ときどきDJ

ときどきDJをやっているIT系の人の殴り書きです。

来たるべき梅雨に向けての実験

梅雨は怖い。雨が降るからではない。雨が降って、ただでさえ高い湿度がさらに上がる(ように感じる)からだ。とにかく湿気というやつはやっかいで、いま住んでいる部屋が湿気に弱いため油断すると部屋中カビの温床となる。カビがくると精神的に落ち込む*1。また、仮にカビが生えずとも、疲れ切って部屋に帰ってきたらドアを開けた瞬間にムアっとした空気を感じたり、どことなくカビ臭い湿気を帯びた空気を吸ってしまうだけで気持ちが落ち込む。なので来るべき梅雨に向けて「換気扇回しっぱ作戦」の実験を開始した。

換気扇回しっぱ作戦

その名の通り、換気扇を回しっぱなしにするのだ。部屋の換気用の小窓や小型換気扇ではなく、ワンルームのキッチン上に備え付けてある料理する時の換気扇を。どのくらい回しっぱなしかというと「部屋の中にいない時はずっと」で運用予定。

実験とは?

実際換気扇を回すときは煮物やカレーなど作ったりして匂いが部屋にこもるのが嫌なときくらいなものだったので、回しっぱなしにして電気代がどれくらいかかるのか未知数なためまずは梅雨入り前に「どの程度快適か」「電気代にどれくらいインパクトがあるか」を試すためにテスト運用している。

いまのところどうか

ここ3週間くらいテスト運用している段階では非常に快適だということがわかっている。換気扇を回している状態で部屋に入ろうとするとドアが開きづらい/閉めるときに大きな音がするなどの小さな手間はあるが、いずれもこちら側の努力でどうにでもなる。

実際に部屋に入った時の感覚としては「おひさまの匂いがする」という感じ。とにかく部屋の中に空気がこもっていた感覚はなく、外の風に常に晒されていたような心地よい匂いがする*2。残念ながら換気扇が経年劣化のせいか、回すと少し音がうるさいので、部屋にいるときは回さない。なので寝るときは換気扇を止めている状態なのだが、部屋に数時間いてそのまま寝に入る程度であればそこまで「空気がこもった」感覚は受けずに済んでいる。とても快適だ。

今後の展望と懸念

今後も運用を続け、換気扇回しっぱ作戦が「実際6~8月運用してみてどうか」をまとめる必要があるなと思う。もしこれが非常に有効な手であれば外出時に窓開けたいけどセキュリティ上やっぱ怖いという人*3にもこの知見を共有したい。また、懸念としてはまだ電気代の請求書がきていないので電気代の推移が挙げられる。これで月の電気代が1.5~2倍とかなると結構厳しい。最悪1.5倍くらいだったらギリギリ許容できるか、という可能性もあるが、そこまでくるとエアコンつけっぱ作戦なども試す必要がある。もしかするとひと夏で検証するのは難しくなるかもしれない。だからこそ、こうやってログを残して置こうと思う。また、換気扇回しっぱ作戦で6月を乗り切れるのか、梅雨の湿気は尋常じゃなくて換気扇程度では防げないという可能性も当然残っているので、懸念しつつも今後も注視していきたい。今秋には「梅雨を倒す『換気扇回しっぱ作戦』」というエントリが書けることを祈ってる。

*1:個人的にはカビや水回りの汚れなどが「精神的にくる」タイプ

*2:おひさまの匂い=ダニが死んだ匂いという話もあるが、あれは正確にはダニなどが死んで分解されたあとに出る匂いなので、ダニ死んでるし分解されてんだからやっぱいいじゃんと思ってる

*3:僕自身マンションの3階だけど窓は開けておくの怖い派

酒で失敗することについて真剣に対策を考える

酒で失敗することが増えてきた。非常によろしくない。結果的に取り返しのつかない失敗みたいなのは幸い起こしていないが、それはあくまで結果論。失敗は失敗だし、いずれ取り返しのつかないことをしない理由にはならない。なので真剣に酒で失敗をしないための対策を考えていきたい。

