人が応援してくれるって言ってるぞ、どういうことだ?と。

そこから先は未来の話しをしていた。僕の新天地でどういうことができるか、世の中にどういう価値を提供できるか/しなくてはいけないか。さらに、業界として未来に向けてどういうことをやらなくちゃいけないか/どういう方向に向かってはいけないか。組織とはどうあるべきか、いままでがどうあって/これからどうなっていくのか。現在に縛られていた僕をさっと未来の話に導いてくれた。そのときあらためて、「ああ、この人は僕には想像もつかない人数の従業員を束ねて引っ張っていける人なんだ」と思い知らされた。そして帰り際に「てっきり引き止められると思ってたので驚いちゃいました」と伝えたら、その方は笑いながら一言返した。

「それがきみの覚悟なんだろ?」

自戒

そんな夜を経て、僕はさらに数社を転々とし、今は経営者として仕事をしている。その方が言っていた「きみならなんとかなる」という嬉しい言葉もすっかり記憶の奥にしまい、日々悶々としながら東奔西走して、自分のやってきたことに少し疲れてしまっていた。トップでも疲れたときは休みてーんだよとか思いながら、結局寝ても覚めても仕事のことを考えている。なんてうまくいかないんだろう、なんて疲れるんだろう、そんな愚痴が口から出る寸前の状態をずっと続けている日々でFacebookの投稿を見て自戒の念が生まれてきた。

ああ、こんなにすごい人でもやっぱり同じなんだ、と。

しかし僕は腐りかけて死に体寸前で仕事をしている。でもその方はあの時と変わらず前を向いて走ってる。あんなにすごい人が、同じようなことを考えながら、未来に向かって走ってる。そんな状態を見せつけられたらなにを腐ってたんだろうと自分が恥ずかしくなってきた。自分に何ができるかは重要だが、どういう未来があるべきかを考えて動かなくちゃいけない立場なのに。もう10年くらい前のあの夜を思い出して、まだ足元にも及んでないことを思い知らされた。しかしもう下から見上げるのはゴメンだ。僕はもっと努力をする。そして胸を張って横に立ってみせる。そういう気持ちにしてもらった。

ただ、当時からずっとその人は僕を下に見るわけでなく話をしてくれた。だからもう変な意地は張らずにいこうと思う。これから週末の予定を確認して、10年くらいぶりにまたメッセージを送ろう。

「ご無沙汰してます、週末の夜にお時間があったら久しぶりに飲みにいきませんか?」

*1:僕自身としては身バレしても大してダメージはないのだが

*2:対個人についてなんて言葉を使うのが適切なのかわからないので「出禁」にしておく

初夏の夜、日本酒にあうローソン100のおすすめ健康つまみを列挙する

あまり胃が強くない。昔はどれだけ食べてもケロッとしていられたが、最近は1日の食事量が少し増えただけでも胃がもたれる。でも酒を呑むときに何も食べないと失敗してしまうので頑張って食べるのだが*1、ツマミの趣向にも胃に気を使ったというかなるべく身体に良さそうなものを選んでいる気がしてきたので防備録を兼ねて列挙する。なお、基本的に金欠のためタイトルの通りローソン100の商品縛りであることをご留意いただきたい。

列挙

煮干し

煮干し | バリューライン | 商品・おトク情報 | ローソンストア100~生鮮・100円・くらし支えるストア~

煮干しは正義だ。出汁も取れるし、出がらしはオリーブオイルに漬けておけば自家製オイルサーディンもどきになる。カルシウム/DHAが欲しいと思って導入したつまみだがこれが非常に優秀で、最近酒を呑むときには必ずと言っていいほどテーブルの上に用意している。心なしか次の日に引きづらない感覚があるのでそういった面でも優秀だが、一点だけデメリットを挙げるとすると翌日自分の身体中から魚臭が感じられなくもないというところだ。まあちゃんとシャワー浴びて水ガブガブ飲んどけば問題ない。よいツマミ。