最近の失敗

  • 酔っ払ってカラオケで散財*1
  • 知らん女性に声をかけて無茶な口説き方をする
  • 泥酔して電車を乗り過ごし、タクシーを使う
  • 自宅でシャワーを浴びて全裸のまま床で寝る
  • 窓を開けっ放しで寝る
  • 終電をなくし、2駅歩く中で転倒し流血
  • メガネを失くす*2

ひどい。知らん女性を口説くとか、相手からすればせっかくの楽しい酒の席が台無しになってるかもしれないし。そういうことしていいのは星野源とかだけなんだ、彼は下戸らしいが。


星野 源 - Week End 【Live from “YELLOW VOYAGE”】

原因と対策

単純に「飲み過ぎ」に尽きるんだろうけど、どうして飲みすぎてしまうのか/どうしたら飲み過ぎなくなるのかを考えたい。

ちゃんぽん

ビールと日本酒が好きだ。最近はウィスキーデビューもした。飲みたくなると飲んでしまうのだが、やはり複数の酒を飲むと許容量がわからなくなるのでちゃんぽんはやめようと思う。とにかくビールで始めるので、切り替えたらそれだけ飲む。あるいはビール以外飲まない。この2択で行きたい。

食べない

飲むと食べないタイプなので酒ばっかり飲んでしまう。それが無駄にペースを早める原因になっているんではないかと思う。であればちゃんと食べる。会食とかでやたら食わされると酔っ払い過ぎない*3し二日酔いもしないで済むことが多いのは体感的にわかっているのでちゃんと食べようと思う。あるいは飲み会の日は必ず夕方に食事を取る*4などの対策を講じたい。

1杯頼むごとに1杯水を飲む

同量の水分を摂って、結果的にアルコール濃度を下げようという試み。これは一時期やっていたのだが、結局楽しくなってしまって徹底できず、失敗を繰り返してしまっている。なのでもう一度この施策が徹底できるように肝に銘じたい。とはいえこういう「頑張るぞ」系の対策というのはあまり確実性がないためあまり効果的とは言い難いので、別途「どうやっても絶対実行できるなにか」は考え続けていきたいとは思う。

筋肉をつける

肝臓をどうこうする、と言うのはもはや不可能だと考えている。であれば僕がなにかしら対応を加えられるのはどこか、筋肉である。筋肉は肝臓で濾過されたアルコールが巡り巡って消費されるところらしいので抜本的な対策とは言い難いが少なくとも二日酔い対策程度にはなるだろう。また、リアルタイムで消費できる量が激変するとは思えないが、気休め程度にはアルコール消費に効果があると思われる。できることは全部やる、そういうスタンスでいきたい。

自制する

一番の精神論が最後にくる。というか精神論は最後の最後、本当にどうしようもない時くらいしか言っても意味はない。単なる精神論だが「このままだと俺は酒で失敗するぞ」という恐怖心は常に持ち続けないともうダメだ。現に失敗しているのだから。飲みたい気持ちや飲んでいる時の楽しさを抑えてまで考えることなのか、という話にもならなくはないが、失敗した時の精神的ダメージを知っている僕がこういう意識を持てなくてどうするのだ。失敗したくないのだ。もう大人になりたいのだ。

思考を整理して次に向かう

過ぎたことは過ぎたこと。過去の失敗は取り戻せないからこそ、次からどうするかが重要だ。書き出してみたらやはり具体的な解決策は出てこなかったが、とにかく思考の整理はできた。次からは失敗しないぞ。長い長い戦いがこれから始まる。

*1:星野源の『恋』を歌わされて、自主的に踊っていたらしい

*2:お店の人がちゃんと取っておいてくれてよかった

*3:会食なんだからあたりまえだ

*4:普段は朝しか食べないので胃にものを予め入れておくという方法

レンズをレンタルして久しぶりにD700使った

もうかれこれ7~8年前くらいになるが、デジイチを買った。ずっとフィルムで取り続けていくし、デジタル買う必要があるのかと言われれば特に必要はなかったかもしれないが、なんやかんや撮影の依頼をもらうときに毎回フィルムだと結構気を使うので結局購入した。Nikon D700。