豆腐

絹ごし四丁 | バリューライン | 商品・おトク情報 | ローソンストア100~生鮮・100円・くらし支えるストア~

最近ローソン100では「わさび豆腐」なる醤油をつけずに楽しめるという凶悪な商品が出ているのでそっちを買うことが多いが、URLがなかったので絹ごし4丁の方を貼っておく。木綿が食べたい気持ちもあるのだが、お得感に勝てずに絹ごしを選んでしまう。豆腐は水分が多いので、酒のつまみにすると悪酔いする率が減る気がする。もちろんその分量飲んでしまうためあまり意味はないのだが、まず前提として「量飲める」というつまみはそれ自体で優秀だ。

イカそうめん

なぜURLがない!大体どこの店舗に行ってもあるのに!これに納豆ないしは冷凍オクラを追加したりするとカーニバル。最高の夜が迎えられること間違い無しだ。

小粒納豆 | バリューライン | 商品・おトク情報 | ローソンストア100~生鮮・100円・くらし支えるストア~

きざみオクラ | バリューライン | 商品・おトク情報 | ローソンストア100~生鮮・100円・くらし支えるストア~

イカは肝臓だかなんだかにいいと言う話を聞いたが、実感としては特に変わりはない。ただただ美味いので紹介した限り。特にこのイカそうめんは流水で2~3分やっとくだけですぐ解凍できるので、さっと飲み始めたいときにでも優秀。オクラはちょっと解凍に時間かかるので注意。付属のタレも美味しいのだが、生姜とかをどかっと足してあげると夏に最高*2である。

海産系の冷凍食品だとしめさばスライスも非常に優秀なので気分でどうぞ。

しめさばスライス | バリューライン | 商品・おトク情報 | ローソンストア100~生鮮・100円・くらし支えるストア~

漬物

白菜浅漬け|デイリー食品|バリューライン|ローソンストア100 ~100円ショップ・生鮮コンビニ~

ローソン100のウェブサイトで探したらなかったが、なぜかgoogleで検索したら出てきた。リンク外れてるのかな。野菜が食べたいときは漬物に限る。水分もあるし、塩分もあるのでつまみになる。ぬか漬けが食べたいと思うことの方が多いのだが残念ながらローソン100の漬物は基本浅漬けだ。白菜の浅漬けは昆布が入ってたりしてお得感が強い。家に輪切り唐辛子とかあればそれもさっといれておくと辛味もつくので暑くて食欲がないときなどにおすすめ。ザクザクと野菜を噛む感覚はそれだけで健康になった気がするのでプラシーボ効果を含めて健康に近づくことができる。

番外編

干しホタルイカ

これまたURLがなかったが、これが馬鹿みたいに美味い。ただでさえホタルイカなんて日本酒と合わせるためだけに存在している*3ようなものなのに、それが100円で購入できるという奇跡。謹んで享受しましょう。ちなみにこいつは置いている店舗とそうじゃない店舗があるので注意してほしい。自宅近くのローソン100では置いてるのでいつも買って帰るのだが、以前出張時にホテル近くのローソン100に行ったら置いておらず非常に落胆してホテルに帰った。そしてこれがなぜ番外編なのかというと、塩分感が尋常でないため決して健康になれそうにないため*4である。

上撰 みちのく小町

これはもはやツマミでもなければローソン100の商品でもないのだが、肉のハナマサで売っている「上撰 みちのく小町」という日本酒がヤバイ。紹介されているページはあるが、商品ページではないのでURLは控える。各自ググっていただければ幸いだ。この酒の何がヤバイかというと端的に安い。一升瓶で698円(税抜き)。ガブガブ飲んでもまだある。そして味も安定している。とびきり美味いわけではないが決して不味くないし、癖がない飲みやすい口当たりなのでどんどん進んでしまう。あまりに優秀なので2~3日で一升瓶を空ける日々が続いているので気をつけ無くてはならない。とりあえず素晴らしい酒蔵に乾杯。