D700の思い出

手持ちのNikkorが使える方がいいだろうということで当時としては贅沢にフルサイズを探していた。やっぱりD3とかはとんでもねえカメラだなと思ったが、下手の横好きでウン十万のカメラを買う勇気はなかった。そんなおりに出会ったD700。フルサイズでD3と同じセンサー、解像度は高くないがその代わり高感度に強いとの触れ込み。中古で探したら12万くらいで状態のいいものが見つかったのでローン組んで買った。D700は正直すげー重くて気軽に持ち出そうという気が一切起きなかった。でも、Nikonのカメラ特有のホールド感というか手の収まりの良さみたいなのは気持ちよく、撮ってる最中は楽しいカメラだった。

基本旅行にも持っていかないし、本当に仕事用というかなんらか「デジタルで撮ったほうがいいもの」のときにしか使ってこなかったが、結構いろいろ覚えていることがある。アー写やジャケ写もよく撮ったし、よくわからない雑誌の一コマで使われる写真も撮った。大体電車移動なのでカメラバッグがすごく邪魔で移動がしんどくても、笑いながら現場に迎っていくような思い出ばっかり。一番笑ったのはアー写の撮影でとある国営公園に行った際に、あまりにピーカン過ぎてあとから修正するにしてもなかなか厳しい天気で、結局売店とかが入ってる建物の端っこをお借りして室内撮影したらすごくいい感じの光になって、「これ今日の撮影って近所の公民館とかでよかったんじゃねえの」と全員で馬鹿笑いしたことかな。

D700の実力

正直デジタル機はテクノロジーの進化=正義みたいなところがあると思うので、もう10年近く*1前のカメラなので厳しいところはたくさんある。それこそ解像度なんて今のフルサイズエントリー(廉価系フルサイズ機的な意味)の方が全然画像キレイなんじゃないかなと思ったりする。高感度も個人的には「まあこんなもんか」って感じだし、結局ノイズはRAW現像するときにノイズ除去してどうにかするのでどっちかというとソフトウェア側の問題としてくらいにしか考えていない。

でもなんだか言葉にできないしっくり来る感じがあるんだよな。本当に手に「すっと収まる」感じ。F4*2とかもしばらく使ってたけど下手するとF4よりも収まりいいんじゃないかと思ったりした。結局使われるカメラがいいカメラなのではと思ってしまうので「重くてだるいカメラだけど、使うと楽しい」というのは結構すごいことなんじゃないかなと思う。全然D700の実力に触れてない気がするけどもういいや。

バケモンみたいなAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

ひょんなことから機材をレンタルしてみたのだが、レンタルありだなと思う。バケモンみたいなレンズが数千円で使えるのはでかい。AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDも興味本位で借りてみたがこれはよかった。すっごいよかった。ただ、巨大球面レンズを購入して家に置いておきたいかと言われると、場所もないし年に数回しか使わないだろうレンズに数十万払うのは厳しい。そこでレンタル、最良の選択だと思う。

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うーむ、やはりノイズが厳しい。そんでもって、jpg書き出しするとどうしてもバンディングが辛い感じになる。まあ趣味でちゃっと撮ってるだけだからそこまで気にしないでサクサク進めてしまったが*3。機材レンタルという新たな可能性によってD700に新しい使いみち(初デジタル作品制作)もできそうだ。普段は結構彩度を落とした画を作るのが好きなんだけど、せっかく色乗りが良かったので極彩色風に仕上げてみた。結局こっちのほうがインパクトあるってのは否定できない。

安心のCarl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZF.2

何年か前に後輩がContax RXかなんかにPlanar 85mm 1.4をつけて使っていて、そのセットのまま1週間くらい借りていたことがあった。端的にいって最高で、もともとRTSを買おうと思ってたので即購入、レンズはちょっとお金を貯める必要があったからすぐにとはいかなかったが結局2ヶ月後くらいには購入していた。その後35の機材を整理するときにRTSもPlanar 85mm 1.4も手放してしまったがやっぱり安心のPlanarである。未だにHasselbradでは80mm 2.8でお世話になっているがPlanarという銘柄はもはや安心の証拠。

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やっぱりツァイスのレンズは立体感とやわらかなボケが癖になる。やめられん。歩きながらの置きピンだったのでピンは甘いしノイズもひどい。夕暮れ逆光なのであったかい雰囲気を残したくて彩度は微減、少し焼き込んでトリミングした以外はほぼストレートで出した。これ、ざっと見ただけでもちゃんと仕上げるには相当の労力が必要そうだな。単純に面倒だし今の最新のフラッグシップ機とか使えばもっと楽なんだろうけど、でもD700でいそいそ作業をするのも悪くないかも、と思ってしまった。

しかし自分の写真技術の無さがよくわかる結果になってしまった。次回はもうちょっと気合を入れて参りましょう。

*1:下手すりゃ10年以上

*2:感覚としてはモードラつけたF4が大体同じくらいの大きさ

*3:というか仕事以外で毎回本気出して編集するの疲れるってだけ

下駄買った

基本的に履物はスニーカーが好きだ。スニーカーが好きだが、仕事の時は革靴だ。そして、夏、ちょっと出かける*1くらいならサンダルで過ごしてしまう。これまではビルケンのサンダル、白のMilanoを愛用していた。かかとのストラップが付いているので安定感があるし、それほど高くない(壊れても精神的ダメージが少ない)のが良い。

そんななか、今年思い切って下駄デビューしようと思った。きっかけはビルケンのサンダルが壊れたというのが5割、残りの5割はカバンを探してsnow peakのウェブストアを覗いていたら偶然下駄を発見してしまったからだ。

snow peakの下駄

store.snowpeak.co.jp

かわいい。思いっきりかわいい。一目惚れだった。そそられたポイントは以下。

  • 国産(職人さんが作ってるらしい)
  • アウトソールにラバー付き
  • 木目がきれいで置いといても目の保養になる
  • お値打ち(¥5,800)
  • 「下駄を履く」とか大人っぽくて憧れる
  • しかも作ってるのがsnow peakでなんかぐっとくる

ということで購入の意志は固かったのだが、鼻緒の色をどうするか悩んでいた。ウェブストアでは黒は既に売り切れ。サンダルは白だったし、白ってだけでちょっとお洒落ぶることができると思ってるので白も魅力的だったが、レザーと違って汚れたら落としづらそうだし夏の足なんておっさんの汚れが顕著に出やすそうだったので無難に黒を選びたくなった。Amazon楽天の非公式ショップではまだ在庫があったが、せっかくだから直販店で買いたいと思い店舗に足を運んだところ、偶然にも各色ラスト1足ずつで残っていたため当初の考えを貫き*2黒を購入した。

下駄を履く生活

実際はまだおろしてないから下駄を履く生活を過ごしているわけではないのだが、今後が楽しみである。大変に楽しみだ。もとからちょっと出かける用で買ったのでまずは毎朝のゴミ出しやちょっとコンビニ行くくらいのところから始めたい。なにせMilanoを選んでいた理由の一つとして「足の指の間がずるむけにならないように」というのがあったからしばらくはゆっくり足の皮膚を鍛えて下駄と足をなじませなくちゃいけない。そしてせっかく下駄を買ったのでゆったりした生活スタイルを出しつつ、きちんと下駄が見えるようなスタイリングでいきたいと思う。無印のアンクルパンツとかと合わせたいところ。

www.muji.net

今後の目標

下駄を「個性的な格好」として履くのではなく、生活に馴染んだアイテムとして使いこなせるようになりたい。プライベートだから下駄で来ちゃった的な。そういう余裕を持った生活ができるように公私共に安定感のある振る舞いをしていけるように身の振り方を整えていきたい。まずは足を慣らすところから。無理は禁物。数ヶ月後に「下駄はいいぞ」みたいなエントリが書けることを願っておこう。