総じて

酒を呑むことはやめられないので、どうにか健康に酒が飲める日々を過ごそうと思っている。そのためにはなるべく普段から節制して「少なくとも確実に身体に悪そうなもの」を排除しておくといい気がする。この姿勢になったのはここ数週間なので目立った効果があるかというと言い切れないところが強いが、少なくとも失敗する回数は減ってるし、前回のエントリでの甘酒と併せて摂取していると翌日の体調が悪くないと感じるあたりある程度の効果はありそうだ。

tokidokidj.hatenablog.com

自分の身体に入れるものの効果はだいたい2ヶ月くらいしないと目に見えてこないと思っているので、今後いい兆候が出てきたら随時書いていこうと思う。今年もすっかり暑くなってきたので、夏に負けずに美味しく酒を飲めるよう頑張っていこう。

*1:飲まないという選択肢はない

*2:季節問わず生姜入れてしまうけど

*3:言い過ぎだということは承知の上

*4:冷静に振り返ってみるとこのエントリで挙げているものすべて塩分がヤバそうではあるが

いま僕の中で甘酒がアツい

この間酔っ払った帰りになんの気なくセブンイレブンに寄り、たまたま見つけた甘酒を買った。

7premium.jp

「へー、こんなのあるんだ」程度で買って帰り、飲んで一息ついてから寝たら翌朝二日酔いが想像の1/2くらいで驚いた。

甘酒は効くらしい

あまりに翌朝すっきりしていたものだから、何が原因だか知りたくて調べてみたところどうやら甘酒が二日酔い防止に効くらしいという情報があった。念のため申し上げておくが、健康関連の記事はあくまで眉唾レベルとして受け止めておくべきという考えを持っているのでググった結果だけを載せておく。

甘酒 二日酔い - Google 検索

とりあえず、世の中には似たような事例を経験している人がある程度いるということがわかったので、しばらくの間は二日酔い防止に甘酒を利用していこうと思う。

効果が期待できなくてもマイナスにはならない

もともと日本酒が好きだから、甘酒自体にも興味はあった。そこで甘酒について軽く調べてみたら「飲む点滴」とか言われるくらいに栄養が豊富なようだ。

甘酒 - Wikipedia

もとより栄養が足りていない身体なので、今後は積極的に摂取していこうと思う。なりより美味いし。これでさらに酒との付き合い方がうまくなれば人生は明るくなる。外からの力に頼りつつ、頑張って生きていこう。

小さな会社って夫婦みたいなもんかもと思った話

これを読んだ。

togetter.com

そして、「あー、小さな会社って夫婦と一緒なのかもな*1」と感じた。

タスクの認識

小さな会社ってのは人数が少ない分、様々な業務に対して個々人が対応せざるを得ない部分が多い。総務や労務といったことは往々にして二足のわらじで対応をしていく必要がある。その状況で「タスク」の認識がずれると非常にストレスが生まれる。上の記事で挙げられているような「家事だと思われていない部分」を「タスクと思われていない部分」と置き換えるとわかりやすい。例えば「請求書送っといて」というタスクに対して、

  • 請求額を計算する
  • 請求書を作成する
  • データを共有フォルダに保存する
  • pdfを先方に送る
  • 紙で印刷して封書で郵送する

という手順があったときに「請求書データってどこにあるの?」とか聞かれると「いやいやデータ作るところからやってよ」みたいなやりとりが発生したりする。これが「請求書を送る」というタスクに含まれていないという認識から発生するずれだ。

明確な指示(依頼)が必要

タスクの認識がひとそれぞれなのは、もう正直しょうがないとしか言いようがない。ここでタスクの認識外の作業についてやってあげるか/やってもらうように頼むかはケースバイケースだとして、まず「明確な指示」が必要だ。それをした上でやってくれないのは怠慢だし、そこで声をあげずにストレスを溜めるのは長期的にみてメリットがない。足りないと思ったら指摘する、それだけで少しは楽になるはずだ。

やったのに怒られる問題

上記記事でも「やったのに文句を言われるのがストレス」という話しが挙がっていて、至極もっともだと思う。報われない善意はストレスだ。だが、考え方を変えて「求められているレベルに達していなかったのだから改善しよう」と前向きに捉えることも必要だと思う。それと同時に、求めているレベルに達していないとしても「依頼事項に対して結果を出した」という点はまず最初に評価(感謝)をするべきだ。両者の歩み寄りがあって初めてストレスを軽減することができると思う。

「仕事」と「夫婦」

もちろん、「仕事」での印象と「夫婦」での印象は大きく変わってくるだろうから、そのままこのやり方で未来が明るいとはいかないだろう。仕事は夫婦と似たようなもんだってのが通用しても、夫婦は仕事みたいなものだと割り切れるかというと難しい。しかし、難しいからこそ、仕事上で得た知見を夫婦間に活かすとかそういった考え方ができれば生活にも少しはプラスの面が出てくるのではと思う。うちも小さな会社だが、寄り添って生きていく夫婦のようにメンバーと心身ともに健やかに仕事をしていけたらと思う。なんだこの結論。

*1:僕は未婚のため

梅雨を通り越して夏への準備

ここのところ気温が25℃を超えることが多く、初夏真っ盛りといった様子。まだ冷房は使わずに済んでいるが、今後本格的な夏に向けていろいろ準備をせねばと意気込んでいるのでそのまとめ。

レモン水

数年前から夏場には水にレモン果汁を入れたものを飲むようにしている。最初は汗がサラサラになる*1という民間信仰的なものを聞いたのでとりあえず試した、というのがきっかけだったが単純に暑いときに甘酸っぱいものは飲みやすいというそれだけの理由で続けている。消費の関係でポッカレモンとかの既に絞られたレモン果汁を使うときもあるが、基本は生のレモンを切って絞った方が美味しい。レモン果汁の既製品だとものっそい酸っぱいので朝とかに目覚ましがてら飲むのはいいが、やはり生レモン果汁独特の酸っぱさ、甘さ、苦さには敵わない。今年も準備を進めていこうと思う。

換気扇回しっぱ作戦

tokidokidj.hatenablog.com

梅雨の湿気に立ち向かうべく進めている換気扇回しっぱ作戦だが、今のところ進捗良好である。現状4~5月の電気代を見る限り普段の電気代の1.2倍程度で収まっている上で、家に帰ると空気がこもっていないのは気持ちがいい。正直梅雨真っ盛りや夏場まで耐えられるかというとおそらくそれは無理だろう。既に最近は帰宅すると「空気はこもってこそないが少し室温が高い」というレベルにはなっている。なのであとひとつきもすれば帰ったら「部屋が暑い」という状況にはなっていると思う。しかしながら「こもった空気」じゃないことが重要で、室温は帰宅後クーラーで冷やせばいい。まずは空気をなるべく循環させた状態を作ること。これを第一に考えたい。

寝袋をしまう

暖かいのと収納/掃除が楽なので普段から寝袋をを使っているのだがそろそろしまう時が来たようだ。天気が崩れる前に一回洗って干したらそのまま収納袋に入れてしまわれることになる。だいたい例年梅雨入り前にしまって寝る時の環境を変える。そして次の段階では生活が夏仕様になる。

tokidokidj.hatenablog.com

最後にクーラーが始動して僕の夏が極まるというのが例年のことである。去年は7月に入るまで夏仕様になっていなかったのか。単純に過ごしやすかったのか我慢強かったのかがいまいちわからん…。

とりあえず

だんだんと夏に向かっていく気候に合わせて、僕自身の生活も少しずつ夏に向かっていく。そう言えば去年ハッカ油を使い切ってしまったから暑くなる前に一度買い物に行かないといけない。