*1:僕にとっては移動時間のみの往復が30分以内なら「ちょっと」の範疇

*2:実際白を見てみたらかなり心揺らいだ

読書ログを残そうと思った

読書をするのが人並みに好きだ。本屋によると思いもよらない買い物をしてしまって月末の食費に苦労することも少なくない。しかしながらどうにも最近読んだ本の内容を覚えてられないので読書ログをつけないといけないなと思い始めた。

読書した結果を残すこと

読んだ本の量を把握したいわけではない。多読家でもなければ、読書量で何かが変わるという風にも思っていないからだ。ただ、読んだ本の内容を思いだせないのが悔しいだけ。さらに言えば読んだ結果得た知識を貯めたいというわけでもない。純粋にその時何を読んでどう思ったのか、あとから思い出せないのがもったいないと思うだけだ。

本というのは情報としての時間が止まっていることが良い点だと思う。だからこそリアルタイムに生きる僕らが「そのときにどう思ったか」で味が変わる。本は変わらない。変わるのは常に僕達だ。だからこそ、「どういうときに読んでどう思ったか」こそが自分にしかない情報として残る。その情報を風化させないで残し続けておくためにログを残したい。

料理ログや映画鑑賞ログを残すのと同じくらいの軽さで

僕がここでいう読書ログでは、常に理路整然とした文章で残すことに意義は感じない*1。ただ徒然なるままに残すことに意義がある。だからこそライトにライトにログを残していきたい。ちょうど、このブログで料理ログや映画鑑賞ログを残しているように。料理ログはレシピの外部記憶化的な側面が強いので自分で書いていてちょっと違うかなとかも思ったが、結局「気軽にその時やった/得たことを残してあとから振り返る」という行為自体を考えると、当たらずと雖も遠からずといった具合だろう。

本が読みたい

ただただ貪るように本を読みたい。読んだらそれを残しておきたい。次読むときは全く違う感想を持つかもしれない。それも含めて僕は本が好きだし、それが起きうるから本は素晴らしい情報媒体だと思う。読もう。読んで残そう。もうちょっと長生きした僕はそれをどう思うだろうか、そう考えるとより一層楽しみが増える。楽しみが増えてしまったからまた読書がやめられなくなる。財布と相談しながら、また部屋の片隅を占領する忌々しくも愛おしい本を我が家に迎え入れようと思う。


宮内優里 / 読書 (feat. 星野源)

*1:もとよりそんな文章は書けない

香る春とフラッシュバック

いまの部屋を借りて5年くらいになる。小学生であれば入学してから最高学年にあがるまでの時間が経ってしまった。引っ越してきたのは2月末だったが、いつもこの季節になると引っ越してきたときを思い出す。

香り立つ春

引っ越してきて2ヶ月ほど、仕事のバタバタが続いて*1ロクに部屋にも帰らなかった。帰っても寝て起きたらまた仕事に行っていたので2末から4頭くらいまでの記憶はそこまで鮮明に覚えていない。もちろん越してきた時の思い出はもちろんあるが、街に「住んだ」という感覚が持てるようになったのは4月の末くらいからだったと思う。

土日の夕方。料理の匂いやシャンプーの匂い。ああ、ここにはたくさんの人が暮らしているんだな、そう実感できた。春は香りが立つ。花の香りや湿った土の匂い。散った桜は地面に落ちたがくや葉の方が桜の香りが強い。週末の夜の賑わい。平日の朝の喧騒。そういったいろんなものを肌で感じながら、この街の人間になったんだと、そっと感じたのが春だった。

5年経って変わったことと変わらなかったこと

5年という年月の間にいろいろなものが変わった。仕事は変わらないけど会社は変わったし、会社の中での立場も大きく変わった。越してきてすぐ入り浸るようになった店は潰れてしまったし、新しく入り浸るようになった店が開店したり。体型は変わらないけど着る服も変わったし、食べるものも変わった。

相変わらず変わらないものといえば目つきの悪い目元と音楽/写真に対する思いくらいのものだ。人は老いる。けど気持ちは未だに老いない。今日も天気が良かったから久しぶりにPEN FTのファインダーを覗きながら、PCの前でLogicをいじりながらふと思った。いつまで経ってもやめられないんだなと。