ハッカ油P 20ml

ハッカ油P 20ml

ハッカ油は非常に優れた製品で、別途書きたいくらい使い倒している。上で挙げた『生活を夏仕様にする』というエントリでも

もう一段階進むとハッカ油の多用フェーズに入る。

と書くくらい、少しずつ使い始めて夏真っ盛りにはあらゆることに使用するというフェーズに入るくらいだ。街でハッカくさい人がいたら僕かもしれない。

今年の夏はどんな夏になるのか、怖いながらも楽しみである。

*1:体感的にはそんなに差はない

自信の持ち方について

自信をどう持つかというのはなかなかに難しい問題である。他者からの評価が得られればそれが一番手っ取り早いが、そう簡単に達成できることではないし、かつ自分でしか判断できないものに関しては他者からの評価に頼ること自体があまり意味をなさない。さすればどうすれば自信を得られるのか。すなわち成功体験の積み上げである。

成功体験

なにを持って成功かというだけで若干怪しい基準ではあるが、すくなくとも自分が立てた目標に対して「達成できたか否か」は把握できる。そういった「自分の立てた目標を達成した」という結果を積み上げていくことで自分に自信を持つことができる。他の誰でもない自分が自分を信用できるようになるとそれが自信へとつながるのだ。

何が言いたいのかというと

今週酒で失敗してない。よかった!

『恋! ハレイション THE WAR』の衝撃

いまさらだが、マクロスΔを観た。abemaでひぐらし観てて、つけっぱなしにしてたらやけにかっこいい曲が流れて「あれシンフォギアってこんなに曲かっこよかったんだ」と思って画面をみたらシンフォギアじゃなくてマクロスΔだったというだけなんだけれども。で、タイトルが「マクロスΔ観た」じゃないということでお察しの通り、物語全体はそんなにそそられなかったんだけどとにかくこの曲が良かったので衝動で書く。

1話挿入歌 『恋! ハレイション THE WAR』

恋! ハレイション THE WAR

恋! ハレイション THE WAR

やけにかっこいい曲と思ったのがこの曲、『恋! ハレイション THE WAR』。物語内に登場するアイドル(?)グループ「ワルキューレ」が歌う曲。詳細な説明は正直僕もよくわかってないから以下wikiを参照されたし。

ワルキューレ

ヴァールに対処するために結成された、戦術音楽ユニット。キャッチコピーは「超時空ヴィーナス」。歌声に含まれる生体フォールド波の作用により、ヴァールの沈静化や予防を行う。物語開始時点のメンバーは4人であり、フレイアが新たに加入することで5人体制となる。楽曲がアイドルユニットのように豊富なのは、どのような曲がヴァールに効果的か試行錯誤しているためでもある[15]。 ワルキューレの歌は、ヴァールの発生を促進させるウィンダミア王子のハインツの歌とは正反対の効果を持っていることから、ウィンダミア側からは「穢れた歌」として忌み嫌われている。

wikipedia - マクロスΔ

なにがヤバかったか

最初にぐっと来たのがサビの違和感。サビの拍が取れないと思って聴き込んでいた*1らすっかりハマってしまった。

構成

意味わからん。イントロだけでも「アカペラ」「バンドサウンドぽい導入」「ストリングスとジングル」でとにかく目まぐるしい。そこからいきなりのサビ、サビは4つ打ち。後ろから追いかけてくるストリングスが気持ちいい。サビのラストでビートが抜けたらビートレスのままAメロ。Aメロ途中から2step風のビートが入り爽やかながらに疾走感を上げて、スネア2発入ったらBメロで4つ打ちが帰ってくる。デ・カルチャー。ビートに合わせて言葉をぶった切った歌を経て再びサビへ。サビを抜けたらブレイク、ブレイクはまたバンドサウンドっぽいドラムとストリングス、裏でしっかりシンセが鳴っててなにがなにやら。ブレイクからビートレスでサビ頭だけ歌ったらまたイントロのようなオペラ感のあるハモリ。ブレイク、Aメロ、また目まぐるしく展開して、Bメロの4つ打ちで意識が戻る。そのままサビへ入ったかと思ったらまたブレイク(Cメロというべきか)。ストリングスとジングルでサビに帰ってきたらストリングスは半音上げでアゲてくる。コールアンドレスポンスのサビアウトロを2回回したと思ったらさくっと曲が終わる。なんちゅう5分だ。特徴的なのはサビを回さず1回で次の展開に移るところだろうか。なのですごく曲のテンポ(BPMではなく、展開的な意味で)が早く感じる。何回も使ったけどとにかく「目まぐるしい」という言葉が一番しっくり来る。