気持ちの切り替え

この季節はたくさんのものが変わる。案件の切り替わりや、いまのお客さん先の担当者が変わることだってざらにある。何かが変わるとトラブルが起きることも多い。そうして怒ったり落ち込んだり、クタクタになりながら土曜日に洗濯をしていると香ってくる春の匂いでいつも引っ越してきた時のことを思い出す。生きてるってのは変わることだなと。でも変わらないものも確かにあるんだなと。そう思いながら春の香りを胸いっぱいに吸い込んで、来年の春もこうやって健康に生きていたいとしみじみ考える。変わることは戦うこと、変わることは抗えないこと、変わることはひどく体力を使うこと、そう思いながらも生きて変わり続けられるのは「変わらないもの」という武器を持っていられるからなのかもしれない。

さあ、切り替えてもうちょっと頑張っていこう。僕にはやらなくちゃいけないことが、やりたいことがたくさん待っている。

*1:IT業種は年度末が繁忙期なので

やはりMacBook Proに乗り換えてよかった

今まではMacBook Airを使っていたのだが、もう10年近く前のモデルだしそろそろ買い替えたいなと思っていた。新作発表タイミングまで待つべきか迷ったが、とにかく先にAirにぶっ壊れられてはかなわないので早急に買い替えを行うことにした。候補に挙がっていたのが二機種。現行のMacBook Airか新MacBook Proか。

メリットとデメリット

MacBook Air

メリット

  • 安い
  • 最軽量
  • いままで使っていたから心配することがなにもない
  • USBポート(typeA)があるので安心
  • キータッチも安心

デメリット

  • 「買い替えた」のに新鮮味がない
  • Retinaディスプレイじゃない
  • mag safe2もいずれなくなる規格だろうから充電器難民になる恐れがある
  • 新しい機能がないので時代に取り残された感がある*1
  • 最軽量といったってMacBook Proがかなり軽くなったのでどっこいどっこい

MacBook Pro

メリット

  • いうほど重くはない
  • Retinaディスプレイを使える
  • touchIDが使える*2
  • それなりにパワーがあるので仕事で使いやすい
  • 13inchであればいままで使ってたバッグ類がそのまま流用できる

デメリット

  • 高い
  • USBポートがtypeCのみになるので変換プラグも同時に買う必要がある
  • キーがペラペラ
  • escが物理キーじゃなくなる
  • 「安易に現行最新モデルに逃げやがって」と思われる可能性がある

書き出してみれば非常に些細な問題だし、特にどっちかが「絶対必要!」というわけでもないので合理的な判断もつけづらかったが結局MacBook Proにした。

フィット&ギャップ

よかったところ

  • とにかくtouchIDが便利
    • PCでパスワードとか入れるのもう嫌になってきた
  • Retinaディスプレイは正義
  • Airと遜色ないくらい軽いので特に困らない
  • 買ったばかりというのもあるが結構ガンガンいろんなソフトウェア立ち上げてても全く問題ない
  • 思いの外キーボードは慣れた
    • というかMacBookのペラペラ感に比べれば幾分かマシに感じた
    • 多分キーの配列(?)もあると思う

あんまりよくなかったところ

  • escに指をおいて考え事をする癖があるらしく、すっごいキャンセルされる
  • typeC周辺機器が揃ってないのでポートは空いてるけど使えない、というケースがよく起きる
  • touch barはやはりあまり存在意義を感じない

結論としては圧倒的に「よかった」と思う項目のほうが多く、安いからと言ってAirに逃げずによかったなと思った。最新機種=正義ではないが、とにかくにもtouchIDが最高。しばらく開いてないとなぜかパスワードを要求されたりするが、そのイラッと感を含めて考えてもProにしてよかったと思える。とりあえずLogicの移行も完了したし、Alchemyが使えるようになったのも楽しみだ。そういえばrekordboxの移行は全然やっていなかったが、曲自体がMacBook Proに全然移行してないのでその辺はのんびり移行を進めようと思う。

*1:実際は別に取り残されちゃなんかいないが

*2:買う前からtouch barはそこまでグッと来なかった