内容はそんなに見てないんだけど、とにかくこの変態的な曲に合わせて言葉をはめるってだけで相当な仕事だと思う。特にサビ。ほんとどうかしてる。ましてや「デ・カルチャー」という重要な言葉をBメロの一番盛り上がるポイントにみんなで歌えるタイミングで仕込んでいるあたり天才の所業だと感じた。

発射直前 スリー ツー ワンピースひるがえしたら

みなぎる YA! 倍速エンジン

とかも言葉遊びがすごく上手くて、意味がどうとかはわからんが音へのハメ方が「作詞で飯食っていける人」の恐ろしさを体現しているように感じる。

のぼせて Screaming! もう止まらないの!


カンジて Diving! もう戻れないの!


溺れて Floating! もう夢じゃないの!

サビの歌詞3種を見てみたら、ここにも疾走感を演出するギミックがあったのかと驚いている。「て」「ing」の音の流れがなんでこんなに気持ちいいのか、専門家の方ならわかるんだろうけど、僕は学術的な裏付けを持ち合わせていない。だけど「のぼせて」「カンジて」「溺れて」で音が上に向かってあがっていって、「Screaming」「Diving」「Floating」でてっぺんから徐々に降りてきて、「もう」で小休止、そこから「止まらない」「戻れない」「夢じゃない」でだんだん下がっていく、この感じ。しかも言葉の意味として「止まらない」「戻れない」「夢じゃない」が認識されると疾走感が一切失われず、音は下がるし否定の言葉なのに勢いが落ちるんではなくて逆に駆け抜けていくような印象がぐっと頭に入ってくるところがすごい。職人芸だと思う。

音の全体感

マクロス全体的なバンドサウンドよろしくなところがありつつ、ストリングスの使い方とかビートの使い方がかなり現代的で、作編曲をしている姉田ウ夢ヤさんは本当に頭がちょっとあれな感じ*2の人なのかと考えてしまう。とにもかくにも構成が恐ろしい。何食ったらこんなの思いつくんだの連発で目が回るような怒涛の勢いも最後きちんと「収まった」感じがある。正体が気になるが、世の中にはわからないこともある方が楽しいということでいつの日か発表されるのを楽しみにしていよう。

アニソンの懐の深さ

聴いていて「あー本当にいい曲だなー」と思っていたのだが、これを現実のアイドルの曲として出すことができるのか否か気になってしまった。現実のアイドルの曲に使うにはあまりに構成が複雑すぎる。というか万人受けする手法を進んで取り入れていないように聴こえる。なので、アイドルという商売に適した曲なのかと考えるとなかなか厳しいものがあるのではないか、と思っていた。ところが、こと「アニメに登場するアイドル」であれば、まずはじめに「アニメ」というフィルターを通るので、こういった個性的/尖った曲が極めてすんなりハマるような感覚がある。あくまでアニメ内に登場する存在、という前置きがあるだけでこんなにもしっくりくるのだからアニメソングというジャンル(というか界隈)は非常に懐が深くて、音楽を発表/提供する土壌としてはすごく優秀なのではと考えてしまった。僕はアニソンでDJをしたことはないが、もし将来的にアニソンでDJする機会があったら『恋! ハレイション THE WAR』は必ずかけるだろう*3。おそらくそんなオファーはないと思うので実現しないと思うが。

*1:多分だけど実際拍自体はシンプル

*2:褒めてます

*3:あと『幸せについて私が知っている5つの方法』も